年齢・性別・身長・体重と活動レベルを入力してください。1日のたんぱく質摂取量の目安を「日本人の食事摂取基準」の推奨量・目標量で計算し、参考値(運動習慣のある人の目安・WHO安全下限)とあわせて1本の数直線の帯グラフで比較表示します。
このページでできること
- 年齢・性別・身長・体重と活動レベルを入れるだけで、1日のたんぱく質摂取量の目安(g/日)がその場でわかります
- 厚生労働省「日本人の食事摂取基準」の推奨量(年齢・性別ごとに定められた値)と目標量(総カロリーの13〜20%をたんぱく質から摂る範囲)という、日本の公的な2つの基準で計算します
- 参考として、運動習慣のある人の体重ベースの目安(体重×1.0〜1.8g/kg)と、WHO(世界保健機関)の安全摂取量の下限もあわせて表示します
- 基準の範囲を1本の数直線の帯グラフに重ねて表示するので、自分の目安の「幅」がひと目でわかります
- 「体重 × 係数(g/kg)」という、覚えて使える計算の仕組みを式とグラフでわかりやすく解説します
- 式のやさしい解説・Excel/Googleスプレッドシート/Python用のコピペ数式・計算ドリル(演習問題)もこのページにまとまっています
この計算は何の役に立つ?
筋肉を増やしたい人の食事設計では、まず「体重 × 係数(g/kg)」でたんぱく質の目標を決め、残りのカロリーを脂質と炭水化物に配分するのが定番の手順です(PFCバランスの設計)。例えば体重60kgの人が1.6 g/kgを目標にするなら、60 × 1.6 = 96gが1日の目標になります。
パーソナルトレーニングジムやスポーツ栄養の現場でも、この「体重×g/kg」という同じ構造の式が使われています。トレーニングの頻度や目的が変わったら係数を選び直す、という運用も式の構造がわかっていれば自然にできます。
食事を減らして体重を落とすとき、たんぱく質まで減ってしまうと、脂肪と一緒に筋肉も落ちやすくなるとされています。筋肉が減ると基礎代謝も下がり、やせにくく戻りやすい体になりかねません。
減量中こそ「食事摂取基準の推奨量(成人女性なら50g/日など)とWHOの下限(体重×0.83g/kg)を必ず上回り、運動しているなら1.0g/kg以上を確保する」というように、たんぱく質の下限を先に決めてから食事を組み立てると、無理な食事制限のリスクを数字で避けられます。
高齢になると食が細くなり、気づかないうちにたんぱく質が不足して、筋肉量の減少(サルコペニア)や心身の衰え(フレイル)につながりやすいことが知られています。
「体重×g/kgで最低ラインを見積もる」という考え方を知っていると、「最近ごはんとお茶だけで済ませがち」といった食事の偏りに早く気づけます。ただし高齢者の必要量や腎臓の状態は個人差が大きいため、具体的な食事の調整はかかりつけ医や管理栄養士に相談してください。
食品のパッケージには「たんぱく質20.5g」のように含有量が書かれていますが、自分の1日の目安を知らないと多いか少ないか判断できません。目安が96g/日の人なら、サラダチキン1個(約20g)は「1日の約2割」と見当がつくようになります。
朝食のたんぱく質が不足しがちなことは日本でもよく指摘されており、1日の目安を3食に割り振って考えるだけでも、食事の選び方が変わります。
入院患者さんや介護を受ける方の栄養管理では、管理栄養士や医師が「体重1kgあたり何g」という、このページと同じ構造の式でたんぱく質の必要量を見積もっています。床ずれ(褥瘡)の治療や手術後の回復では多めに、腎臓の機能が落ちている場合は制限する方向に、と病状に応じて係数を調整します。
係数の調整はまさに専門家の仕事の領域です。持病のある方のたんぱく質量は、このページの目安ではなく、必ず医師・管理栄養士の指示に従ってください。
式と図
用語・記号の解説
記号
| \(P\) | ピー | 求めたい1日のたんぱく質の量(g/日)。英語の protein(たんぱく質)の頭文字です。このページでは式1が「目標量」、式2が「体重ベースの目安」、式3が「安全摂取量の下限」を表します。 |
| \(W\) | ダブリュー | 体重(kg)。英語の weight の頭文字です。 |
| \(c\) | シー | 体重1kgあたりのたんぱく質のグラム数(g/kg)。運動習慣のある人の目安では1.0〜1.8を使います。 |
| \(r\) | アール | 1日の総カロリーのうち、たんぱく質から摂る割合。日本人の食事摂取基準の目標量では0.13〜0.20(13〜20%。下限は年齢区分で13〜15%)を使います。英語の ratio(比率)の頭文字です。 |
