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排水勾配と高低差
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板取り計算
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棚板のたわみと耐荷重
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コンクリート・生コン量計算機(体積・重量・25kg袋数)

作るものの形状を選び、寸法とコンクリートの密度を入力してください。

寸法の単位はmm・cm・mから選べます。計算はすべてメートルに揃えて行います。
計算結果・図
左の入力欄で形状を選んで寸法を入れ「計算する」を押すと、ここに結果が表示されます。

このページでできること

  • 「スラブ・壁」「円柱・穴」「円形スラブ・管」「縁石+側溝」「階段」の5つの形状を切り替えて、コンクリートの体積(m³)をその場で計算できます
  • 体積に密度を掛けた重量(t・kg)も同時に表示します。密度は入力欄で調整でき、日本の慣例値(無筋コンクリート2.3・鉄筋コンクリート2.4 t/m³)を目安に使えます
  • 日本のホームセンターで流通する25kg袋(インスタントコンクリート・ドライ生コン)に換算した必要袋数を、切り上げで求めます
  • こぼれ・型枠の変形・地面への染み込みなどのロスを見込んだ「5%増し・10%増し」の割増計算もできます
  • 式のやさしい解説・Excel/Googleスプレッドシート/Python用のコピペ数式・計算ドリル(演習問題)もこのページにまとまっています
体積・重量・袋数は概算です。密度は骨材や配合で変わり、25kg袋の仕上がり量はメーカーによって異なるため、製品の表示や施工業者の見積もりと合わせて確認してください。

この計算は何の役に立つ?

駐車場・物置の土間コンクリートのDIY

例えば駐車場1台分(長さ5m×幅2.5m)に厚さ10cmの土間コンクリートを打つと、体積は \(5 \times 2.5 \times 0.1 = 1.25\) m³、重量は \(1.25 \times 2.3 = 2.875\) t(2,875kg)、25kg袋なら115袋です。
袋を手で練るには現実的でない量だとわかるので、「生コン車で頼むか、袋で頑張れる量か」を買い出しの前に判断できます。

フェンス・ウッドデッキの柱の基礎(穴への流し込み)

フェンスの柱を立てる直径30cm・深さ50cmの穴なら、1本あたり \(\pi \times 0.15^2 \times 0.5 \fallingdotseq 0.0353\) m³。柱10本分でも約0.353m³・重量約813kg・25kg袋33袋です。
「1本あたり袋3〜4袋」という目安が事前にわかると、ホームセンターへの往復や余りをまとめて減らせます。

生コン車(ミキサー車)に注文する量の目安

生コンは体積(m³=立米)単位で注文し、プラントによっては0.25〜0.5m³刻みで取り扱われます。計算した体積が1.25m³なら、ロス5〜10%を見込んで1.5m³前後で相談する、という使い方ができます。
少量でも配達料(空積み料金)がかかることが多いため、体積を先に計算しておくことが見積もり比較の出発点になります。

外構・土木工事の数量拾い(積算)

縁石+側溝のように同じ断面が続く構造物は、図面の断面寸法から断面積を求めて「断面積×延長」で体積を出します。これは工事の見積もりで行われる「数量拾い」と同じ考え方です。
断面積0.0086m²の縁石+側溝が100m続けば0.86m³、と延長に比例して量が読めるようになります。

玄関アプローチの階段の打設

庭先に踏面25cm・蹴上げ15cm・幅90cmの3段の階段(踊り場なし)を作るなら、断面積は \(0.25 \times 0.15 \times 3 = 0.1125\) m²、体積は \(0.1125 \times 0.9 \fallingdotseq 0.101\) m³、重量約233kg・25kg袋10袋です。
階段は見た目より中身が詰まっているため、式で体積を出しておくと材料の買いすぎ・不足を防げます。

