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板取り計算
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棚板のたわみと耐荷重
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EV・PHEVの充電コスト計算機(自宅充電・急速充電の電気代)

電池容量と充電する残量の範囲、充電ロス率、お使いの料金プランの電気料金単価を入力してください。電費と月間走行距離は任意で、入れると1kmあたり・月間の電気代もわかります。

現在の残量が空欄なら0%、目標の残量が空欄なら100%(満充電)、充電ロス率が空欄なら10%として計算します。急速充電器で「円/分」の時間課金のときは、実際に払った料金を電池に入った電力量(kWh)で割った値を単価に入れ、ロス率を0%にすると同じ式で計算できます。
計算結果・グラフ
左の入力欄に電池容量・充電する残量の範囲・単価などを入れて「計算する」を押すと、ここに結果とグラフが表示されます。

このページでできること

  • 電池容量(kWh)・充電する残量の範囲(例:20%→80%)・充電ロス率・電気料金単価を入れるだけで、電池に入る電力量・コンセントから買う電力量・その充電の料金がその場でわかります
  • 電費(km/kWh)を入れると、1kmあたりの電気代と満充電で走れる距離の目安が出ます。月間走行距離も入れると、月間・年間の充電コストと「走行距離→月間コスト」のグラフも表示します
  • 自宅の普通充電でも、急速充電器のkWh課金でも、単価(円/kWh)とロス率を入れ替えるだけで同じ式で計算できます
  • 式のやさしい解説・Excel/Googleスプレッドシート/Python用のコピペ数式・計算ドリル(演習問題)もこのページにまとまっています
家電の消費電力(W)と使用時間から電気代を出したいときは「電気代計算機」を、EV・PHEVの充電は電池の容量と残量から計算するのでこのページを使ってください。電気料金単価は、お使いの料金プランの単価(検針票や電力会社のサイトで確認できます)を入力します。充電ロス率は車種・充電器・気温で変わるため、結果は入力した条件での目安です。

この計算は何の役に立つ?

通勤でEVに乗り換えたときの月々の電気代を見積もる

電費6.5km/kWhのEVで月に1,000km通勤し、自宅の普通充電(ロス率10%)を単価31円/kWhで使うと、1kmあたりの電気代は約5.3円、月間の充電コストは約5,300円です(いずれも入力した条件での目安です)。
「月に何km走るか」と「自宅の電気の単価」の2つだけで毎月の充電コストが見積もれるので、車の購入や通勤手段を考えるときの材料になります。ガソリン車と比べるときは、同じ距離のガソリン代(ガソリン単価 ÷ 燃費 × 走行距離)を並べると見通しがよくなります。

自宅充電と急速充電の「実質の単価」を比べる

急速充電器の時間課金で、30分の充電に1,600円払って電池に20kWh入ったなら、実質の単価は 1,600 ÷ 20 = 80円/kWhです。自宅の単価が31円/kWhでロス率10%なら、電池に入った1kWhあたりの実質単価は 31 ÷ 0.9 ≒ 34.4円/kWhになります(数値は例です)。
急速充電は「速さ」を買うもので、日常の充電は自宅で済ませて遠出のときだけ急速充電を使う、という使い分けを数字で確かめられます。時間課金は残量が多いほど充電の勢いが落ちて実質単価が上がりやすいことも、この計算でわかります。

時間帯で単価が変わる料金プランで、夜間充電の効果を計算する

電気料金プランによっては、夜間の単価が昼間より安く設定されているものがあります。例えば夜間20円/kWh・昼間35円/kWhのプランなら、月800km・電費6.5km/kWh・ロス率10%の条件で、夜間充電は月約2,700円、昼間充電は月約4,800円になります(単価は例で、実際の単価は契約プランで確認してください)。
EVは充電のタイミングを選べるので、単価の安い時間帯に充電するだけで、同じ距離を走るコストが大きく変わります。タイマー充電の設定に迷ったときの判断材料になります。