| \(T\) | ティー | TDEE(1日の総消費エネルギー量。kcal/日)。英語の Total Daily Energy Expenditure の頭文字にちなんで、このページではTを使います。 |
| \(B\) | ビー | 基礎代謝量(BMR)。何もしなくても1日に消費するカロリーの推定値(kcal/日)です。英語の Basal metabolic rate にちなんで、このページでは頭文字のBを使います。 |
| \(k\) | ケー | 活動係数。基礎代謝量の何倍のカロリーを1日に消費するかを表す倍率で、このページでは1(活動なし)と1.2〜1.9の6段階を使います。 |
| \(F\) | エフ | 体脂肪率を小数で表した値(例:15% → 0.15)。キャッチ・マカードル式で使います。英語の fat(脂肪)の頭文字です。 |
用語
| たんぱく質 | たんぱくしつ | 筋肉・臓器・皮膚・髪などの材料になる栄養素。体内では酵素・ホルモン・免疫の抗体などとしても働きます。肉・魚・卵・大豆製品・乳製品に多く含まれ、アミノ酸がつながってできています。 |
| 必須アミノ酸 | ひっすアミノさん | たんぱく質の材料になるアミノ酸のうち、体内で十分に作れないため食事から摂る必要がある9種類のこと。毎日たんぱく質を摂る必要がある理由の一つです。 |
| 推奨量 | すいしょうりょう | 「日本人の食事摂取基準」で、ほとんどの人(97〜98%)が1日の必要量を満たせるとされる摂取量。たんぱく質では18〜64歳の男性65g/日・65歳以上の男性60g/日・成人女性50g/日と、年齢・性別ごとに定められています。 |
| 目標量 | もくひょうりょう | 「日本人の食事摂取基準」で、生活習慣病の予防を目的として定められた摂取量の範囲。たんぱく質では総カロリーの13〜20%(下限は18〜49歳13%・50〜64歳14%・65歳以上15%)です。この計算機の主役の基準です。 |
| WHOの安全摂取量 | ダブリューエイチオーのあんぜんせっしゅりょう | WHO(世界保健機関)の報告書にもとづく摂取量(体重1kgあたり0.83g)。健康な成人の97.5%が必要量を満たせる水準として統計的に定められた値で、少し下回った人が直ちに不足というわけではありませんが、理想値ではなく「下回らないようにしたい最低ライン」として使います。 |
| TDEE (1日の総消費エネルギー量) |
ティーディーイーイー | Total Daily Energy Expenditure の略。基礎代謝に運動や日常の活動の分を加えた、1日に消費するカロリーの合計(kcal/日)。「基礎代謝量 × 活動係数」で見積もります。詳しくは関連ページの「TDEE計算機」をご覧ください。 |
| 基礎代謝量 (BMR) |
きそたいしゃりょう | 体温の維持・呼吸・心臓の動きなど、生きているだけで消費するエネルギー(kcal/日)。TDEEの土台になる値で、このページでは推定式(ミフリン・セントジョー式またはキャッチ・マカードル式)で計算します。 |
| 活動係数 | かつどうけいすう | 運動や日常の活動でどれだけカロリーを余分に使うかを表す倍率。基礎代謝量に掛けてTDEEを見積もります。このページでは1(活動なし)と1.2〜1.9の6段階の目安を使います。 |
| アトウォーター係数 | アトウォーターけいすう | 栄養素1gあたりのエネルギーの換算係数。たんぱく質は約4kcal/g、脂質は約9kcal/g、炭水化物は約4kcal/gとされ、日本の食品表示のカロリー計算にも使われています。この計算機の目標量の計算も4kcal/gを使っています。 |
| 日本人の食事摂取基準 | にほんじんのしょくじせっしゅきじゅん | 厚生労働省が定める、日本人のエネルギーと栄養素の摂取量の基準。おおむね5年ごとに改定されます。この計算機のたんぱく質の推奨量・目標量はこの基準にもとづいています。改定で数値が変わることがあるため、最新の値は厚生労働省の公表資料でも確認できます。 |
前提として理解しておくといいこと
このページの計算を「意味がわかって」使えるようになるために、前提として理解しておくといいことをまとめました。
| 小数の掛け算(小学5年) |
|
| 割合・百分率(小学5年) |
|
| 単位量あたりの大きさ(小学5年) |
|
| 四捨五入と概数(小学4年) |
|
Excelで計算する方法
| 性別(男 または 女) | 男 |
| 年齢(歳) | 25 |
| 推奨量(g/日) | =IF(B1="男",IF(B2>=65,60,65),50) |
| 性別(男 または 女) | 男 |
| 体重(kg) | 60 |
| 身長(cm) | 180 |
| 年齢(歳) | 25 |