式と図

スラブ・壁・四角い基礎の体積
図
数学表記 (一般的な数式)
\(V\) \(=\) \(l\) \(\times\) \(w\) \(\times\) \(h\) \(\times\) \(q\)
日本語表記 (記号を日本語に置き換えた式)
⑤ 体積 \(V\) \(=\) ① 長さ \(l\) \(\times\) ② 幅 \(w\) \(\times\) ③ 厚さ(高さ)\(h\) \(\times\) ④ 数量 \(q\)
式を日本語で読むと
① 長さ \(l\) に
② 幅 \(w\) を掛けて底面積を求め
③ 厚さ(高さ)\(h\) を掛けて1個分の体積にし
④ 数量 \(q\) を掛けると
⑤ 体積 \(V\) になる
簡単な例
長さ5m×幅2.5mの土間に、厚さ5cm(=0.05m)のコンクリートを1面(数量1)打つときの体積は
体積 \(V\) \(=\) 長さ(5m) \(\times\) 幅(2.5m) \(\times\) 厚さ(0.05m) \(\times\) 数量(1)
\(5 \times 2.5 \times 0.05 \times 1 = 0.625\,\mathrm{m^3}\)
考え方のポイント
直方体の体積「縦×横×高さ」と同じ式です。計算の前に、cmやmmの寸法は必ずメートルに直します(5cm → 0.05m)。壁を作るときは「長さ×高さ×厚さ」と読み替えれば同じ式で計算できます。
円柱・穴・円形の基礎の体積
図
数学表記 (一般的な数式)
\(V\) \(=\) \(\pi\) \(\times\) \(\left(\dfrac{d}{2}\right)^{2}\) \(\times\) \(h\) \(\times\) \(q\)
日本語表記 (記号を日本語に置き換えた式)
⑤ 体積 \(V\) \(=\) ② 円周率 \(\pi\) \(\times\) ① 半径(直径 \(d\) ÷ 2)の2乗 \(\times\) ③ 深さ(高さ)\(h\) \(\times\) ④ 数量 \(q\)
式を日本語で読むと
① 直径 \(d\) を2で割った半径の2乗 に
② 円周率 \(\pi\)(約3.14) を掛けて円の面積(底面積)を求め
③ 深さ(高さ)\(h\) を掛けて1本分の体積にし
④ 数量 \(q\) を掛けると
⑤ 体積 \(V\) になる
簡単な例
フェンスの柱の基礎として、直径30cm(=0.3m)・深さ50cm(=0.5m)の穴1本にコンクリートを流し込むときの体積は
体積 \(V\) \(=\) 円周率(約3.14) \(\times\) 半径の2乗(0.15²) \(\times\) 深さ(0.5m) \(\times\) 数量(1)
\(3.14159\ldots \times 0.15^{2} \times 0.5 \times 1 = 3.14159\ldots \times 0.0225 \times 0.5 \fallingdotseq 0.0353\,\mathrm{m^3}\)
考え方のポイント
円柱の体積「底面積(半径×半径×円周率)×高さ」と同じ式です。入力するのは半径ではなく直径なので、2で割ってから2乗するのがポイントです(直径0.3mなら半径0.15m)。地面に掘った穴への流し込みも、地上に立ち上げる円柱も、同じ式で計算できます。
円形スラブ・管の体積
図
数学表記 (一般的な数式)
\(V\) \(=\) \(\pi\) \(\times\) \((\) \(\left(\dfrac{d_{1}}{2}\right)^{2}\) \(-\) \(\left(\dfrac{d_{2}}{2}\right)^{2}\) \()\) \(\times\) \(h\) \(\times\) \(q\)
日本語表記 (記号を日本語に置き換えた式)
⑥ 体積 \(V\) \(=\) ③ 円周率 \(\pi\) \(\times\) \((\) ① 外径 \(d_{1}\) の半径の2乗 \(-\) ② 内径 \(d_{2}\) の半径の2乗 \()\) \(\times\) ④ 高さ(長さ)\(h\) \(\times\) ⑤ 数量 \(q\)
式を日本語で読むと
① 外径 \(d_{1}\) の半径(\(d_{1}\) ÷ 2)の2乗 から
② 内径 \(d_{2}\) の半径(\(d_{2}\) ÷ 2)の2乗 を引き
③ 円周率 \(\pi\) を掛けてドーナツ形(円環)の断面積を求め
④ 高さ(長さ)\(h\) を掛け
⑤ 数量 \(q\) を掛けると
⑥ 体積 \(V\) になる
簡単な例