PHEVの電気だけで走る分のコストを知る

電池容量13.6kWhのPHEVを残量30%から満充電にすると、電池に入る電力量は約9.5kWh。ロス率15%・単価31円/kWhなら1回の充電は約350円で、電費5km/kWhなら電気だけで約48km走れる計算です(入力した条件での目安です)。
PHEVは電池がなくなるとガソリンで走るので、「毎日の走行距離が電気だけで走れる距離に収まっているか」を知ることが、電気の安さを生かせるかどうかの分かれ目になります。

充電ロスを見込んで、電気代の予算や太陽光の余剰電力の使い道を考える

24kWhを電池に入れる充電は、ロス率0%なら24kWh分の料金(単価31円/kWhで744円)ですが、ロス率10%なら約827円、15%なら約875円と、ロスの分だけ多く払うことになります。
月の電気代の予算を立てるときや、太陽光発電の余った電気をEVの充電に回す量を考えるときは、「電池に入る量」ではなく「ロス込みで買う(使う)量」で見積もると実態に近づきます。寒い時期は電池を温めるためにロスが増えやすいので、少し多めに見込んでおくと安心です。

式

電池に入る電力量(kWh)
数学表記 (一般的な数式)
\(E\) \(=\) \(B\) \(\times\) \(\dfrac{s_2 - s_1}{100}\)
日本語表記 (記号を日本語に置き換えた式)
③ 電池に入る電力量 \(E\)(kWh) \(=\) ① 電池容量 \(B\)(kWh) \(\times\) ② (目標の残量 \(s_2\) − 現在の残量 \(s_1\))÷ 100
式を日本語で読むと
① 電池容量 \(B\)(kWh) に
② 残量の増加分(目標 \(s_2\) − 現在 \(s_1\))(%)を100で割った値 を掛けると
③ 電池に入る電力量 \(E\)(kWh) になる
簡単な例
電池容量40kWhのEVを、残量20%から80%まで充電するときに電池に入る電力量は
電池に入る電力量 \(E\)(kWh) \(=\) 電池容量(40 kWh) \(\times\) (80% − 20%)÷ 100
\(40 \times \dfrac{80 - 20}{100} = 40 \times 0.6 = 24\)
考え方のポイント
電池の残量は「%」で表示されますが、料金の計算に使うのは「何kWh入れたか」です。%は電池容量に対する割合なので、増えた分の%を100で割って小数に直し、容量に掛ければkWhに変わります。 満充電(0%→100%)なら増加分は100%=1倍なので、電池に入る電力量は電池容量そのものになります。 なお、カタログの「総電力量」(総容量)と、電池を守るために上下に余裕を残した「使用可能容量」は別の値で、メーターの残量%は使用可能容量を100%として表示する車が多くあります。総容量を入れると入る電力量が少し多めに出るので、使用可能容量がわかる車ではそちらを入れると実態に近づきます。
コンセントから買う電力量(kWh・ロス込み)
数学表記 (一般的な数式)
\(E_b\) \(=\) \(E\) \(\div\) \(\left(1 - \dfrac{L}{100}\right)\)
日本語表記 (記号を日本語に置き換えた式)
③ コンセントから買う電力量 \(E_b\)(kWh) \(=\) ① 電池に入る電力量 \(E\)(kWh) \(\div\) ② (1 − 充電ロス率 \(L\)(%)÷ 100)
式を日本語で読むと
① 電池に入る電力量 \(E\)(kWh) を
② 「1 − 充電ロス率 \(L\)(%)÷ 100」=電池まで届く割合 で割ると
③ コンセントから買う電力量 \(E_b\)(kWh) になる
簡単な例
電池に24kWh入れたいとき、充電ロス率が10%なら、コンセントから買う電力量は
コンセントから買う電力量 \(E_b\)(kWh) \(=\) 電池に入る電力量(24 kWh) \(\div\) (1 − 10% ÷ 100)
\(24 \div \left(1 - \dfrac{10}{100}\right) = 24 \div 0.9 = 26.666\cdots \fallingdotseq 26.67\)
