整理したい式(1種類の文字 x の多項式)を入力してください。1つの式の整理のほか、多項式どうしの足し算・引き算や、2(3x+2) − 3(x−5) のような「かっこの前に数を掛ける式」にも対応しています。
このページでできること
- 3x+2-x+5 のような文字式(1種類の文字 \(x\) の多項式)を、同類項をまとめて整理できます
- (2x+5) + (3x−4)、(5x−3) − (2x−7) のような多項式どうしの足し算・引き算を途中式付きで計算できます
- 2(3x+2) − 3(x−5) のような「かっこの前に数を掛ける式」も、分配法則でかっこを外すところから段階的に整理します
- 途中式は「かっこを外す → 同類項を集める → 係数どうしを計算」の学校で習う手順のまま表示。どれとどれが同類項かは色分けで確認できます
- 係数には整数・小数のほか 1/2 のような分数も使えます(\(x^{2}\) や \(x^{3}\)・\(x^{4}\) の項がある式にも対応)
この計算は何の役に立つ?
「1個 \(x\) 円のパンを3個と、あとから2個買い足した」の代金は \(3x + 2x = 5x\)(円)。同類項をまとめる計算は、同じ単価のものの個数を合計する計算そのものです。
見積書や家計の計算で「単価のわからないものを個数だけ先に合計しておく」ことができるのは、文字式の整理のおかげです。
2人分のレシピを6人分にするときは、材料それぞれを3倍します。「(小麦粉200g+卵1個+牛乳100mL)を3倍」=「小麦粉600g+卵3個+牛乳300mL」という計算は、分配法則 \(a(b+c) = ab + ac\) をそのまま使っています。
工場で材料の必要量をロット数分まとめて計算するときも、同じ考え方が使われています。
縦 \(x\)・横 \(y\) の長方形の周りの長さは、4辺を足して \(x + y + x + y = 2x + 2y = 2(x+y)\) と整理できます。同類項をまとめ、分配法則を逆に使うことで、覚えやすい公式の形が作られています。
面積や体積の公式も、多くはこうした文字式の整理を経て教科書の形になっています。
一次方程式や連立方程式は、まず両辺の同類項をまとめて式を簡単にしてから解くのが手順です。理科の公式に数値を代入して変形するときも、文字式の整理が計算の土台になります。
この単元でつまずくと方程式・関数のすべてに響くため、中学数学の中でも特に大事な基礎とされています。
表計算ソフトで「=B1*3+B1*2」と書くセルは、整理すれば「=B1*5」と同じです。式を簡単にしておくと、読み間違いや修正もれが減ります。
プログラムの世界でも、コンパイラ(プログラムを機械語に翻訳するソフト)が内部で同類項をまとめるのと同じ簡単化を行い、計算回数を減らして速度を上げています。
式
用語・記号の解説
記号
| \(x\) | エックス | まだ決まっていない数・いろいろな値をとる数の代わりに使う文字(変数)。未知の数に \(x\) を使う習慣は、数学者デカルトの著書に由来するといわれます。 |
| \(x^{2}\) | エックスの2乗 | \(x \times x\) のこと。右上の小さい数(指数)が「同じものを掛ける回数」を表します。\(x\) と \(x^{2}\) は文字の部分が違うので、同類項ではありません。 |
| \(a,\ b,\ c\) | エー・ビー・シー | 公式の中で「決まった数」を代表して表す文字。アルファベットの初めの方の文字を使う習慣があります。例えば \(ax + bx = (a+b)x\) の \(a\)・\(b\) には、\(3\) や \(-2\) など好きな数を当てはめられます。 |
| \(k,\ m\) | ケー・エム | この計算機で、かっこの前に掛ける数に付けた名前。\(k(A) - m(B)\) は「多項式 \(A\) を \(k\) 倍したものから、多項式 \(B\) を \(m\) 倍したものを引く」という意味です。 |
用語
| 文字式 | もじしき | 数の代わりに \(x\) などの文字を使った式。「1個 \(x\) 円のりんご3個の代金は \(3x\) 円」のように、まだ決まっていない数を含む数量を1つの式で表せます。中1で最初に学ぶ、数学の言葉の基本です。 |
| 項 | こう | 式を足し算・引き算の区切りで分けた、1つ1つのかたまり。\(3x + 2 - x + 5\) の項は \(3x\)・\(+2\)・\(-x\)・\(+5\) の4つです。符号(+・−)は項に含めて考えると間違いが減ります。 |
| 係数 | けいすう | 文字の前に付いている数。\(3x\) の \(3\) が係数です。\(x\) のように数が書かれていない項の係数は \(1\)、\(-x\) の係数は \(-1\) と考えます。 |
| 定数項 | ていすうこう | \(3x + 5\) の \(5\) のように、文字を含まない「数字だけの項」。文字がどんな値でも変わらない(一定=定数)ことからこう呼ばれます。定数項どうしも同類項と同じようにまとめられます。 |