外径5m・内径4mのドーナツ形のスラブに、厚さ6cm(=0.06m)のコンクリートを1面(数量1)打つときの体積は
体積 \(V\) \(=\) 円周率(約3.14) \(\times\) \((\) 外径の半径の2乗(2.5²) \(-\) 内径の半径の2乗(2²) \()\) \(\times\) 厚さ(0.06m)
\(3.14159\ldots \times (2.5^{2} - 2^{2}) \times 0.06 = 3.14159\ldots \times 2.25 \times 0.06 \fallingdotseq 0.4241\,\mathrm{m^3}\)
考え方のポイント
「外側の円柱の体積から、内側の空洞の円柱の体積を引く」を1つの式にまとめたものです。内径 \(d_{2}\) に0を入れると、穴のない普通の円形スラブの式になります。マンホールの周りの巻き立てや円形の花壇の縁など、ドーナツ形の断面が続く形に使えます。横に寝かせた管(パイプ)でも、\(h\) を管の長さと読み替えれば同じ式です。
縁石+側溝(カーブ&ガター)の体積
図
数学表記 (一般的な数式)
\(V\) \(=\) \(\{\) \(b\) \(\times\) \((\) \(h\) \(+\) \(f\) \()\) \(+\) \(g\) \(\times\) \(f\) \(\}\) \(\times\) \(l\)
日本語表記 (記号を日本語に置き換えた式)
⑥ 体積 \(V\) \(=\) \(\{\) ① 縁石の厚み \(b\) \(\times\) \((\) ② 縁石の高さ \(h\) \(+\) ③ 側溝スラブの厚み \(f\) \()\) \(+\) ④ 側溝の幅 \(g\) \(\times\) 側溝スラブの厚み \(f\) \(\}\) \(\times\) ⑤ 長さ \(l\)
式を日本語で読むと
① 縁石の厚み \(b\) に
② 縁石の高さ \(h\) と
③ 側溝スラブの厚み \(f\) を足した高さを掛けて「縁石部分」の断面積を求め
④ 側溝の幅 \(g\) に同じ側溝スラブの厚み \(f\) を掛けた「側溝スラブ部分」の断面積を足し
⑤ 長さ \(l\) を掛けると
⑥ 体積 \(V\) になる
簡単な例
縁石の厚み4cm・縁石の高さ4cm・側溝スラブの厚み5cm・側溝の幅10cmの縁石+側溝を、長さ10m分(数量1)作るときの体積は
\(0.04 \times (0.04 + 0.05) + 0.10 \times 0.05 = 0.0036 + 0.005 = 0.0086\,\mathrm{m^2}\)
\(0.0086 \times 10 = 0.086\,\mathrm{m^3}\)
考え方のポイント
縁石+側溝のように同じ断面がずっと続く構造物は、「断面積 × 長さ」で体積を求めます。断面をL字形の2つの長方形(立ち上がっている縁石部分と、足元に広がる側溝スラブ部分)に分けて面積を足すのがこの式です。縁石部分の高さは、側溝スラブの厚み \(f\) の分も含めて \(h + f\) になることに注意してください。同じものを複数作るときは、体積を数量分だけ掛けます(計算機の「数量」欄)。
階段の体積
図
数学表記 (一般的な数式)
\(V\) \(=\) \((\) \(t\) \(\times\) \(r\) \(\times\) \(\dfrac{n(n-1)}{2}\) \(+\) \(p\) \(\times\) \(n\) \(\times\) \(r\) \()\) \(\times\) \(w\)
日本語表記 (記号を日本語に置き換えた式)
⑥ 体積 \(V\) \(=\) \((\) ① 踏面の奥行き \(t\) \(\times\) ② 蹴上げの高さ \(r\) \(\times\) ③ 段数の組み合わせ \(\dfrac{n(n-1)}{2}\) \(+\) ④ 踊り場の奥行き \(p\) \(\times\) 段数 \(n\) \(\times\) 蹴上げの高さ \(r\) \()\) \(\times\) ⑤ 階段の幅 \(w\)
式を日本語で読むと
① 踏面の奥行き \(t\) に
② 蹴上げの高さ \(r\) を掛けて1段分の長方形の面積を求め
③ 段数の組み合わせ \(\dfrac{n(n-1)}{2}\) (\(=1+2+\cdots+(n-1)\) 段分の積み重ね)を掛けて「段々部分」の断面積にし
④ 踊り場の奥行き \(p\) × 段数 \(n\) × 蹴上げ \(r\) の「踊り場の下の長方形」の断面積を足し
⑤ 階段の幅 \(w\) を掛けると
⑥ 体積 \(V\) になる
簡単な例