考え方のポイント
「ロスが10%だから料金も10%増し」と考えたくなりますが、正しくは「÷ 0.9」です。買った電気の90%しか電池に届かないので、24kWhを届けるには「24 ÷ 0.9 ≒ 26.67kWh」買う必要があり、増える量は10%増しの2.4kWhではなく約2.67kWhです。掛け算ではなく割り算になるのは、「電池に入る量」を基準に「買う量」を逆算しているからです。 ロスの正体は、コンセントの交流を電池用の直流に変える車載充電器の変換損失や、充電中に動く冷却・制御装置の消費などです。自宅の普通充電では10%前後が目安ですが、車種・充電器・気温で変わります。急速充電器は充電器側で交流を直流に変えて電池に直接送るため、kWh課金の電力量が充電器の出力側で数えられていれば、料金に関わるロスはケーブルや車側の制御・冷却の分だけになり、普通充電より小さめ(数%程度)と考えられます。ただしどこで電力量を数えるかは充電器・事業者によるので、利用する充電器の説明で確認してください。
この充電の料金(円)
数学表記 (一般的な数式)
\(C\) \(=\) \(E_b\) \(\times\) \(u\)
日本語表記 (記号を日本語に置き換えた式)
③ 充電の料金 \(C\)(円) \(=\) ① コンセントから買う電力量 \(E_b\)(kWh) \(\times\) ② 電気料金単価 \(u\)(円/kWh)
式を日本語で読むと
① コンセントから買う電力量 \(E_b\)(kWh) に
② 電気料金単価 \(u\)(円/kWh) を掛けると
③ 充電の料金 \(C\)(円) になる
簡単な例
コンセントから買う電力量が約26.67kWh(式2の例)で、電気料金単価が30円/kWhのときの充電の料金は
充電の料金 \(C\)(円) \(=\) 買う電力量(26.67 kWh) \(\times\) 単価(30円/kWh)
\(26.67 \times 30 \fallingdotseq 800\)
考え方のポイント
電気料金は「買った電力量(kWh)× 単価(円/kWh)」なので、掛ける相手は電池に入った量ではなく、ロスも含めてコンセントから買った量です。式2と式3をまとめると「料金 = 電池に入る電力量 × 単価 ÷ (1 − ロス率 ÷ 100)」で、「単価 ÷ (1 − ロス率 ÷ 100)」の部分が「電池に入った1kWhあたりの実質単価」になります(例:30円/kWh・ロス10%なら 30 ÷ 0.9 ≒ 33.3円/kWh)。 急速充電器には、充電した電力量で払う「円/kWh」課金と、つないだ時間で払う「円/分」課金があります。時間課金のときは、払った料金をその充電で電池に入った電力量(kWh)で割ると、この式に入れられる実質の単価(円/kWh)になります(電池に入った量で割っているのでロスは織り込み済みです。計算機ではロス率を0%にします)。時間課金では電池の残量が多いほど充電の勢いが落ちて同じ時間で入る量が減るため、実質単価は充電するたびに変わります。
1kmあたりの電気代(円/km)
数学表記 (一般的な数式)
\(c\) \(=\) \(u\) \(\div\) \(\left(1 - \dfrac{L}{100}\right)\) \(\div\) \(\eta\)
日本語表記 (記号を日本語に置き換えた式)
④ 1kmあたりの電気代 \(c\)(円/km) \(=\) ① 電気料金単価 \(u\)(円/kWh) \(\div\) ② (1 − 充電ロス率 \(L\)(%)÷ 100) \(\div\) ③ 電費 \(\eta\)(km/kWh)
式を日本語で読むと
① 電気料金単価 \(u\)(円/kWh) を
② 「1 − 充電ロス率 \(L\)(%)÷ 100」 で割って「電池に入った1kWhあたりの実質単価」にし
③ 電費 \(\eta\)(km/kWh) で割ると
④ 1kmあたりの電気代 \(c\)(円/km) になる
簡単な例
電気料金単価が30円/kWh・充電ロス率が10%・電費が6km/kWhのときの1kmあたりの電気代は
1kmあたりの電気代 \(c\)(円/km) \(=\) 単価(30円/kWh) \(\div\) (1 − 10% ÷ 100) \(\div\) 電費(6 km/kWh)