| 同類項 | どうるいこう | 文字の部分がまったく同じ項どうしのこと。\(3x\) と \(-5x\) は同類項ですが、\(3x\) と \(2x^{2}\) は文字の部分(\(x\) と \(x^{2}\))が違うので同類項ではありません。同類項は係数どうしの計算で1つにまとめられます。 |
| 次数 | じすう | 項の中で文字を掛け合わせた個数。\(3x\) は1次、\(2x^{2}\) は2次です。式全体の次数は、一番次数の高い項で決めます(\(x^{2} - 3x + 1\) は2次式)。 |
| 多項式 | たこうしき | \(3x + 2 - x + 5\) のように、項が2つ以上ある文字式。項が1つだけの式は単項式と呼びます。多項式と単項式を合わせて整式とも呼びます。 |
| 単項式 | たんこうしき | \(3x\) や \(-2x^{2}\) のように、掛け算だけでできた項1つだけの式。単項式が足し算・引き算でつながると多項式になります。 |
| 分配法則 | ぶんぱいほうそく | かっこの前の数を、かっこの中のすべての項に掛けてよいという計算の決まり(\(a(b+c) = ab + ac\))。小学校の「工夫して計算」で使った \(102 \times 25 = 100 \times 25 + 2 \times 25\) と同じ決まりです。 |
| 降べきの順 | こうべきのじゅん | 次数の高い項から順に並べる書き方。\(2 + x^{2} - 3x\) を降べきの順に直すと \(x^{2} - 3x + 2\) です。答えは降べきの順に整えるのが習慣で、この計算機もこの順で表示します。 |
前提として理解しておくといいこと
このページの計算を「意味がわかって」使えるようになるために、前提として理解しておくといいことをまとめました。
つまずいたら、この表の内容に戻って復習するのが近道です。
| 正負の数(中学1年) |
|
| 文字を使った式の書き方(中学1年) |
|
| 分配法則(小学4年〜中学1年) |
|
| 分数の計算(小学5年〜中学1年) |
|
Excelで計算する方法
| Aの x²の係数 | 2 |
| Aの xの係数 | -3 |
| Aの定数項 | 1 |
| Bの x²の係数 | 1 |
| Bの xの係数 | 4 |
| Bの定数項 | -2 |
| Aに掛ける数 k | 2 |
| Bに掛ける数 m | 3 |
| 計算の種類(足し算=1、引き算=-1) | -1 |
| 整理した式の x²の係数 | =B7*B1+B9*B8*B4 |
| 整理した式の xの係数 | =B7*B2+B9*B8*B5 |
| 整理した式の定数項 | =B7*B3+B9*B8*B6 |
| 1つ目の項の係数 a | 6 |
| 2つ目の項の係数 b | -3 |
| まとめた項の係数 a+b | =B1+B2 |
| かっこの前の数 k | 2 |
| かっこの中の xの係数 p | 3 |
| かっこの中の定数項 q | 2 |
| 展開後の xの係数 k×p | =B1*B2 |
| 展開後の定数項 k×q | =B1*B3 |
1つ目の表は 2(2x² − 3x + 1) − 3(x² + 4x − 2) を整理する例です。同類項をまとめるとは「次数ごとに係数を計算すること」なので、次数ごとに「k × Aの係数 +(±1)× m × Bの係数」を計算しています。答えの係数は上から 1・-18・8、つまり x² − 18x + 8 になります。
足し算に変えるときは「計算の種類」のセルを 1 にしてください。x² の項が無い式は、係数に 0 を入れます。
2つ目の表は同類項 6x − 3x の係数の計算(6 − 3 = 3、つまり 3x)、3つ目の表は分配法則 2(3x + 2) の係数の計算(6x + 4)です。
Googleスプレッドシートで計算する方法
| Aの x²の係数 | 2 |
| Aの xの係数 | -3 |
| Aの定数項 | 1 |
| Bの x²の係数 | 1 |
| Bの xの係数 | 4 |
| Bの定数項 | -2 |
| Aに掛ける数 k | 2 |
| Bに掛ける数 m | 3 |
| 計算の種類(足し算=1、引き算=-1) | -1 |
| 整理した式の x²の係数 | =B7*B1+B9*B8*B4 |
| 整理した式の xの係数 | =B7*B2+B9*B8*B5 |
| 整理した式の定数項 | =B7*B3+B9*B8*B6 |
| 1つ目の項の係数 a | 6 |
| 2つ目の項の係数 b | -3 |
| まとめた項の係数 a+b | =B1+B2 |
| かっこの前の数 k | 2 |
| かっこの中の xの係数 p | 3 |
| かっこの中の定数項 q | 2 |
| 展開後の xの係数 k×p | =B1*B2 |
| 展開後の定数項 k×q | =B1*B3 |
Pythonで計算する方法
from fractions import Fraction
# 多項式は {次数: 係数} の辞書で表す(例:2x² − 3x + 1)
poly_a = {2: Fraction(2), 1: Fraction(-3), 0: Fraction(1)}