踏面12cm・蹴上げ6cm・段数5段・踊り場の奥行き5cm・幅50cmの階段の体積は
\(0.12 \times 0.06 \times \dfrac{5 \times 4}{2} + 0.05 \times 5 \times 0.06 = 0.072 + 0.015 = 0.087\,\mathrm{m^2}\)
\(0.087 \times 0.5 = 0.0435\,\mathrm{m^3}\)
考え方のポイント
中身の詰まった階段を縦に薄く切ると、1列目の下には蹴上げ1つ分、2列目の下には2つ分…と長方形が積み重なっていて、最後の列(踊り場の手前)は \(n-1\) 個分です。この \(1+2+\cdots+(n-1)\) をまとめたのが \(\dfrac{n(n-1)}{2}\) です。踊り場の下は「奥行き \(p\) × 全高 \(n \times r\)」の大きな長方形が丸ごと入ります。踊り場がない階段は \(p = 0\) で計算してください。 なお、この式は地面の上に打つ「中身の詰まった」階段用です。下が空洞の階段(鉄骨階段への打設など)には使えません。
コンクリートの重量(質量)
数学表記 (一般的な数式)
日本語表記 (記号を日本語に置き換えた式)
\(m\) \(=\) \(V\) \(\times\) \(\rho\)
③ 重量(質量)\(m\) \(=\) ① 体積 \(V\) \(\times\) ② 密度 \(\rho\)
式を日本語で読むと
① 体積 \(V\)(m³) に
② 密度 \(\rho\)(t/m³) を掛けると
③ 重量(質量)\(m\)(t) になる
簡単な例
体積0.625m³の土間コンクリートを、無筋コンクリート(密度2.3 t/m³)で打つときの重量は
重量 \(m\) \(=\) 体積(0.625m³) \(\times\) 密度(2.3 t/m³)
\(0.625 \times 2.3 = 1.4375\,\mathrm{t}\ \ (1437.5\,\mathrm{kg})\)
考え方のポイント
密度(1m³あたりの質量)は、日本の設計実務では無筋コンクリート2.3 t/m³・鉄筋コンクリート2.4 t/m³で見積もるのが慣例です(鉄筋の分だけ重くなります)。実際の密度は骨材や配合で2.2〜2.4程度の幅があります。海外では2,130kg/m³(=2.13 t/m³)で見積もる流儀もあるので、他の資料と比べるときは密度欄の値を揃えてください。トン(t)からkgへの換算は×1000です。
25kg袋の必要袋数
数学表記 (一般的な数式)
\(B\) \(=\) \(\lceil\) \(m\) \(\times\) \(1000\) \(\div\) \(25\) \(\rceil\)
日本語表記 (記号を日本語に置き換えた式)
④ 必要袋数 \(B\) \(=\) \(\lceil\) ① 重量 \(m\)(t) \(\times\) ② kgへの換算 1000 \(\div\) ③ 1袋の質量 25kg \(\rceil\)
式を日本語で読むと
① 重量 \(m\)(t) に
② 1000 を掛けてkgに直し
③ 1袋の質量 25kg で割って、小数点以下を切り上げる(記号 \(\lceil\ \rceil\) は「切り上げ」の意味)と
④ 必要袋数 \(B\) になる
簡単な例
重量1.4375t(=1437.5kg)分のコンクリートを25kg袋でまかなうときの袋数は
\(1437.5 \div 25 = 57.5\)
\(\lceil 57.5 \rceil = 58\)
考え方のポイント
袋は1袋単位でしか買えないため、割り算の答えに小数点以下が出たら必ず切り上げます(57.5袋 → 58袋)。この計算は「出来上がったコンクリートの重量を、1袋の重量25kgでまかなう」という目安の方式です(60ポンド袋・80ポンド袋が主流の海外でも、同じ考え方で計算されています)。実際には水を加えて練るので、出来上がりの重さは粉1袋分の25kgより少し重くなります。そのため、この式の袋数はやや多め(安全側)の目安になります。25kg袋1袋からできるコンクリートはおおよそ0.011〜0.013m³(11〜13L)程度ですが、正確な仕上がり量はメーカー・製品によって異なるため、袋数が多いときはパッケージに書かれた「1袋あたりの出来上がり量」でも確かめてください。
コンクリートの必要量は「形状ごとの式で体積(m³)を求め、密度(無筋2.3・鉄筋2.4 t/m³が慣例値)を掛けて重量にする」のが基本です。25kg袋なら重量kg÷25の切り上げで袋数がわかります。こぼれや染み込みのロスとして5〜10%の余裕を見るのが通例です。