| 活動係数 | 1.375 |
| 基礎代謝量(BMR)(kcal/日) | =10*B2+6.25*B3-5*B4+IF(B1="男",5,-161) |
| TDEE(kcal/日) | =B6*B5 |
| 目標量の下限(g/日) | =ROUND(B7*IF(B4>=65,0.15,IF(B4>=50,0.14,0.13))/4,0) |
| 目標量の上限(g/日) | =ROUND(B7*0.2/4,0) |
| 体重(kg) | 60 |
| 運動習慣のある人の目安の下限(g/日) | =ROUND(B1*1,0) |
| 運動習慣のある人の目安の上限(g/日) | =ROUND(B1*1.8,0) |
| WHO安全摂取量の下限(g/日) | =ROUND(B1*0.83,0) |
1つ目の表のIF関数は「男なら65歳以上は60g・64歳以下は65g、女なら50g」という、日本人の食事摂取基準の推奨量の切り替えです。2つ目の表の内側のIF関数は目標量の下限(65歳以上15%・50〜64歳14%・18〜49歳13%)の年齢による切り替え、基礎代謝量の行のIF関数は、B1が「男」なら5を足し、それ以外(女)なら161を引くという、性別による定数の切り替えです。
例の数値のままなら、1つ目の表は65、2つ目の表は基礎代謝量1605・TDEE2206.875・72と110、3つ目の表は60と108と50になります。B列を自分の数値に書き換えるだけで使えます。
Googleスプレッドシートで計算する方法
| 性別(男 または 女) | 男 |
| 年齢(歳) | 25 |
| 推奨量(g/日) | =IF(B1="男",IF(B2>=65,60,65),50) |
| 性別(男 または 女) | 男 |
| 体重(kg) | 60 |
| 身長(cm) | 180 |
| 年齢(歳) | 25 |
| 活動係数 | 1.375 |
| 基礎代謝量(BMR)(kcal/日) | =10*B2+6.25*B3-5*B4+IF(B1="男",5,-161) |
| TDEE(kcal/日) | =B6*B5 |
| 目標量の下限(g/日) | =ROUND(B7*IF(B4>=65,0.15,IF(B4>=50,0.14,0.13))/4,0) |
| 目標量の上限(g/日) | =ROUND(B7*0.2/4,0) |
| 体重(kg) | 60 |
| 運動習慣のある人の目安の下限(g/日) | =ROUND(B1*1,0) |
| 運動習慣のある人の目安の上限(g/日) | =ROUND(B1*1.8,0) |
| WHO安全摂取量の下限(g/日) | =ROUND(B1*0.83,0) |
Pythonで計算する方法
sex = "男性" # "男性" または "女性"
age = 25 # 年齢(歳)
height_cm = 170 # 身長(cm)
weight_kg = 60 # 体重(kg)
activity_factor = 1.375 # 活動係数(1.2〜1.9。選び方は関連ページ「TDEE計算機」を参照)
# 推奨量(日本人の食事摂取基準。年齢・性別で決まる値)
if sex == "男性":
rda = 60 if age >= 65 else 65
else:
rda = 50
# 基礎代謝量(ミフリン・セントジョー式)とTDEE
bmr = 10 * weight_kg + 6.25 * height_cm - 5 * age
bmr = bmr + 5 if sex == "男性" else bmr - 161
tdee = bmr * activity_factor
# 目標量(日本人の食事摂取基準): 総カロリーの13〜20%を4kcal/gで割ってグラム数にする
# 下限は年齢区分で13%(18〜49歳)/14%(50〜64歳)/15%(65歳以上)
ratio_min = 0.15 if age >= 65 else (0.14 if age >= 50 else 0.13)
target_min = tdee * ratio_min / 4
target_max = tdee * 0.20 / 4
# 参考1: 運動習慣のある人の目安(体重×1.0〜1.8g/kg)
active_min = weight_kg * 1.0
active_max = weight_kg * 1.8
# 参考2: WHOの安全摂取量の下限(体重×0.83g/kg)
who_min = weight_kg * 0.83
print(f"推奨量(日本人の食事摂取基準): {rda} g/日")