poly_b = {2: Fraction(1), 1: Fraction(4), 0: Fraction(-2)}
k = Fraction(2) # Aに掛ける数
m = Fraction(3) # Bに掛ける数
sign = -1 # 足し算なら 1、引き算なら -1
# 同類項をまとめる=次数ごとに係数を計算する
result = {}
for degree in range(4, -1, -1):
coef = k * poly_a.get(degree, 0) + sign * m * poly_b.get(degree, 0)
if coef != 0:
result[degree] = coef
# 降べきの順(次数の高い順)に表示する
pieces = []
for degree in sorted(result, reverse=True):
coef = result[degree]
var_part = "" if degree == 0 else ("x" if degree == 1 else f"x^{degree}")
pieces.append(f"({coef}){var_part}")
print(" + ".join(pieces) if pieces else "0")
数式記述言語(LaTeX等)での書き方(コピペ可)
ax + bx = (a + b)x
ax + bx = (a + b)x
<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML" display="block">
<mrow>
<mi>a</mi><mi>x</mi>
<mo>+</mo>
<mi>b</mi><mi>x</mi>
<mo>=</mo>
<mo>(</mo><mi>a</mi><mo>+</mo><mi>b</mi><mo>)</mo>
<mi>x</mi>
</mrow>
</math>
ax + bx = (a + b)x
Collect[a x + b x, x]
collect(a*x + b*x, x);
collect(a*x + b*x, x)
ax + bx = (a + b)x
a(b + c) = ab + ac
a(b + c) = ab + ac
<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML" display="block">
<mrow>
<mi>a</mi>
<mo>(</mo><mi>b</mi><mo>+</mo><mi>c</mi><mo>)</mo>
<mo>=</mo>
<mi>a</mi><mi>b</mi>
<mo>+</mo>
<mi>a</mi><mi>c</mi>
</mrow>
</math>
a(b + c) = ab + ac
Expand[a (b + c)]
expand(a*(b + c));
expand(a*(b + c))
a(b + c) = ab + ac
−(b − c) = −b + c
-(b - c) = -b + c
<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML" display="block">
<mrow>
<mo>−</mo>
<mo>(</mo><mi>b</mi><mo>−</mo><mi>c</mi><mo>)</mo>
<mo>=</mo>
<mo>−</mo><mi>b</mi>
<mo>+</mo>
<mi>c</mi>
</mrow>
</math>
-(b - c) = -b + c
Expand[-(b - c)]
expand(-(b - c));
expand(-(b - c))
−(b − c) = −b + c
ChatGPT に聞いて計算してもらう方法
あなたは数学(中学の文字式)の計算アシスタントです。次の計算を、必ずPythonコードを実際に実行して行い、実行結果だけを根拠に回答してください(暗算や推測で答えないでください)。 文字式 2(2x^2 - 3x + 1) - 3(x^2 + 4x - 2) を、同類項をまとめて整理してください。 次の内容をそれぞれ示してください。 1. 分配法則でかっこを外した直後の式 2. 同類項ごと(x^2 の項・x の項・数の項)の係数の計算 3. 整理した式(降べきの順) Pythonではsympyのexpand関数(無ければfractionsモジュールで次数ごとの係数計算)を使い、計算に使ったコードと実行結果を示してください。
計算ドリル(演習問題)
このページの計算を、自分の手でできるようになるための演習問題です。
答えと解説は解答ページにあります。
使い方
-
1数値を入力計算したい数値を入力欄に入力します
-
2計算「計算する」ボタンを押します
-
3結果を確認計算結果がその場に表示されます。計算の考え方や式の解説も同じページで確認できます
DataChefの特徴
専門知識不要、直感的で簡単な操作
個人情報を登録することなく使用できます
「ダウンロード」押下でファイルを自動削除
クレジット表記不要
商用利用許諾の連絡も不要です