用語・記号の解説

記号

\(V\) ブイ コンクリートの体積。このページではすべて立方メートル(m³)で表します。
\(l\) エル 長さ。スラブでは土間・壁の長さ、縁石+側溝では作る区間の長さです。
\(w\) ダブリュー 幅。スラブでは土間の幅(壁では高さ)、階段では階段の横幅です。
\(h\) エイチ 高さ方向の寸法。スラブの厚さ・穴の深さ・管の長さ・縁石の高さなど、形状によって呼び方が変わります。
\(q\) キュー 数量。同じものを作る個数です。
\(\pi\) パイ 円周率(約3.14159)。円や円柱の面積・体積の計算に使います。
\(d\)・\(d_{1}\)・\(d_{2}\) ディー・ディーいち・ディーに 直径。\(d_{1}\) は外径(外側の直径)、\(d_{2}\) は内径(内側の空洞の直径)です。半径は直径÷2で求めます。
\(b\) ビー 縁石の厚み(水平方向の奥行き)。
\(f\) エフ 側溝スラブ(縁石の足元に広がる板)の厚み。
\(g\) ジー 側溝の幅(縁石の手前に広がる側溝スラブの幅)。
\(t\) ティー 階段の踏面(足を乗せる面)の奥行き。
\(r\) アール 階段の蹴上げ(1段の高さ)。
\(n\) エヌ 階段の段数。
\(p\) ピー 踊り場(最上段の奥の平らな部分)の奥行き。踊り場がなければ0です。
\(\rho\) ロー 密度(1m³あたりの質量・t/m³)。無筋コンクリート2.3・鉄筋コンクリート2.4が日本の慣例値です。
\(m\) エム 重量(質量)。\(m = V \times \rho\) で求め、トン(t)からkgへは×1000で換算します。
\(B\) ビー 25kg袋の必要袋数。\(B = \lceil m \times 1000 \div 25 \rceil\) で求めます。
\(\lceil x \rceil\) 天井関数(てんじょうかんすう) 小数点以下を切り上げて整数にする記号。(例:\(\lceil 57.5 \rceil = 58\)、\(\lceil 4 \rceil = 4\))

用語

生コン
(レディーミクストコンクリート)
なまコン(レディーミクストコンクリート) 工場(プラント)で練り混ぜて、固まる前の状態でミキサー車(生コン車)で運ばれてくるコンクリート。注文は体積(m³=立米)単位で行い、0.25〜0.5m³刻みの取り扱いが多いため、このページで計算した体積が注文量の目安になります。
インスタントコンクリート
(ドライ生コン)
インスタントコンクリート(ドライなまコン) セメント・砂・砂利があらかじめ配合された袋入りの製品。水を加えて練るだけで使え、ホームセンターでは25kg袋が主流です。1袋あたりの仕上がり量(体積)はメーカー・製品によって異なるので、袋数が多いときはパッケージの表示も確認してください。
無筋コンクリート むきんコンクリート 鉄筋が入っていないコンクリート。重量の見積もりでは 2.3 t/m³ を使うのが日本の設計実務の慣例です。
鉄筋コンクリート てっきんコンクリート 中に鉄筋を組んだコンクリート。鉄筋の分だけ重く、重量の見積もりでは 2.4 t/m³ を使うのが日本の設計実務の慣例です。
密度
(単位体積質量)
みつど(たんいたいせきしつりょう) 1m³あたりの質量。コンクリートは骨材(砂利・砂)や配合によって2.2〜2.4 t/m³程度の幅があります。
スラブ スラブ 床・土間のような板状のコンクリートのこと。このページでは駐車場の土間コンクリートや基礎の底盤などが当てはまります。
縁石・側溝
(カーブ&ガター)
えんせき・そっこう(カーブアンドガター) 道路の端で立ち上がっている縁石(カーブ)と、その足元で雨水を受ける側溝(ガター)を一体で打ったコンクリート構造。同じ断面が長く続くため「断面積×長さ」で体積を求めます。
蹴上げ けあげ 階段1段の高さ。建築基準法では住宅の階段は蹴上げ23cm以下と決められています。
踏面 ふみづら 階段で足を乗せる面の奥行き。建築基準法では住宅の階段は踏面15cm以上と決められています。
ロス ロス こぼれ・型枠の変形・地面への染み込みなどによる目減り分。実務ではぴったりの量ではなく、5〜10%程度の余裕を見て手配するのが通例です。

前提として理解しておくといいこと

このページの計算を「意味がわかって」使えるようになるために、前提として理解しておくといいことをまとめました。

直方体の体積(小学5年)
  • 直方体の体積が「縦 × 横 × 高さ」で求められること
円の面積(小学6年)
  • 円の面積が「半径 × 半径 × 円周率」で求められること
  • 直径と半径の関係(半径 = 直径 ÷ 2)がわかること
長さ・体積の単位の換算(小学2〜6年)
  • 1m = 100cm、1cm = 10mm の関係がわかること
  • 単位を揃えてから計算する習慣があること(5cmは0.05m)
単位量あたりの大きさ・密度(小学5年〜中学1年)
  • 「1m³あたり2.3t」のような単位量あたりの考え方がわかること
  • 質量 = 体積 × 密度 の関係がわかること
概数・端数処理(小学4年)
  • 切り上げ・切り捨て・四捨五入の違いがわかること
  • 「袋の数はなぜ切り上げるのか」を自分の言葉で説明できること
文字式(中学1年)
  • \(n(n-1) \div 2\) のような文字式に数を当てはめて計算できること(階段の式で使います)