print(f"目標量(総カロリーの{round(ratio_min * 100)}〜20%): {round(target_min)}〜{round(target_max)} g/日")
print(f"参考・運動習慣のある人の目安: {round(active_min)}〜{round(active_max)} g/日")
print(f"参考・WHO安全摂取量の下限: {round(who_min)} g/日")
数式記述言語(LaTeX等)での書き方(コピペ可)
P = r × T ÷ 4
P = \dfrac{r T}{4}
<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML" display="block">
<mrow>
<mi>P</mi><mo>=</mo>
<mfrac>
<mrow><mi>r</mi><mi>T</mi></mrow>
<mn>4</mn>
</mfrac>
</mrow>
</math>
P = (r T) / 4
r*t/4
P := r*T/4;
P = r*T/4;
P = rT/4
P = W × c
P = W \times c
<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML" display="block">
<mrow>
<mi>P</mi><mo>=</mo>
<mi>W</mi><mo>×</mo><mi>c</mi>
</mrow>
</math>
P = W xx c
w*c
P := W*c;
P = W*c;
P = W × c
P = W × 0.83
P = 0.83W
<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML" display="block">
<mrow>
<mi>P</mi><mo>=</mo>
<mn>0.83</mn><mi>W</mi>
</mrow>
</math>
P = 0.83 W
0.83*w
P := 0.83*W;
P = 0.83*W;
P = 0.83W
T = B × k
T = B \times k
<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML" display="block">
<mrow>
<mi>T</mi><mo>=</mo>
<mi>B</mi><mo>×</mo><mi>k</mi>
</mrow>
</math>
T = B xx k
b*k
T := B*k;
T = B*k;
T = B × k
ChatGPT に聞いて計算してもらう方法
あなたはたんぱく質摂取量計算のアシスタントです。次の計算を、必ずPythonコードを実際に実行して行い、実行結果の数値だけを根拠に回答してください(暗算や推測で答えないでください)。 25歳・男性・身長170cm・体重60kgで、週1〜3回の軽い運動をしている人(活動係数1.375)がいます。 1. 日本人の食事摂取基準のたんぱく質の推奨量(男性は18〜64歳65g/日・65歳以上60g/日、女性は50g/日)から、この人の推奨量を答えてください。 2. ミフリン・セントジョー式(男性:基礎代謝量 = 10 × 体重kg + 6.25 × 身長cm − 5 × 年齢 + 5)で基礎代謝量を求め、活動係数1.375を掛けてTDEE(1日の総消費エネルギー量)を求めてください。 3. 日本人の食事摂取基準の目標量(18〜49歳はTDEE × 0.13〜0.20 ÷ 4 kcal/g)を求めてください。 4. 参考として、運動習慣のある人の体重ベースの目安(体重 × 1.0〜1.8 g/kg)と、WHOの安全摂取量の下限(体重 × 0.83 g/kg)も求めてください。 それぞれ整数に四捨五入して、基準ごとに表にまとめてください。 計算に使った式と、実行結果の数値を示してください。なお、これは健康な成人向けの目安であり、医学的な助言ではない旨も添えてください。
計算ドリル(演習問題)
このページの式を、自分の手で計算できるようになるための演習問題です。数値は計算しやすいように調整しています。
答えと解説は解答ページにあります。
使い方
-
1数値を入力計算したい数値を入力欄に入力します
-
2計算「計算する」ボタンを押します
-
3結果を確認計算結果がその場に表示されます。計算の考え方や式の解説も同じページで確認できます
DataChefの特徴
専門知識不要、直感的で簡単な操作
個人情報を登録することなく使用できます
「ダウンロード」押下でファイルを自動削除
クレジット表記不要
商用利用許諾の連絡も不要です