\(30 \div 0.9 \div 6 = 5.555\cdots \fallingdotseq 5.56\)
考え方のポイント
電費(km/kWh)は「電池の電気1kWhで何km走れるか」で、ガソリン車の燃費(km/L)にあたります。電池の1kWhの値段が「単価 ÷ (1 − ロス率 ÷ 100)」なので、それを電費で割れば1kmの値段になります。ガソリン車で「ガソリン単価(円/L)÷ 燃費(km/L)= 1kmあたりのガソリン代」と計算するのと同じ形です。 電費はカタログ値より実際の走り方で決まり、冬の暖房や高速道路では下がりやすいので、車のメーターに出る平均電費を入れると実態に近くなります。
月間の充電コスト(円)
数学表記 (一般的な数式)
\(C_m\) \(=\) \(c\) \(\times\) \(d\)
日本語表記 (記号を日本語に置き換えた式)
③ 月間の充電コスト \(C_m\)(円) \(=\) ① 1kmあたりの電気代 \(c\)(円/km) \(\times\) ② 月間走行距離 \(d\)(km)
式を日本語で読むと
① 1kmあたりの電気代 \(c\)(円/km) に
② 月間走行距離 \(d\)(km) を掛けると
③ 月間の充電コスト \(C_m\)(円) になる
簡単な例
1kmあたりの電気代が約5.56円(式4の例)で、月に800km走るときの月間の充電コストは
月間の充電コスト \(C_m\)(円) \(=\) 1kmあたり(5.56円/km) \(\times\) 月間走行距離(800 km)
\(5.56 \times 800 = 4448\)
\(30 \div 0.9 \div 6 \times 800 = 4444.44\cdots \fallingdotseq 4444\)
考え方のポイント
1kmあたりの電気代が決まれば、あとは走る距離に比例するだけです。年間の充電コストは月間の12倍で求めます。 例の1行目は、1kmあたりを小数第2位に丸めた5.56円で計算した値(4448円)、2行目は丸める前の値(5.555…円)で計算した値(約4444円)です。途中で丸めると答えが少しずれるので、計算機は丸める前の値で計算しています。 グラフに描くと原点を通る右上がりの直線になり、傾きが1kmあたりの電気代 \(c\) です。単価が安い料金プランや電費の良い車ほど傾きがゆるやかになり、同じ距離を走ったときの料金が下がります。
満充電で走れる距離の目安(km)
数学表記 (一般的な数式)
\(R\) \(=\) \(B\) \(\times\) \(\eta\)
日本語表記 (記号を日本語に置き換えた式)
③ 満充電で走れる距離 \(R\)(km) \(=\) ① 電池容量 \(B\)(kWh) \(\times\) ② 電費 \(\eta\)(km/kWh)
式を日本語で読むと
① 電池容量 \(B\)(kWh) に
② 電費 \(\eta\)(km/kWh) を掛けると
③ 満充電で走れる距離 \(R\)(km) になる
簡単な例
電池容量40kWh・電費6km/kWhのEVが満充電で走れる距離の目安は
満充電で走れる距離 \(R\)(km) \(=\) 電池容量(40 kWh) \(\times\) 電費(6 km/kWh)
\(40 \times 6 = 240\)
考え方のポイント
「今回の充電で走れる距離」も同じ式で、電池容量の代わりに電池に入る電力量 \(E\) を掛けます(式1の例の24kWhなら 24 × 6 = 144km)。 この式にロス率は出てきません。ロスは「コンセントから電池まで」の話で、電池に入ってしまった電気で何km走れるかには関係しないからです。実際の航続距離は電費と同じく、暖房・速度・積載で変わります。
EVの充電コストは「電池容量 × 残量の増加分 ÷ 100」で電池に入る電力量(kWh)を求め、ロスの分だけ多く買うことを「÷ (1 − ロス率 ÷ 100)」で補正してから、電気料金単価(円/kWh)を掛けるのが基本です。1kmあたりの電気代は「実質単価 ÷ 電費」、月間コストはそれに走行距離を掛けるだけで求められます。