Excelで計算する方法

Excelファイルをダウンロード
式ごとにシートが分かれたExcelファイルです。貼り付け場所を気にせず、開いてすぐ使えます。
下の表を丸ごとコピーして、ExcelのA1セルに貼り付けるとそのまま使えます。
「スラブ・壁・四角い基礎の体積」を求める表
長さ(m) 5
幅(m) 2.5
厚さ(m) 0.05
数量(個) 1
体積(m³) =B1*B2*B3*B4
「円柱・穴・円形の基礎の体積」を求める表
直径(m) 2.5
深さ(m) 6
数量(個) 1
体積(m³) =PI()*(B1/2)^2*B2*B3
「円形スラブ・管の体積」を求める表
外径(m) 5
内径(m) 4
高さ(m) 0.06
数量(個) 1
体積(m³) =PI()*((B1/2)^2-(B2/2)^2)*B3*B4
「縁石+側溝の体積」を求める表
縁石の厚み(m) 0.04
縁石の高さ(m) 0.04
側溝スラブの厚み(m) 0.05
側溝の幅(m) 0.1
長さ(m) 10
体積(m³) =(B1*(B2+B3)+B4*B3)*B5
「階段の体積」を求める表
踏面の奥行き(m) 0.12
蹴上げの高さ(m) 0.06
段数 5
踊り場の奥行き(m) 0.05
階段の幅(m) 0.5
体積(m³) =(B1*B2*B3*(B3-1)/2+B4*B3*B2)*B5
「重量と25kg袋数」を求める表
体積(m³) 0.625
密度(t/m³) 2.3
重量(t) =B1*B2
重量(kg) =B3*1000
25kg袋の必要袋数 =ROUNDUP(B4/25,0)
貼り付けると、B列の上の行が入力欄になり、最後の行が自動計算の結果になります。寸法はすべてメートルで入力してください(5cmなら「0.05」)。
「PI()」は円周率、「ROUNDUP(値, 0)」は小数点以下を切り上げて整数にする関数(式の ⌈ ⌉ に対応)です。
例の値では、1つ目の表が0.625、2つ目が約29.45、3つ目が約0.4241、4つ目が0.086、5つ目が0.0435(いずれもm³)になります。
6つ目の表は重量1.4375t(1437.5kg)・必要袋数58袋になります。B列を自分の数値に書き換えるだけで使えます。

Googleスプレッドシートで計算する方法

Excelファイルをダウンロード
上のExcelファイルをダウンロードし、Googleドライブにアップロードして開くと、そのままスプレッドシートとして使えます。
下の表を丸ごとコピーして、GoogleスプレッドシートのA1セルに貼り付けるとそのまま使えます。
「スラブ・壁・四角い基礎の体積」を求める表
長さ(m) 5
幅(m) 2.5
厚さ(m) 0.05
数量(個) 1
体積(m³) =B1*B2*B3*B4
「円柱・穴・円形の基礎の体積」を求める表
直径(m) 2.5
深さ(m) 6
数量(個) 1
体積(m³) =PI()*(B1/2)^2*B2*B3
「円形スラブ・管の体積」を求める表
外径(m) 5
内径(m) 4
高さ(m) 0.06
数量(個) 1
体積(m³) =PI()*((B1/2)^2-(B2/2)^2)*B3*B4
「縁石+側溝の体積」を求める表
縁石の厚み(m) 0.04
縁石の高さ(m) 0.04
側溝スラブの厚み(m) 0.05
側溝の幅(m) 0.1
長さ(m) 10
体積(m³) =(B1*(B2+B3)+B4*B3)*B5
「階段の体積」を求める表
踏面の奥行き(m) 0.12
蹴上げの高さ(m) 0.06
段数 5
踊り場の奥行き(m) 0.05
階段の幅(m) 0.5
体積(m³) =(B1*B2*B3*(B3-1)/2+B4*B3*B2)*B5
「重量と25kg袋数」を求める表
体積(m³) 0.625
密度(t/m³) 2.3
重量(t) =B1*B2
重量(kg) =B3*1000
25kg袋の必要袋数 =ROUNDUP(B4/25,0)
Excelと同じ式(PI()・ROUNDUPも同じ関数名)がそのまま使えます。表を丸ごとコピーしてA1セルに貼り付け、B列を自分の数値に書き換えてください。

Pythonで計算する方法

import math

shape = "slab"          # slab(スラブ・壁) / column(円柱・穴) / tube(円形スラブ・管) / curb(縁石+側溝) / stairs(階段)
density_t_per_m3 = 2.3  # コンクリートの密度(無筋2.3・鉄筋2.4 t/m³が慣例値)

