金額と、その金額の単位(時給・日給・週給・月給・年収)を選んでください。5つの給与単位への換算を、「単純換算」(1年52週すべて働く前提)と「実働ベース」(休日・有給の分を除いた場合)の2列でまとめて計算します。
このページでできること
- 金額と単位(時給・日給・週給・月給・年収)を入れるだけで、5つの給与単位への換算表がその場でわかります
- 「時給1,500円は年収いくら?」「月給25万円を時給に直すと?」のような給与の読みかえが一発でできます
- 週の労働時間・労働日数と、年間の休日・有給取得日数を指定して、「単純換算」と「休日・有給の分を除いた実働ベース」の2通りで比べられます
- 式のやさしい解説・Excel/Googleスプレッドシート/Python用のコピペ数式・計算ドリル(演習問題)もこのページにまとまっています
この計算は何の役に立つ?
求人票の給与は「月給25万円」「時給1,800円」「年収400万円」と形がばらばらで、そのままでは比べられません。月給25万円(賞与なし)は年収300万円、時給1,800円のフルタイム(週40時間)は単純換算で年収約374万円と、同じものさしに直すと比較できるようになります。
ただし時給の仕事は働かない日の分の収入が入らないことが多いため、休日・有給の分を除いた実働ベース(この例では約338万円)も合わせて見るとより現実的です。賞与がある求人は「月給×12+賞与」で年収を出してから比べてください。
時給1,100円で週20時間(例:1日4時間×週5日)働くと、単純換算で月収約9万5千円・年収約114万円になります。シフトを増やす前に「週何時間なら月いくらになるか」を数字で確かめられると、働き方の計画が立てやすくなります。
扶養や社会保険のいわゆる「年収の壁」を超えそうかどうかの目安づくりにも、この時給からの年収見積もりがそのまま使えます(壁の金額自体は制度で決まるので、最新の情報を確認してください)。
会社員の年収600万円と同じ収入を目指すなら、単純換算では600万円 ÷(週40時間×52週=2,080時間)= 時給約2,885円です。しかしフリーランスには有給がなく、休んだ日は収入ゼロなので、休日・有給に相当する25日分を除いた実働約1,880時間で割った時給約3,191円のほうが現実的な下限になります。
さらに営業・事務作業など「お金にならない時間」も自分持ちのため、実際の単価はこれより高く設定する必要があります。逆算の考え方はこのページの式3と同じです。
月給30万円(賞与なし)は年収360万円。フルタイムの年間2,080時間で割ると1時間あたり約1,731円です。ここで休日10日・有給15日をきちんと取ると、実際に働くのは約1,880時間なので、働いた1時間あたりは約1,915円に上がります。有給を1日も取らなければ約1,800円のままです。
月給制では「同じ給与なら、休みを取るほど働いた1時間あたりの価値が上がる」ことが、この換算で数字として実感できます。
求人票に「月給25万円・年収380万円」とある場合、月給だけの年収は25万円×12=300万円なので、差の80万円は賞与や手当の分だと読み取れます。
このページの換算は賞与を含まない額で計算するため、「月給×12」と表示の年収が合わない求人では、その差が何か(賞与・固定残業代・各種手当)を確認すると、収入の実態を正しく比べられます。
式
用語・記号の解説
記号
| \(w\) | ダブリュー | 時給。1時間あたりの給与額です。(例:時給1,500円なら 1500) |
| \(h\) | エイチ | 週の労働時間。フルタイム(1日8時間×週5日)なら40時間です。 |
| \(m\) | エム | 月給。1か月あたりの給与額で、賞与(ボーナス)は含めません。 |
| \(p\) | ピー | 年間の休日。土日のほかに休みになる平日(祝日・夏季休暇など)の日数です。 |
| \(v\) | ブイ | 年間の有給取得日数。1年間に実際に取る有給休暇の日数です。 |
| \(r\) | アール | 調整比率。\((260 - p - v) \div 260\) で求める、1年の平日のうち実際に働く日数の割合です。 |
| \(Y\) | ワイ | 単純換算の年収。休日も有給もなく52週すべて働くとした場合の年収です。 |
| \(A\) | エー | 実働ベースの年収。休日・有給の分を差し引いた場合の年収です。 |
用語
| 額面 | がくめん | 税金や社会保険料を引く前の給与額。このページの換算はすべて額面で行います。 |
| 手取り | てどり | 税金や社会保険料を引いた後に、実際に振り込まれる額。おおまかに額面の75〜85%程度といわれますが、収入や家族構成で変わります。 |
| 賞与 (ボーナス) |
しょうよ(ボーナス) | 月々の給与とは別に支給される一時金。このページの月給・年収の入力には賞与を含めません。賞与がある人の実際の年収は「月給×12+賞与」になります。 |
