二項定理 計算ドリル(解答・解説)

  1. 次の式を展開しましょう。 \((a+b)^{4}\)
    解答:\(a^{4} + 4a^{3}b + 6a^{2}b^{2} + 4ab^{3} + b^{4}\)
    係数はパスカルの三角形の \(n = 4\) の段を使うのが速いです。 \(n = 3\) の段が \(1,\ 3,\ 3,\ 1\) なので、両端に 1 を置き、隣り合う2数を足すと \(1,\quad 1+3,\quad 3+3,\quad 3+1,\quad 1\) つまり \(n = 4\) の段は \(1,\ 4,\ 6,\ 4,\ 1\) あとは \(a\) の指数を \(4\) から1ずつ減らし、\(b\) の指数を \(0\) から1ずつ増やして並べます。 \((a+b)^{4} = a^{4} + 4a^{3}b + 6a^{2}b^{2} + 4ab^{3} + b^{4}\) どの項も \(a\) と \(b\) の指数の合計が \(4\) になっていることを確かめると、書き間違いに気づけます。
  2. 次の式を展開しましょう。 \((x+2)^{3}\)
    解答:\(x^{3} + 6x^{2} + 12x + 8\)
    二項定理の \(a\) を \(x\)、\(b\) を \(2\) と見ます。 \(n = 3\) の二項係数は \(1,\ 3,\ 3,\ 1\) なので \((x+2)^{3} = x^{3} + 3x^{2} \cdot 2 + 3x \cdot 2^{2} + 2^{3}\) あとは数の部分を計算します。 \(3 \times 2 = 6\)、\(3 \times 4 = 12\)、\(2^{3} = 8\) よって \((x+2)^{3} = x^{3} + 6x^{2} + 12x + 8\)
  3. 次の式を展開しましょう。 \((2x-1)^{4}\)
    解答:\(16x^{4} - 32x^{3} + 24x^{2} - 8x + 1\)
    引き算のときは \(b = -1\) と考えます。符号も含めてかっこに入れるのがコツです。 \(a = 2x\)、\(b = -1\)、\(n = 4\) なので、二項係数は \(1,\ 4,\ 6,\ 4,\ 1\) \(a\) がかたまりなので、必ずかっこごと累乗します。 \((2x)^{4} = 16x^{4}\)、\((2x)^{3} = 8x^{3}\)、\((2x)^{2} = 4x^{2}\) 項ごとに計算すると \(1 \times 16x^{4} = 16x^{4}\) \(4 \times 8x^{3} \times (-1) = -32x^{3}\) \(6 \times 4x^{2} \times 1 = 24x^{2}\) \(4 \times 2x \times (-1) = -8x\) \(1 \times 1 = 1\) よって \((2x-1)^{4} = 16x^{4} - 32x^{3} + 24x^{2} - 8x + 1\)
  4. \((x+3)^{5}\) を展開したとき、\(x^{2}\) の係数を求めましょう。
    解答:\(270\)
    全部を展開する必要はありません。一般項を使います。 \({}_{5}\mathrm{C}_{k}\,x^{5-k}\,3^{k}\) \(x^{2}\) の項なので \(5 - k = 2\)、つまり \(k = 3\) です。 二項係数を求めます。 \({}_{5}\mathrm{C}_{3} = {}_{5}\mathrm{C}_{2} = \dfrac{5 \times 4}{2 \times 1} = 10\) あとは代入して計算します。 \(10 \times x^{2} \times 3^{3} = 10 \times 27 \, x^{2} = 270x^{2}\) よって係数は \(270\) です。
  5. \((3x-2)^{4}\) を展開したとき、\(x^{3}\) の係数を求めましょう。
    解答:\(-216\)
    一般項は次の形です。 \({}_{4}\mathrm{C}_{k}\,(3x)^{4-k}\,(-2)^{k}\) \(x^{3}\) の項なので \(4 - k = 3\)、つまり \(k = 1\) です。 代入して計算します。 \({}_{4}\mathrm{C}_{1}(3x)^{3}(-2)^{1} = 4 \times 27x^{3} \times (-2) = -216x^{3}\) よって係数は \(-216\) です。 \(b\) が負の数のときは符号の付け忘れに注意しましょう。
  6. \(\left(\dfrac{1}{2}x+1\right)^{4}\) を展開したとき、\(x^{2}\) の係数を求めましょう。
    解答:\(\dfrac{3}{2}\)
    一般項は次の形です。 \({}_{4}\mathrm{C}_{k}\left(\dfrac{1}{2}x\right)^{4-k}1^{k}\) \(x^{2}\) の項なので \(4 - k = 2\)、つまり \(k = 2\) です。 分数もかっこごと2乗します。 \(\left(\dfrac{1}{2}x\right)^{2} = \dfrac{1}{4}x^{2}\) 二項係数は \({}_{4}\mathrm{C}_{2} = \dfrac{4 \times 3}{2 \times 1} = 6\) なので \(6 \times \dfrac{1}{4}x^{2} \times 1 = \dfrac{3}{2}x^{2}\) よって係数は \(\dfrac{3}{2}\) です。
  7. パスカルの三角形を使って、\({}_{6}\mathrm{C}_{2}\) の値を求めましょう。
    解答:\(15\)
    \(n = 4\) の段から順に、隣り合う2数を足して1段ずつ下ろします。 \(n = 4\) の段: \(1,\ 4,\ 6,\ 4,\ 1\) \(n = 5\) の段: \(1,\ 5,\ 10,\ 10,\ 5,\ 1\) \(n = 6\) の段: \(1,\ 6,\ 15,\ 20,\ 15,\ 6,\ 1\) \({}_{6}\mathrm{C}_{2}\) は \(n = 6\) の段の左から3番目(\(k = 0\) から数えて \(k = 2\))なので \(15\) です。 階乗の式でも確かめられます。 \({}_{6}\mathrm{C}_{2} = \dfrac{6 \times 5}{2 \times 1} = 15\)
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