# 寸法はすべてメートルで入力する(5cmなら0.05)
if shape == "slab":
    length_m, width_m, thickness_m, quantity = 5, 2.5, 0.05, 1
    volume_m3 = length_m * width_m * thickness_m * quantity
elif shape == "column":
    diameter_m, depth_m, quantity = 2.5, 6, 1
    volume_m3 = math.pi * (diameter_m / 2) ** 2 * depth_m * quantity
elif shape == "tube":
    outer_m, inner_m, height_m, quantity = 5, 4, 0.06, 1
    volume_m3 = math.pi * ((outer_m / 2) ** 2 - (inner_m / 2) ** 2) * height_m * quantity
elif shape == "curb":
    curb_depth_m, curb_height_m, flag_thick_m = 0.04, 0.04, 0.05
    gutter_width_m, length_m, quantity = 0.1, 10, 1
    section_m2 = curb_depth_m * (curb_height_m + flag_thick_m) + gutter_width_m * flag_thick_m
    volume_m3 = section_m2 * length_m * quantity
else:  # stairs
    run_m, rise_m, width_m, platform_m, steps = 0.12, 0.06, 0.5, 0.05, 5
    section_m2 = run_m * rise_m * steps * (steps - 1) / 2 + platform_m * steps * rise_m
    volume_m3 = section_m2 * width_m

weight_t = volume_m3 * density_t_per_m3
weight_kg = weight_t * 1000
bags_25kg = math.ceil(weight_kg / 25)   # 25kg袋(インスタントコンクリート)の必要袋数

print(f"体積: {volume_m3:.4f} m3")
print(f"重量: {weight_t:.4f} t ({weight_kg:.1f} kg)")
print(f"25kg袋: {bags_25kg} 袋")
標準ライブラリだけで動きます。先頭の shape を作りたい形状に変え、寸法(メートル)と密度を自分の数値に書き換えて実行してください。math.ceil() が袋数の切り上げ(式の ⌈ ⌉)です。

数式記述言語(LaTeX等)での書き方(コピペ可)