用語・記号の解説

記号

\(B\) ビー 電池容量(kWh)。電池にためられる電気の量で、英語の battery(電池)の頭文字です。
\(s_1,\ s_2\) エス・ワン、エス・ツー 充電を始めるときの残量 \(s_1\) と、充電をやめるときの残量 \(s_2\)(%)。英語で電池の残量を state of charge(充電状態)と呼ぶことにちなんだ \(s\) です。右下の1・2は「前」「後」を区別する添え字です。
\(E\) イー 電池に入る電力量(kWh)。英語の energy(エネルギー)の頭文字です。
\(E_b\) イー・ビー コンセントから買う電力量(kWh)。ロスの分だけ \(E\) より大きくなります。右下の \(b\) は buy(買う)の頭文字です。
\(L\) エル 充電ロス率(%)。買った電気のうち電池に届かない割合で、英語の loss(損失)の頭文字です。
\(u\) ユー 電気料金単価。電気1kWhあたりの料金(円/kWh)で、英語の unit price(単価)の頭文字です。
\(C\) シー 充電の料金(円)。英語の cost(費用)の頭文字です。
\(\eta\) イータ 電費(km/kWh)。電気1kWhで走れる距離です。効率を表すときによく使われるギリシャ文字で、「電気をどれだけ効率よく距離に変えられるか」を表します。
\(c\) シー(小文字) 1kmあたりの電気代(円/km)。充電1回分の料金 \(C\) と区別するために小文字にしています。
\(d\) ディー 月間走行距離(km)。英語の distance(距離)の頭文字です。
\(C_m\) シー・エム 月間の充電コスト(円)。右下の \(m\) は month(月)の頭文字です。
\(R\) アール 満充電で走れる距離の目安(km)。英語の range(航続距離)の頭文字です。

用語

キロワット時
(kWh)
キロワットじ キロワットアワー 電力量(電気の量)の単位。1kWの電力を1時間使い続けたときの電気の量が1kWhです。EVの電池容量も、電気料金の計算も、この単位で数えます。
電池容量 でんちようりょう 電池にためられる電気の量(kWh)。カタログでは「総電力量」「バッテリー容量」などと書かれ、小型EVで40kWh前後、PHEVで10〜20kWh程度のものが多くあります。電池を守るために全部は使わない設計になっているため、総電力量(総容量)より「使用可能容量」は少し小さく、メーターの残量%は使用可能容量を100%とした表示が多くあります。
残量
(SOC)
ざんりょう(エスオーシー) 電池に今どれだけ電気が残っているかを、容量に対する割合(%)で表したもの。英語の state of charge(充電状態)の頭文字をとってSOCとも呼びます。スマホの電池残量の%表示と同じ考え方です。多くの車では、総容量ではなく使用可能容量を100%として表示します。
充電ロス じゅうでんロス コンセントから買った電気のうち、電池に入る前に熱などになって失われる分。交流を直流に変える車載充電器の変換損失や、充電中に動く冷却・制御装置の消費が主な原因で、自宅の普通充電では10%前後が目安です。
電費 でんぴ 電気1kWhで走れる距離(km/kWh)。ガソリン車の燃費(km/L)にあたる指標で、数字が大きいほど電気を効率よく使えています。車種のほか、速度・暖房・気温で変わります。
普通充電 ふつうじゅうでん 家庭のコンセントや駐車場の充電設備から、交流(100V・200V)で時間をかけて充電する方式。車の中の車載充電器が交流を直流に変えるため、その変換でロスが出ます。料金は家庭の電気料金単価(円/kWh)で決まります。
急速充電 きゅうそくじゅうでん 高速道路や商業施設などの急速充電器から、直流で短時間に充電する方式。料金は充電した電力量で払う「円/kWh」課金と、つないだ時間で払う「円/分」課金があり、時間課金では払った料金を電池に入った電力量で割ると実質の単価がわかります。
航続距離 こうぞくきょり 1回の満充電で走れる距離(km)。この計算機では「電池容量 × 電費」で目安を出します。カタログの「一充電走行距離」は決められた試験条件で測った値で、実際は暖房・速度・積載で短くなることがあります。
電気料金単価 でんきりょうきんたんか 電気1kWhあたりの料金(円/kWh)。契約している電力会社・料金プラン・使用量で変わります。検針票の請求額を使用量(kWh)で割ると、自分の家のおおよその単価がわかります。

前提として理解しておくといいこと

このページの計算を「意味がわかって」使えるようになるために、前提として理解しておくといいことをまとめました。
つまずいたら、この表の内容に戻って復習するのが近道です。

