タイヤの側面に書かれた「265/70R17」のようなタイヤコードの数値を入力してください。外径・外周・回転数を計算します。新しいホイール径(インチアップの検討)や、比較したい2本目のタイヤは、使うときだけ入力します。
このページでできること
- 「265/70R17」のようなタイヤコードの数値を入れるだけで、タイヤの外径(高さ)・サイドウォールの高さ・外周・1kmあたりの回転数がその場でわかります
- 新しいホイール径を入れると、外径が元のタイヤの±3%以内に収まる代替タイヤサイズの一覧を表示します(インチアップ・インチダウンの検討に)
- 2本のタイヤコードを入れると、寸法の差(%)と、スピードメーターの誤差(メーターの表示と実際の速度の対応表)を計算します
- 式のやさしい解説・Excel/Googleスプレッドシート/Python用のコピペ数式・計算ドリル(演習問題)もこのページにまとまっています
この計算は何の役に立つ?
ホイールを17インチから19インチに大きくするとき、同じタイヤコードのままでは外径が大きく変わり、車体やフェンダーに干渉したり、メーターが狂ったりします。そこで「外径が元のタイヤの±3%以内」に収まるように、扁平率の小さいタイヤを選ぶのがインチアップの基本です。
例えば265/70R17(外径約803mm)から19インチにするなら、外径±3%以内に収まるタイヤコードの中から幅や銘柄の条件に合うものを選びます。この「外径を揃える」計算が、このページの式そのものです。
冬用のスタッドレスタイヤは、値段を抑えるためにインチダウン(小さいホイール+厚いタイヤ)で買うことがよくあります。このときも「外径がほぼ同じか」が判断の中心で、外径が揃っていれば速度計や車高への影響を小さくできます。
中古タイヤやネット通販では現物を確認できないため、タイヤコードから外径・幅を計算して手元のタイヤと比較できると、買ってから「入らなかった」という失敗を減らせます。
日本の車検では、スピードメーターの表示と実際の速度の誤差に許容範囲が定められています(許される範囲は車の製作年式によって異なります)。特に、実際の速度がメーターの表示を大きく上回る方向のずれ——つまり外径の大きいタイヤに交換して実速度より低く表示される状態——は、速度超過に気づけず危険なため厳しく制限されています。
タイヤ交換で外径を±3%以内に揃えるという目安は、この誤差を安全な範囲に保つための実務的な知恵です。
オドメーター(走行距離計)は「タイヤの回転数×基準タイヤの外周」で距離を積算しています。外径の違うタイヤに交換すると、走行距離も燃費(km/L)も同じ比率でずれて記録されます。
例えば外周が1%短いタイヤなら、実際より約1%長い距離が記録され、満タン法の燃費も約1%良く見えます。外周の比を計算できると、タイヤ交換の前後で燃費記録を正しく比較できます。
タイヤ館やオートバックスのようなカー用品店、整備工場では、お客さんの「インチアップしたい」「このホイールにどのタイヤが合うか」という相談に、まさにこのページの計算(外径・外径差%・メーター誤差)で答えています。
適合表やメーカーのカタログも、元をたどればこの式で計算された外径をもとに作られています。
式と図
用語・記号の解説
記号
| \(W\) | ダブリュー | タイヤの幅(断面幅)。タイヤコードの最初の数値で、単位はmmです。正式には「呼び幅(公称の断面幅)」で、実際の幅は銘柄や組み合わせるリム幅で多少変わります。(例:265/70R17なら \(W = 265\)) |
| \(A\) | エー | 扁平率。サイドウォールの高さが幅の何%かを表します。タイヤコードのスラッシュの後ろの数値です。(例:265/70R17なら \(A = 70\)) |
| \(h\) | エイチ | サイドウォールの高さ(mm)。\(h = W \times A \div 100\) で求めます。 |
| \(R\) | アール | ホイール(リム)径。タイヤコードのRの後ろの数値で、単位はインチです。(例:265/70R17なら \(R = 17\)) |
| \(D\) | ディー | タイヤの外径(mm)。タイヤを正面から見た円の直径で、「タイヤの高さ」とも呼ばれます。 |
| \(C\) | シー | タイヤの外周(mm)。円周のことで、タイヤが1回転したときに進む距離です。 |
| \(N\) | エヌ | 1kmあたりの回転数。1km走る間にタイヤが何回転するかを表します。 |
| \(\pi\) | パイ | 円周率。約3.14159。円周が直径の何倍かを表す定数です。 |
| \(v_1,\ v_2\) | ブイいち・ブイに | \(v_1\) はスピードメーターの表示、\(v_2\) は実際の速度(どちらもkm/h)。タイヤ交換でメーターの表示がどれだけずれるかの計算に使います。 |
用語
| タイヤコード (ISO表記) |
タイヤコード | タイヤの側面に書かれた「265/70R17」のようなサイズ表記。幅(mm)/扁平率(%)、R(ラジアル構造)、ホイール径(インチ)の順に並びます。この表記は世界共通です。数値の前のP・LTなどのアルファベットは用途(乗用車・小型トラックなど)を表します。実際のタイヤでは「265/70R17 115T」のように、ホイール径の後ろにロードインデックス(荷重指数)と速度記号が続きます(このページの寸法計算には使いません)。 |
