一次不定方程式 計算ドリル(解答・解説)

  1. 次の一次不定方程式の整数解を1組見つけましょう。 \(3x + 5y = 1\)
    解答:\((x,\ y) = (2,\ -1)\)
    \(3\) と \(5\) の最大公約数は \(1\) で、右辺の \(1\) は \(1\) の倍数なので整数解があります。 数が小さいので、\(x\) に整数を順に入れて \(y\) が整数になる組を探します。 \(x = 2\) のとき \(3 \times 2 + 5y = 1\) となり、\(5y = -5\) から \(y = -1\) よって \((x,\ y) = (2,\ -1)\) が1組の整数解です。 実際に代入すると \(3 \times 2 + 5 \times (-1) = 6 - 5 = 1\)
  2. 次の一次不定方程式に整数解があるかどうかを判定し、その理由も答えましょう。 \(4x + 6y = 5\)
    解答:整数解はない
    \(4\) と \(6\) の最大公約数は \(2\) です。 左辺を \(2\) でくくると \(4x + 6y = 2(2x + 3y)\) \(x\) と \(y\) が整数なら \(2x + 3y\) も整数なので、左辺は必ず \(2\) の倍数になります。 ところが右辺の \(5\) は \(2\) の倍数ではありません。 したがって、この方程式を満たす整数の組 \(x,\ y\) は存在しません。
  3. ユークリッドの互除法を使って、次の一次不定方程式の整数解を1組見つけましょう。 \(13x + 5y = 1\)
    解答:\((x,\ y) = (2,\ -5)\)
    まず \(13\) を \(5\) で割ることから始めて、余りが \(0\) になるまでくり返します。 \(13 = 5 \times 2 + 3\) \(5 = 3 \times 1 + 2\) \(3 = 2 \times 1 + 1\) \(2 = 1 \times 2 + 0\) 余りが \(0\) になったときの割る数 \(1\) が最大公約数です。 次に、余りを表す式を下から順に代入して、\(1\) を \(13\) と \(5\) の整数倍の和に直します。 \(1 = 3 - 2\) \(1 = 3 - (5 - 3) = 2 \times 3 - 5\) \(1 = 2 \times (13 - 5 \times 2) - 5 = 2 \times 13 - 5 \times 5\) よって \(13 \times 2 + 5 \times (-5) = 1\) となり、\((x,\ y) = (2,\ -5)\) が1組の整数解です。
  4. \((x,\ y) = (3,\ -5)\) が \(7x + 4y = 1\) の整数解であることを確かめ、この方程式のすべての整数解を、整数 \(t\) を使って表しましょう。
    解答:\(x = 3 + 4t,\quad y = -5 - 7t\)
    代入すると \(7 \times 3 + 4 \times (-5) = 21 - 20 = 1\) となり、確かに整数解です。 \(7\) と \(4\) の最大公約数は \(1\) なので、\(x\) は \(4\) ずつ、\(y\) は \(7\) ずつ変わります。 \(x\) が \(4\) 増えるたびに \(y\) は \(7\) 減るので \(x = 3 + 4t, \quad y = -5 - 7t\) 検算すると \(7(3 + 4t) + 4(-5 - 7t) = 21 + 28t - 20 - 28t = 1\) となり、\(t\) がどんな整数でも成り立ちます。
  5. \(3x + 5y = 30\) を満たす正の整数の組 \(x,\ y\) をすべて求めましょう。
    解答:\((x,\ y) = (5,\ 3)\)
    \(3\) と \(5\) の最大公約数は \(1\) で、\(30\) は \(1\) の倍数なので整数解があります。 \((x,\ y) = (0,\ 6)\) が1組の整数解で、\(x\) は \(5\) ずつ、\(y\) は \(3\) ずつ変わるので \(x = 5t, \quad y = 6 - 3t\) 正の整数解を求めるので、\(x \geqq 1\) と \(y \geqq 1\) を同時に満たす \(t\) を探します。 \(5t \geqq 1\) より \(t \geqq \dfrac{1}{5}\)、\(t\) は整数なので \(t \geqq 1\) \(6 - 3t \geqq 1\) より \(t \leqq \dfrac{5}{3}\)、\(t\) は整数なので \(t \leqq 1\) よって \(t = 1\) だけとなり、\((x,\ y) = (5,\ 3)\) が答えです。
  6. 50円切手と80円切手を合わせて買い、代金をちょうど1000円にします。 どちらの切手も1枚以上買うとき、買い方は何通りあるか求め、その組み合わせをすべて答えましょう。
    解答:2通り。50円切手4枚と80円切手10枚、または50円切手12枚と80円切手5枚
    50円切手を \(x\) 枚、80円切手を \(y\) 枚とすると \(50x + 80y = 1000\) \(50\) と \(80\) の最大公約数は \(10\) で、\(1000\) は \(10\) の倍数なので整数解があります。 両辺を \(10\) で割ると \(5x + 8y = 100\) \((x,\ y) = (4,\ 10)\) が1組の解で、\(x\) は \(8\) ずつ、\(y\) は \(5\) ずつ変わるので \(x = 4 + 8t, \quad y = 10 - 5t\) どちらも1枚以上なので \(x \geqq 1\) かつ \(y \geqq 1\) です。 \(4 + 8t \geqq 1\) より \(t \geqq -\dfrac{3}{8}\)、\(t\) は整数なので \(t \geqq 0\) \(10 - 5t \geqq 1\) より \(t \leqq \dfrac{9}{5}\)、\(t\) は整数なので \(t \leqq 1\) よって \(t = 0,\ 1\) の2通りで、\((x,\ y) = (4,\ 10),\ (12,\ 5)\) です。
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