スラブ・壁・四角い基礎の体積
V = l × w × h × q
V = l \times w \times h \times q
<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML" display="block">
  <mrow>
    <mi>V</mi>
    <mo>=</mo>
    <mi>l</mi><mo>&#xD7;</mo><mi>w</mi><mo>&#xD7;</mo><mi>h</mi><mo>&#xD7;</mo><mi>q</mi>
  </mrow>
</math>
V = l * w * h * q
l*w*h*q
V := l*w*h*q;
V = l*w*h*q;
V = l × w × h × q
円柱・穴・円形の基礎の体積
V = π × (d/2)² × h × q
V = \pi \left( \frac{d}{2} \right)^{2} \times h \times q
<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML" display="block">
  <mrow>
    <mi>V</mi>
    <mo>=</mo>
    <mi>&#x3C0;</mi>
    <msup>
      <mrow><mo>(</mo><mfrac><mi>d</mi><mn>2</mn></mfrac><mo>)</mo></mrow>
      <mn>2</mn>
    </msup>
    <mo>&#xD7;</mo><mi>h</mi><mo>&#xD7;</mo><mi>q</mi>
  </mrow>
</math>
V = pi (d/2)^2 h q
Pi*(d/2)^2*h*q
V := Pi*(d/2)^2*h*q;
V = pi*(d/2)^2*h*q;
V = π × (d/2)^2 × h × q
円形スラブ・管の体積
V = π × ((d₁/2)² − (d₂/2)²) × h × q
V = \pi \left\{ \left( \frac{d_{1}}{2} \right)^{2} - \left( \frac{d_{2}}{2} \right)^{2} \right\} \times h \times q
<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML" display="block">
  <mrow>
    <mi>V</mi>
    <mo>=</mo>
    <mi>&#x3C0;</mi>
    <mrow>
      <mo>(</mo>
      <msup><mrow><mo>(</mo><mfrac><msub><mi>d</mi><mn>1</mn></msub><mn>2</mn></mfrac><mo>)</mo></mrow><mn>2</mn></msup>
      <mo>&#x2212;</mo>
      <msup><mrow><mo>(</mo><mfrac><msub><mi>d</mi><mn>2</mn></msub><mn>2</mn></mfrac><mo>)</mo></mrow><mn>2</mn></msup>
      <mo>)</mo>
    </mrow>
    <mo>&#xD7;</mo><mi>h</mi><mo>&#xD7;</mo><mi>q</mi>
  </mrow>
</math>
V = pi ((d_1/2)^2 - (d_2/2)^2) h q
Pi*((d1/2)^2 - (d2/2)^2)*h*q
V := Pi*((d1/2)^2 - (d2/2)^2)*h*q;
V = pi*((d1/2)^2 - (d2/2)^2)*h*q;
V = π × ((d_1/2)^2 − (d_2/2)^2) × h × q
縁石+側溝(カーブ&ガター)の体積
V = {b × (h + f) + g × f} × l
V = \left\{ b(h + f) + gf \right\} \times l
<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML" display="block">
  <mrow>
    <mi>V</mi>
    <mo>=</mo>
    <mrow>
      <mo>{</mo>
      <mi>b</mi>
      <mrow><mo>(</mo><mi>h</mi><mo>+</mo><mi>f</mi><mo>)</mo></mrow>
      <mo>+</mo>
      <mi>g</mi><mi>f</mi>
      <mo>}</mo>
    </mrow>
    <mo>&#xD7;</mo><mi>l</mi>
  </mrow>
</math>
V = (b (h + f) + g f) l
(b*(h + f) + g*f)*l
V := (b*(h + f) + g*f)*l;
V = (b*(h + f) + g*f)*l;
V = (b(h + f) + gf) × l
階段の体積
V = (t × r × n(n−1)/2 + p × n × r) × w
V = \left( t \times r \times \frac{n(n-1)}{2} + p \times n \times r \right) \times w
<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML" display="block">
  <mrow>
    <mi>V</mi>
    <mo>=</mo>
    <mrow>
      <mo>(</mo>
      <mi>t</mi><mo>&#xD7;</mo><mi>r</mi><mo>&#xD7;</mo>
      <mfrac><mrow><mi>n</mi><mrow><mo>(</mo><mi>n</mi><mo>&#x2212;</mo><mn>1</mn><mo>)</mo></mrow></mrow><mn>2</mn></mfrac>
      <mo>+</mo>
      <mi>p</mi><mo>&#xD7;</mo><mi>n</mi><mo>&#xD7;</mo><mi>r</mi>
      <mo>)</mo>
    </mrow>
    <mo>&#xD7;</mo><mi>w</mi>
  </mrow>
</math>
V = (t r (n(n-1))/2 + p n r) w
(t*r*n*(n - 1)/2 + p*n*r)*w
V := (t*r*n*(n - 1)/2 + p*n*r)*w;
V = (t*r*n*(n - 1)/2 + p*n*r)*w;
V = (t × r × n(n − 1)/2 + p × n × r) × w
コンクリートの重量(質量)
m = V × ρ
m = V \rho
<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML" display="block">
  <mrow>
    <mi>m</mi>
    <mo>=</mo>
    <mi>V</mi>
    <mo>&#xD7;</mo>
    <mi>&#x3C1;</mi>
  </mrow>
</math>
m = V rho
V*rho
m := V*rho;
m = V*rho;
m = V × ρ
25kg袋の必要袋数
B = ⌈m × 1000 ÷ 25⌉
B = \left\lceil \frac{1000\,m}{25} \right\rceil
<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML" display="block">
  <mrow>
    <mi>B</mi>
    <mo>=</mo>
    <mo>&#x2308;</mo>
    <mfrac><mrow><mn>1000</mn><mi>m</mi></mrow><mn>25</mn></mfrac>
    <mo>&#x2309;</mo>
  </mrow>
</math>
B = |~ (m * 1000) / 25 ~|
Ceiling[m*1000/25]
B := ceil(m*1000/25);
B = ceil(m*1000/25);
B = ⌈m × 1000/25⌉

ChatGPT に聞いて計算してもらう方法

あなたはコンクリート工事の数量計算アシスタントです。次の計算を、必ずPythonコードを実際に実行して行い、実行結果の数値だけを根拠に回答してください(暗算や推測で答えないでください)。

長さ5m×幅2.5mの土間に、厚さ5cmのコンクリートを打ちます。密度は無筋コンクリートの慣例値2.3 t/m³とします。
次の値をそれぞれ求めてください。
1. コンクリートの体積(m³)
2. 重量(tとkg)
3. 25kg袋(インスタントコンクリート)でまかなう場合の必要袋数(重量kg÷25の切り上げ)
4. ロスを10%見込んだ場合の体積・重量・袋数

計算に使った式と、実行結果の数値を示してください。

計算ドリル(演習問題)

このページの式を、自分の手で計算できるようになるための演習問題です。
答えと解説は解答ページにあります。


使い方
  1. 1
    数値を入力
    計算したい数値を入力欄に入力します
  2. 2
    計算
    「計算する」ボタンを押します
  3. 3
    結果を確認
    計算結果がその場に表示されます。計算の考え方や式の解説も同じページで確認できます
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