割合・百分率(小学5年)
  • 「60%は全体の0.6倍」のように、百分率(%)を小数に直せること
  • もとにする量 × 割合 = 比べられる量 の関係がわかること(電池容量 × 残量の増加分 = 入る電力量)
小数の掛け算・割り算(小学5年)
  • \(24 \div 0.9\) のような、1より小さい小数で割ると答えが大きくなる計算ができること
  • 「10%減った量をもとに戻すには÷0.9(×1.1ではない)」という、割合の逆算の考え方がわかること
単位量あたりの大きさ(小学5〜6年)
  • 「1kWhあたり何円」「1kWhで何km」のように、単位量あたりで比べる考え方がわかること
  • 単価(円/kWh)÷ 電費(km/kWh)= 1kmあたりの円 のように、単位を追いかけて式を組み立てられること
比例(小学6年・中学1年)
  • 走行距離が2倍になれば充電コストも2倍になる、という比例の関係がわかること
  • 比例のグラフが原点を通る直線になり、傾きが「1kmあたりの電気代」にあたること
電力・電力量(中学2年 理科)
  • 電力(W・kW)が「電気が使われる勢い」、電力量(Wh・kWh)が「使った電気の合計量」だと区別できること
  • 電池容量が「ためられる電力量(kWh)」で表されていることがわかること

Excelで計算する方法

Excelファイルをダウンロード
式ごとにシートが分かれたExcelファイルです。貼り付け場所を気にせず、開いてすぐ使えます。
下の表を丸ごとコピーして、ExcelのA1セルに貼り付けるとそのまま使えます。
「電池に入る電力量」を求める表
電池容量(kWh) 40
現在の残量(%) 20
目標の残量(%) 80
電池に入る電力量(kWh) =B1*(B3-B2)/100
「コンセントから買う電力量」を求める表
電池に入る電力量(kWh) 24
充電ロス率(%) 10
コンセントから買う電力量(kWh) =B1/(1-B2/100)
「この充電の料金」を求める表
コンセントから買う電力量(kWh) 26.67
電気料金単価(円/kWh) 30
この充電の料金(円) =B1*B2
「1kmあたりの電気代」を求める表
電気料金単価(円/kWh) 30
充電ロス率(%) 10
電費(km/kWh) 6
1kmあたりの電気代(円/km) =B1/(1-B2/100)/B3
「月間の充電コスト」を求める表
1kmあたりの電気代(円/km) 5.56
月間走行距離(km) 800
月間の充電コスト(円) =B1*B2
年間の充電コスト(円) =B3*12
「満充電で走れる距離の目安」を求める表
電池容量(kWh) 40
電費(km/kWh) 6
満充電で走れる距離の目安(km) =B1*B2
貼り付けると、B列の上の欄が入力欄になり、緑の式のセルが自動計算の結果になります。
1つ目の表は電池容量40kWh・残量20%→80%の例で、B4に24(kWh)と表示されます。2つ目の表はその24kWhをロス率10%で補正する表で、B3に約26.67(kWh)、3つ目の表は単価30円を掛けて約800(円。26.67に丸めて入れているので正確には800.1)になります。
4つ目の表は1kmあたりの電気代で、B4に約5.56(円/km)。5つ目の表はそれに月800kmを掛けて、月間4448円・年間53376円になります(1kmあたりを5.56に丸めて入れているため、計算機の結果4444.44円とはわずかにずれます)。6つ目の表は航続距離の目安で、B3に240(km)と表示されます。B列の数値を自分の車の値に書き換えるだけで使えます。