| 扁平率 | へんぺいりつ | サイドウォールの高さが、タイヤの幅の何%かを表す数値。「偏平率」とも書き、JATMA(日本自動車タイヤ協会)の規格では「偏平比」と呼ばれます。小さいほど薄い(ロープロファイルな)タイヤです。 |
| サイドウォール | サイドウォール | タイヤの側面のゴム部分。ホイールの縁から、路面に接するトレッド面までの部分を指します。この高さが外径を決める材料になります。 |
| リム径 (ホイール径) |
リムけい(ホイールけい) | タイヤをはめるホイールの直径。日本でもタイヤ表記ではインチ(1インチ=25.4mm)で表すのが標準です。 |
| インチ | インチ | 長さの単位。1インチ=25.4mm。タイヤのホイール径とテレビの画面サイズは、日本でも慣習的にインチで表されます。 |
| インチアップ | インチアップ | ホイールを大きい径のものに交換すること。タイヤの外径を変えないように、扁平率の小さい(サイドウォールの薄い)タイヤに替えるのが基本です。逆に小さくするのはインチダウンと呼びます。 |
| スピードメーター誤差 | スピードメーターごさ | メーターの表示速度と実際の速度のずれ。メーターはタイヤの回転数から速度を計算しているため、外径(外周)の違うタイヤに交換するとずれが生まれます。 |
前提として理解しておくといいこと
このページの計算を「意味がわかって」使えるようになるために、前提として理解しておくといいことをまとめました。
| 百分率(小学5年) |
|
| 円周と円周率(小学5年) |
|
| 単位の換算(小学6年〜中学1年) |
|
| 比と割合(小学6年) |
|
Excelで計算する方法
| タイヤの幅 W(mm) | 265 |
| 扁平率 A(%) | 70 |
| サイドウォールの高さ h(mm) | =B1*B2/100 |
| ホイール径 R(インチ) | 17 |
| サイドウォールの高さ h(mm) | 185.5 |
| タイヤの外径 D(mm) | =B1*25.4+2*B2 |
| タイヤの外径 D(mm) | 802.8 |
| タイヤの外周 C(mm) | =PI()*B1 |
| タイヤの外周 C(mm) | 2522 |
| 1kmあたりの回転数 N | =1000000/B1 |
| メーターの表示 v1(km/h) | 100 |
| 基準タイヤの外周 C1(mm) | 2522 |
| 今のタイヤの外周 C2(mm) | 2501 |
| 実際の速度 v2(km/h) | =B1*B3/B2 |
「*」が掛け算、「/」が割り算の記号で、「PI()」は円周率を返すExcelの関数です。
例えば1つ目の表ならB3に185.5、2つ目の表ならB3に802.8、3つ目の表ならB2に約2522.07、4つ目の表ならB2に約396.51、5つ目の表ならB4に約99.17と表示されます。B列の数値を自分のタイヤコードの値に書き換えるだけで使えます。
Googleスプレッドシートで計算する方法
| タイヤの幅 W(mm) | 265 |
| 扁平率 A(%) | 70 |
| サイドウォールの高さ h(mm) | =B1*B2/100 |
| ホイール径 R(インチ) | 17 |
| サイドウォールの高さ h(mm) | 185.5 |
| タイヤの外径 D(mm) | =B1*25.4+2*B2 |
| タイヤの外径 D(mm) | 802.8 |
| タイヤの外周 C(mm) | =PI()*B1 |
| タイヤの外周 C(mm) | 2522 |
| 1kmあたりの回転数 N | =1000000/B1 |
| メーターの表示 v1(km/h) | 100 |
| 基準タイヤの外周 C1(mm) | 2522 |
| 今のタイヤの外周 C2(mm) | 2501 |
| 実際の速度 v2(km/h) | =B1*B3/B2 |
Pythonで計算する方法
import math
tire_width_mm = 265 # タイヤの幅(mm)
aspect_ratio_pct = 70 # 扁平率(%)
rim_diameter_inch = 17 # ホイール径(インチ)
sidewall_mm = tire_width_mm * aspect_ratio_pct / 100 # サイドウォールの高さ
diameter_mm = rim_diameter_inch * 25.4 + 2 * sidewall_mm # タイヤの外径
circumference_mm = math.pi * diameter_mm # タイヤの外周
revolutions_per_km = 1000000 / circumference_mm # 1kmあたりの回転数
print(f"サイドウォールの高さ: {sidewall_mm:.1f} mm")