| 有給休暇 | ゆうきゅうきゅうか | 休んでも給与が支払われる休暇。労働基準法により、フルタイムなら勤続6か月で年10日が付与され、勤続年数に応じて最大20日まで増えます(週の労働日数が少ないパート・アルバイトには日数に応じた付与)。日本の平均取得日数は11日程度です。このページの「実働ベース」は休んだ日が無給になる場合の目安なので、有給休暇を取得して賃金が支払われた分だけ、実際の収入はこれより「単純換算」寄りになります。 |
| 単純換算 | たんじゅんかんさん | 休日も有給も考えず、1年52週(平日260日)をすべて働くとした場合の換算。時給や日給を大きな単位に直すときの、一番基本的な見積もりです。 |
| 実働ベース | じつどうベース | 休日・有給の分を差し引いた「実際に働く日数」で考えた換算。時給・日給で働く人の実際の収入に近いのはこちらの列です。 |
| 調整比率 | ちょうせいひりつ | 単純換算と実働ベースを行き来する比率で、\((260 - p - v) \div 260\) で求めます。分母の260日(52週×週5日)は、週の労働日数の入力を変えても変わらない固定の基準です。 |
| 週給 | しゅうきゅう | 1週間あたりの給与。日本では珍しい支払い方ですが、英語圏では一般的で、海外の求人や記事を読むときに出てきます。 |
前提として理解しておくといいこと
このページの計算を「意味がわかって」使えるようになるために、前提として理解しておくといいことをまとめました。
| 掛け算・割り算の筆算(小学3〜4年) |
|
| 単位量あたりの大きさ(小学5年) |
|
| 割合・百分率(小学5年) |
|
| 概数・四捨五入(小学4年) |
|
Excelで計算する方法
| 時給 | 1200 |
| 週の労働時間 | 40 |
| 年収(単純換算) | =B1*B2*52 |
| 年収(単純換算) | 2496000 |
| 年間の休日 | 10 |
| 年間の有給取得日数 | 15 |
| 年収(実働ベース) | =B1*(260-B2-B3)/260 |
| 月給(賞与を含まない) | 250000 |
| 年間の休日 | 10 |
| 年間の有給取得日数 | 15 |
| 年収(単純換算) | =B1*12/((260-B2-B3)/260) |
1つ目の表はB3に2,496,000円、2つ目の表はB4に2,256,000円、3つ目の表はB4に約3,319,149円と表示されます。
「(260-B2-B3)/260」の部分が調整比率です。分母の260は「52週×週5日」の平日の日数で、週の労働日数を変えても書き換えない固定の値です。
Googleスプレッドシートで計算する方法
| 時給 | 1200 |
| 週の労働時間 | 40 |
| 年収(単純換算) | =B1*B2*52 |
| 年収(単純換算) | 2496000 |
| 年間の休日 | 10 |
| 年間の有給取得日数 | 15 |
| 年収(実働ベース) | =B1*(260-B2-B3)/260 |
| 月給(賞与を含まない) | 250000 |
| 年間の休日 | 10 |
| 年間の有給取得日数 | 15 |
| 年収(単純換算) | =B1*12/((260-B2-B3)/260) |
Pythonで計算する方法
amount = 1500 # 金額
unit = "hourly" # 単位: hourly(時給) / daily(日給) / weekly(週給) / monthly(月給) / annual(年収)
hours_per_week = 40 # 週の労働時間
days_per_week = 5 # 週の労働日数
holidays_per_year = 10 # 年間の休日(祝日など。土日を除く)
vacation_days_per_year = 15 # 年間の有給取得日数
# 調整比率(分母の260日 = 52週 × 週5日 は固定。週の労働日数には連動しない)
adjust_ratio = (260 - holidays_per_year - vacation_days_per_year) / 260
# まず年収に直す(時給・日給は単純換算、週給・月給・年収は実働ベースの額とみなす)
if unit == "hourly":
annual_simple = amount * hours_per_week * 52
annual_adjusted = annual_simple * adjust_ratio
elif unit == "daily":
annual_simple = amount * days_per_week * 52
annual_adjusted = annual_simple * adjust_ratio