Googleスプレッドシートで計算する方法

Excelファイルをダウンロード
上のExcelファイルをダウンロードし、Googleドライブにアップロードして開くと、そのままスプレッドシートとして使えます。
下の表を丸ごとコピーして、GoogleスプレッドシートのA1セルに貼り付けるとそのまま使えます。
「電池に入る電力量」を求める表
電池容量(kWh) 40
現在の残量(%) 20
目標の残量(%) 80
電池に入る電力量(kWh) =B1*(B3-B2)/100
「コンセントから買う電力量」を求める表
電池に入る電力量(kWh) 24
充電ロス率(%) 10
コンセントから買う電力量(kWh) =B1/(1-B2/100)
「この充電の料金」を求める表
コンセントから買う電力量(kWh) 26.67
電気料金単価(円/kWh) 30
この充電の料金(円) =B1*B2
「1kmあたりの電気代」を求める表
電気料金単価(円/kWh) 30
充電ロス率(%) 10
電費(km/kWh) 6
1kmあたりの電気代(円/km) =B1/(1-B2/100)/B3
「月間の充電コスト」を求める表
1kmあたりの電気代(円/km) 5.56
月間走行距離(km) 800
月間の充電コスト(円) =B1*B2
年間の充電コスト(円) =B3*12
「満充電で走れる距離の目安」を求める表
電池容量(kWh) 40
電費(km/kWh) 6
満充電で走れる距離の目安(km) =B1*B2
掛け算と割り算だけの式なので、Excelと同じ式がそのまま使えます。表を丸ごとコピーしてA1セルに貼り付け、B列を自分の数値に書き換えてください。

Pythonで計算する方法

battery_kwh = 40            # 電池容量(kWh)
soc_from_percent = 20       # 現在の残量(%)
soc_to_percent = 80         # 目標の残量(%)
loss_percent = 10           # 充電ロス率(%)
price_yen_per_kwh = 30      # 電気料金単価(円/kWh)
efficiency_km_per_kwh = 6   # 電費(km/kWh)
monthly_km = 800            # 月間走行距離(km)

# 電池に入る電力量(kWh)= 容量 × 残量の増加分 ÷ 100
charged_kwh = battery_kwh * (soc_to_percent - soc_from_percent) / 100
# コンセントから買う電力量(kWh)= 電池に入る電力量 ÷ (1 − ロス率 ÷ 100)
bought_kwh = charged_kwh / (1 - loss_percent / 100)
# この充電の料金(円)= 買う電力量 × 単価
charge_cost = bought_kwh * price_yen_per_kwh
# 1kmあたりの電気代(円/km)= 単価 ÷ (1 − ロス率 ÷ 100) ÷ 電費
cost_per_km = price_yen_per_kwh / (1 - loss_percent / 100) / efficiency_km_per_kwh
# 月間・年間の充電コスト(円)と満充電で走れる距離の目安(km)
monthly_cost = cost_per_km * monthly_km
range_km = battery_kwh * efficiency_km_per_kwh

print(f"電池に入る電力量: {charged_kwh:.2f} kWh")
print(f"コンセントから買う電力量: {bought_kwh:.2f} kWh")
print(f"この充電の料金: {charge_cost:.2f} 円")
print(f"1kmあたりの電気代: {cost_per_km:.2f} 円/km")
print(f"月間の充電コスト: {monthly_cost:.2f} 円 / 年間: {monthly_cost * 12:.2f} 円")
print(f"満充電で走れる距離の目安: {range_km:.1f} km")
標準ライブラリだけで動きます。先頭の7つの値(電池容量・残量・ロス率・単価・電費・走行距離)を自分の車と料金プランの値に書き換えて実行してください。

数式記述言語(LaTeX等)での書き方(コピペ可)

