二項分布 計算ドリル(解答・解説)

  1. コイン(表が出る確率 \(\dfrac{1}{2}\))を3回投げるとき、表がちょうど2回出る確率を求めましょう。
    解答:\(\dfrac{3}{8}\)
    二項分布の確率の式に、\(n = 3\)、\(p = \dfrac{1}{2}\)、\(k = 2\) を当てはめます。 まず、どの回で表が出るかの並び方の数を求めます。 \({}_{3}\mathrm{C}_{2} = \dfrac{3 \times 2}{2 \times 1} = 3\) 表2回・裏1回の並び1通りの確率は、表の確率を2回分、裏の確率を1回分掛けたものです。 \(\left(\dfrac{1}{2}\right)^{2} \times \left(\dfrac{1}{2}\right)^{1} = \dfrac{1}{8}\) 並び方の数を掛けて答えが出ます。 \(P(X = 2) = 3 \times \dfrac{1}{8} = \dfrac{3}{8}\)
  2. サイコロを2回投げるとき、1の目がちょうど1回出る確率を求めましょう。
    解答:\(\dfrac{5}{18}\)
    \(n = 2\)、\(p = \dfrac{1}{6}\)、\(k = 1\) の二項分布の確率です。 1の目が出る回の選び方は \({}_{2}\mathrm{C}_{1} = 2\) 通りです(1回目に出るか、2回目に出るか)。 「1回目に1の目、2回目はそれ以外」という並び1通りの確率は \(\dfrac{1}{6} \times \dfrac{5}{6} = \dfrac{5}{36}\) 並び方の数を掛けます。 \(P(X = 1) = 2 \times \dfrac{5}{36} = \dfrac{10}{36} = \dfrac{5}{18}\)
  3. コインを4回投げるとき、表が2回以下になる確率を求めましょう。 ちょうど0回・1回・2回の確率がそれぞれ \(\dfrac{1}{16}\)、\(\dfrac{4}{16}\)、\(\dfrac{6}{16}\) であることは使ってかまいません。
    解答:\(\dfrac{11}{16}\)
    「2回以下」は「ちょうど0回・ちょうど1回・ちょうど2回」のどれかが起こることなので、それぞれの確率を足します。 \(P(X \leqq 2) = \dfrac{1}{16} + \dfrac{4}{16} + \dfrac{6}{16} = \dfrac{11}{16}\) このように「以下の確率」は、ちょうどの確率の足し算(累積確率)で求められます。
  4. 当たり確率 \(\dfrac{1}{3}\) のくじを3回引くとき、少なくとも1回当たる確率を求めましょう。
    解答:\(\dfrac{19}{27}\)
    「少なくとも1回」は0回・1回・2回・3回の確率を足すより、余事象を使う方が早く計算できます。 「少なくとも1回当たる」の反対(余事象)は「1回も当たらない」ことです。 1回も当たらない確率は、外れの確率 \(\dfrac{2}{3}\) を3回分掛けたものです。 \(P(X = 0) = \left(\dfrac{2}{3}\right)^{3} = \dfrac{8}{27}\) 全体の確率1から引きます。 \(P(X \geqq 1) = 1 - \dfrac{8}{27} = \dfrac{19}{27}\)
  5. コイン(表が出る確率 \(\dfrac{1}{2}\))を100回投げるとき、表が出る回数の期待値 \(E(X)\)・分散 \(V(X)\)・標準偏差 \(\sigma\) を求めましょう。
    解答:\(E(X) = 50,\ V(X) = 25,\ \sigma = 5\)
    二項分布の期待値・分散・標準偏差の公式に、\(n = 100\)、\(p = \dfrac{1}{2}\) を当てはめます。 \(E(X) = np = 100 \times \dfrac{1}{2} = 50\) 分散は期待値にさらに失敗の確率を掛けたものです。 \(V(X) = np(1 - p) = 100 \times \dfrac{1}{2} \times \dfrac{1}{2} = 25\) 標準偏差は分散の平方根です。 \(\sigma = \sqrt{25} = 5\) 「100回投げれば表はだいたい50回、ずれても45〜55回くらいが多い」という読み方ができます。
  6. コインを20回投げるときの表の回数の二項分布 \(B\left(20,\ \dfrac{1}{2}\right)\) は、正規分布による近似の目安(\(np \geqq 5\) かつ \(n(1-p) \geqq 5\))を満たすでしょうか。満たす場合は、近似に使う正規分布も答えましょう。
    解答:目安を満たす(近似に使う正規分布は \(N(10,\ 5)\))
    目安の2つの量を計算します。 \(np = 20 \times \dfrac{1}{2} = 10 \geqq 5\) \(n(1 - p) = 20 \times \dfrac{1}{2} = 10 \geqq 5\) どちらも5以上なので、目安を満たします。 近似に使う正規分布は、平均 \(np = 10\)、分散 \(np(1-p) = 5\) の正規分布です。 \(B\left(20,\ \dfrac{1}{2}\right) \fallingdotseq N(10,\ 5)\) \(N\) の括弧の中は「平均、分散」の順で書くことに注意しましょう。
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