else:
periods_per_year = {"weekly": 52, "monthly": 12, "annual": 1}[unit]
annual_adjusted = amount * periods_per_year
annual_simple = annual_adjusted / adjust_ratio
# 年収を5つの単位に直す(時給・日給の分母には入力した時間・日数を使う)
rows = [("時給", hours_per_week * 52), ("日給", days_per_week * 52),
("週給", 52), ("月給", 12), ("年収", 1)]
for label, times_per_year in rows:
print(f"{label}: 単純換算 {annual_simple / times_per_year:,.2f}円"
f" / 実働ベース {annual_adjusted / times_per_year:,.2f}円")
数式記述言語(LaTeX等)での書き方(コピペ可)
Y = w × h × 52
Y = w \times h \times 52
<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML" display="block">
<mrow>
<mi>Y</mi>
<mo>=</mo>
<mi>w</mi>
<mo>×</mo>
<mi>h</mi>
<mo>×</mo>
<mn>52</mn>
</mrow>
</math>
Y = w xx h xx 52
w*h*52
Y := w*h*52;
Y = w*h*52;
Y = w × h × 52
A = Y × (260 − p − v) ÷ 260
A = Y \times \dfrac{260 - p - v}{260}
<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML" display="block">
<mrow>
<mi>A</mi>
<mo>=</mo>
<mi>Y</mi>
<mo>×</mo>
<mfrac>
<mrow><mn>260</mn><mo>−</mo><mi>p</mi><mo>−</mo><mi>v</mi></mrow>
<mn>260</mn>
</mfrac>
</mrow>
</math>
A = Y xx (260 - p - v) / 260
Y*(260 - p - v)/260
A := Y*(260 - p - v)/260;
A = Y*(260 - p - v)/260;
A = Y × (260 − p − v) / 260
Y = m × 12 ÷ r
Y = m \times 12 \div r
<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML" display="block">
<mrow>
<mi>Y</mi>
<mo>=</mo>
<mi>m</mi>
<mo>×</mo>
<mn>12</mn>
<mo>÷</mo>
<mi>r</mi>
</mrow>
</math>
Y = m xx 12 -: r
m*12/r
Y := m*12/r;
Y = m*12/r;
Y = m × 12 ÷ r
ChatGPT に聞いて計算してもらう方法
あなたは給与換算の計算アシスタントです。次の計算を、必ずPythonコードを実際に実行して行い、実行結果の数値だけを根拠に回答してください(暗算や推測で答えないでください)。 時給1,500円で、週40時間・週5日働きます。年間の休日(祝日など)は10日、有給取得日数は15日です。 1年=52週・平日260日として、次の値をそれぞれ求めてください。 1. 年収(単純換算 = 時給 × 週の労働時間 × 52) 2. 調整比率((260 − 休日 − 有給) ÷ 260。分母の260は固定)と、年収(実働ベース = 単純換算 × 調整比率) 3. 月給(単純換算・実働ベースそれぞれ年収 ÷ 12) 計算に使った式と、実行結果の数値を示してください。
計算ドリル(演習問題)
このページの換算を、自分の手で計算できるようになるための演習問題です。
金額はすべて額面(賞与を含まない)とします。答えと解説は解答ページにあります。
使い方
-
1数値を入力計算したい数値を入力欄に入力します
-
2計算「計算する」ボタンを押します
-
3結果を確認計算結果がその場に表示されます。計算の考え方や式の解説も同じページで確認できます
DataChefの特徴
専門知識不要、直感的で簡単な操作
個人情報を登録することなく使用できます
「ダウンロード」押下でファイルを自動削除
クレジット表記不要
商用利用許諾の連絡も不要です