電池に入る電力量(kWh)
E = B × (s₂ − s₁) ÷ 100
E = B \times \frac{s_2 - s_1}{100}
<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML" display="block">
  <mrow>
    <mi>E</mi>
    <mo>=</mo>
    <mi>B</mi>
    <mo>&#xD7;</mo>
    <mfrac>
      <mrow><msub><mi>s</mi><mn>2</mn></msub><mo>&#x2212;</mo><msub><mi>s</mi><mn>1</mn></msub></mrow>
      <mn>100</mn>
    </mfrac>
  </mrow>
</math>
E = B * (s_2 - s_1) / 100
energy = capacity*(socTo - socFrom)/100
E := B*(s2 - s1)/100;
E = B*(s2 - s1)/100;
E = B×(s_2−s_1)/100
コンセントから買う電力量(kWh・ロス込み)
E_b = E ÷ (1 − L ÷ 100)
E_b = \frac{E}{1 - \frac{L}{100}}
<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML" display="block">
  <mrow>
    <msub><mi>E</mi><mi>b</mi></msub>
    <mo>=</mo>
    <mfrac>
      <mi>E</mi>
      <mrow><mn>1</mn><mo>&#x2212;</mo><mfrac><mi>L</mi><mn>100</mn></mfrac></mrow>
    </mfrac>
  </mrow>
</math>
E_b = E / (1 - L/100)
energyBought = energy/(1 - loss/100)
E_b := E/(1 - L/100);
E_b = E/(1 - L/100);
E_b = E/(1−L/100)
この充電の料金(円)
C = E_b × u
C = E_b \times u
<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML" display="block">
  <mrow>
    <mi>C</mi>
    <mo>=</mo>
    <msub><mi>E</mi><mi>b</mi></msub>
    <mo>&#xD7;</mo>
    <mi>u</mi>
  </mrow>
</math>
C = E_b * u
cost = energyBought*price
C := E_b*u;
C = E_b*u;
C = E_b×u
1kmあたりの電気代(円/km)
c = u ÷ (1 − L ÷ 100) ÷ η
c = \frac{u}{\left(1 - \frac{L}{100}\right)\eta}
<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML" display="block">
  <mrow>
    <mi>c</mi>
    <mo>=</mo>
    <mfrac>
      <mi>u</mi>
      <mrow>
        <mo>(</mo><mn>1</mn><mo>&#x2212;</mo><mfrac><mi>L</mi><mn>100</mn></mfrac><mo>)</mo>
        <mi>&#x3B7;</mi>
      </mrow>
    </mfrac>
  </mrow>
</math>
c = u / ((1 - L/100) * eta)
costPerKm = price/((1 - loss/100)*efficiency)
c := u/((1 - L/100)*eta);
c = u/((1 - L/100)*eta);
c = u/((1−L/100)η)
月間の充電コスト(円)
Cₘ = c × d
C_m = c \times d
<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML" display="block">
  <mrow>
    <msub><mi>C</mi><mi>m</mi></msub>
    <mo>=</mo>
    <mi>c</mi>
    <mo>&#xD7;</mo>
    <mi>d</mi>
  </mrow>
</math>
C_m = c * d
monthlyCost = costPerKm*monthlyDistance
C_m := c*d;
C_m = c*d;
C_m = c×d
満充電で走れる距離の目安(km)
R = B × η
R = B \times \eta
<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML" display="block">
  <mrow>
    <mi>R</mi>
    <mo>=</mo>
    <mi>B</mi>
    <mo>&#xD7;</mo>
    <mi>&#x3B7;</mi>
  </mrow>
</math>
R = B * eta
range = capacity*efficiency
R := B*eta;
R = B*eta;
R = B×η

ChatGPT に聞いて計算してもらう方法

あなたはEVの充電コスト計算アシスタントです。次の計算を、必ずPythonコードを実際に実行して行い、実行結果の数値だけを根拠に回答してください(暗算や推測で答えないでください)。

電池容量40kWhのEVを、残量20%から80%まで自宅で充電します。充電ロス率は10%、電気料金単価は30円/kWh、電費は6km/kWh、月間走行距離は800kmです。
電池に入る電力量は「電池容量 × (目標残量% − 現在残量%) ÷ 100」、コンセントから買う電力量は「電池に入る電力量 ÷ (1 − ロス率 ÷ 100)」、料金は「買う電力量 × 単価」で求めてください。
次の値をそれぞれ求めてください。
1. 電池に入る電力量(kWh)とコンセントから買う電力量(kWh)
2. この充電の料金(円)
3. 1kmあたりの電気代(円/km)= 単価 ÷ (1 − ロス率 ÷ 100) ÷ 電費
4. 月間と年間の充電コスト(円)
5. 満充電で走れる距離の目安(km)= 電池容量 × 電費

計算に使った式と、実行結果の数値を示してください。

計算ドリル(演習問題)

このページの式を、自分の手で計算できるようになるための演習問題です。
答えと解説は解答ページにあります。


使い方
  1. 1
    数値を入力
    計算したい数値を入力欄に入力します
  2. 2
    計算
    「計算する」ボタンを押します
  3. 3
    結果を確認
    計算結果がその場に表示されます。計算の考え方や式の解説も同じページで確認できます
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