print(f"タイヤの外径: {diameter_mm:.1f} mm({diameter_mm / 25.4:.1f} インチ)")
print(f"タイヤの外周: {circumference_mm:.0f} mm")
print(f"1kmあたりの回転数: {revolutions_per_km:.1f} 回転")
数式記述言語(LaTeX等)での書き方(コピペ可)
h = W × A ÷ 100
h = W \times \dfrac{A}{100}
<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML" display="block">
<mrow>
<mi>h</mi>
<mo>=</mo>
<mi>W</mi>
<mo>×</mo>
<mfrac><mi>A</mi><mn>100</mn></mfrac>
</mrow>
</math>
h = W xx A/100
h = W*(A/100)
h := W*A/100;
h = W*A/100;
h = W(A/100)
D = R × 25.4 + 2h
D = R \times 25.4 + 2h
<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML" display="block">
<mrow>
<mi>D</mi>
<mo>=</mo>
<mi>R</mi>
<mo>×</mo>
<mn>25.4</mn>
<mo>+</mo>
<mn>2</mn>
<mi>h</mi>
</mrow>
</math>
D = R xx 25.4 + 2h
d = R*25.4 + 2*h
d := R*25.4 + 2*h;
D = R*25.4 + 2*h;
D = 25.4R + 2h
C = πD
C = \pi D
<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML" display="block">
<mrow>
<mi>C</mi>
<mo>=</mo>
<mi>π</mi>
<mi>D</mi>
</mrow>
</math>
C = pi D
c = Pi*d
C := Pi*d;
C = pi*D;
C = πD
N = 1000000 ÷ C
N = \dfrac{1{,}000{,}000}{C}
<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML" display="block">
<mrow>
<mi>N</mi>
<mo>=</mo>
<mfrac><mn>1000000</mn><mi>C</mi></mfrac>
</mrow>
</math>
N = 1000000 / C
n = 1000000/c
N := 1000000/C;
N = 1000000/C;
N = 1000000/C
v₂ = v₁ × C₂ ÷ C₁
v_2 = v_1 \times \dfrac{C_2}{C_1}
<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML" display="block">
<mrow>
<msub><mi>v</mi><mn>2</mn></msub>
<mo>=</mo>
<msub><mi>v</mi><mn>1</mn></msub>
<mo>×</mo>
<mfrac>
<msub><mi>C</mi><mn>2</mn></msub>
<msub><mi>C</mi><mn>1</mn></msub>
</mfrac>
</mrow>
</math>
v_2 = v_1 xx C_2/C_1
v2 = v1*(C2/C1)
v2 := v1*C2/C1;
v2 = v1*C2/C1;
v2 = v1(C2/C1)
ChatGPT に聞いて計算してもらう方法
あなたはタイヤサイズの計算アシスタントです。次の計算を、必ずPythonコードを実際に実行して行い、実行結果の数値だけを根拠に回答してください(暗算や推測で答えないでください)。 タイヤコード 265/70R17(幅265mm・扁平率70%・ホイール径17インチ)のタイヤについて、次の値をそれぞれ求めてください。 1. サイドウォールの高さ(mm)=幅 × 扁平率 ÷ 100 2. タイヤの外径(mm)=ホイール径 × 25.4 + サイドウォールの高さ × 2 3. タイヤの外周(mm)=円周率 × 外径 4. 1kmあたりの回転数=1,000,000 ÷ 外周 計算に使った式と、実行結果の数値を示してください。
計算ドリル(演習問題)
このページの式を、自分の手で計算できるようになるための演習問題です。
答えと解説は解答ページにあります。
使い方
-
1数値を入力計算したい数値を入力欄に入力します
-
2計算「計算する」ボタンを押します
-
3結果を確認計算結果がその場に表示されます。計算の考え方や式の解説も同じページで確認できます
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