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板取り計算
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棚板のたわみと耐荷重
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EVとガソリン車の燃料費比較計算機(1kmあたり・年間の差額と価格差の回収年数)

月間走行距離と、ガソリン車の燃費・ガソリン価格、EVの電費・電気料金単価を入力してください。充電ロス率と車両価格の差額は任意です(価格の差額を入れると回収年数も出ます)。

充電ロス率が空欄なら10%として計算します。車両価格の差額は「EVの価格 − ガソリン車の価格」で、EVの方が安いときはマイナスの値を入れます(補助金を差し引いた実際の支払額の差で入れると実態に近づきます)。燃費・電費はカタログ値より実際の値(満タン法・メーターの平均電費)を入れると、結果が実態に近づきます。
計算結果・グラフ
左の入力欄に月間走行距離・燃費・ガソリン価格・電費・電気料金単価などを入れて「計算する」を押すと、ここに結果とグラフが表示されます。

このページでできること

  • 月間走行距離・ガソリン車の燃費(km/L)・ガソリン価格(円/L)・EVの電費(km/kWh)・電気料金単価(円/kWh)を入れるだけで、ガソリン車とEVそれぞれの1kmあたりの費用と、月間・年間の燃料費(電気代)、その差額がその場でわかります
  • EVの充電ロス率(コンセントから買った電気のうち電池に届かない分)を入れて、実際に払う電気代で比べられます(空欄なら10%で計算)
  • 車両価格の差額(EVの価格 − ガソリン車の価格)を入れると、燃料費の差で価格差を取り戻すまでの単純回収年数と、年数→累積費用のグラフ(2本の直線が交わる点が回収の年)も表示します
  • 式のやさしい解説・Excel/Googleスプレッドシート/Python用のコピペ数式・計算ドリル(演習問題)もこのページにまとまっています
このページは「同じ距離を走ったときの燃料費(ガソリン代と電気代)」だけを比べます。税金・保険・車検や整備の費用・タイヤ・電池の劣化・下取り価格・補助金(制度によって変わります)・充電設備の工事費は含みません。ガソリン価格と電気料金単価は時期や契約で変わるので、お使いのガソリンスタンドの価格と料金プランの単価(検針票や電力会社のサイトで確認できます)を入力してください。結果は入力した条件での計算値で、どちらの車を選ぶべきかを示すものではありません。EV1台分の充電料金を詳しく知りたいときは「EV・PHEVの充電コスト計算機」を、ガソリン代だけなら「ガソリン代計算機」を使ってください。

この計算は何の役に立つ?

通勤用の車をEVにするか迷ったとき、燃料費の差を年額で見る

月に1,000km通勤で走る人が、燃費15km/L・ガソリン170円/Lの車と、電費6.5km/kWh・単価31円/kWh・ロス率10%のEVを比べると、1kmあたりはガソリン車約11.3円・EV約5.3円で、年間の燃料費はガソリン車136,000円・EV約63,600円、差額は年に約72,400円です(いずれも入力した条件での計算値です)。
「月にいくら安くなるか」ではなく年額で見ると、車両価格の差やほかの維持費と同じ土俵で比べやすくなります。EVの方が100万円高ければ、燃料費の差だけで価格差を取り戻すには約13.8年かかる計算で、保有する年数と照らして考える材料になります。

走行距離が少ない人ほど差額が小さいことを確かめる

同じ車の組み合わせでも、月300kmしか走らない人の年間の差額は約21,700円で、価格差100万円の回収には約46年かかる計算になります。逆に営業車のように月3,000km走るなら差額は年約217,000円、回収は約4.6年です。
燃料費の差は走行距離に比例するので、「自分は年に何km走るか」がEVの燃料費の安さを生かせるかどうかの分かれ目になります。休日にしか乗らない人と毎日長距離を走る人では、同じ車の組み合わせでも燃料費の差の大きさが大きく変わります。

夜間の安い単価で充電できるかどうかで結果がどう変わるか見る

電気料金プランによっては夜間の単価が昼間より安く設定されているものがあります。例えば単価が20円/kWhで充電できるなら、月800km・電費6.5km/kWh・ロス率10%のEVの年間電気代は約32,800円になり、ガソリン車(燃費15km/L・170円/L)の108,800円との差額は年約76,000円に広がります(単価は例で、実際の単価は契約プランで確認してください)。
反対に、自宅に充電設備がなく単価の高い急速充電が中心(例えば60円/kWh)だと、EVの年間電気代は約98,500円になり、ガソリン車との差額は年約10,300円まで縮まります。どこで・いくらの単価で充電できるかが、EVの燃料費を大きく左右します。

車の買い替えで、価格差と維持費の関係を整理する

燃費20km/Lのガソリン車(160円/L)と電費7km/kWhのEV(単価30円/kWh・ロス率10%)を月500kmで比べると、年間の燃料費はガソリン車48,000円・EV約28,600円で、差額は年約19,400円です。EVの方が60万円高ければ、燃料費の差だけでは回収に約31年かかる計算になり、燃料費以外の要素(補助金・税金・整備費・電池の保証・下取り価格・充電の手間や静かさなど)を合わせて判断することになります。
このページの結果は「燃料費だけで見た差」なので、ほかの費用は別に足し引きして考えます。燃料費が主な違いになるのは走行距離が多い人で、少ない人は燃料費以外の要素の比重が大きくなります。

家計や事業の年間予算で、燃料費の見込み額を立てる

社用車を複数台持つ事業者が、1台あたり月2,000km走る条件で燃料費を見積もると、ガソリン車(燃費12km/L・170円/L)は年約340,000円、EV(電費6km/kWh・単価30円/kWh・ロス率10%)は年約133,300円になります。台数を掛ければ、車種の選び方で年間の燃料費予算がどれだけ変わるかがわかります。
個人でも、家計簿の「ガソリン代」の欄がEVでは「電気代」に移る形になるので、年間の見込み額を出しておくと、乗り換え後の家計の変化を事前に把握できます。ガソリン価格や電気料金単価は変わるので、年に一度は入力し直して見込みを更新すると安心です。

式

ガソリン車の1kmあたりの燃料費(円/km)
数学表記 (一般的な数式)
\(c_g\) \(=\) \(p\) \(\div\) \(f\)
日本語表記 (記号を日本語に置き換えた式)
③ ガソリン車の1kmあたりの燃料費 \(c_g\)(円/km) \(=\) ① ガソリン価格 \(p\)(円/L) \(\div\) ② 燃費 \(f\)(km/L)
式を日本語で読むと
① ガソリン価格 \(p\)(円/L) を
② 燃費 \(f\)(km/L) で割ると
③ ガソリン車の1kmあたりの燃料費 \(c_g\)(円/km) になる
簡単な例
ガソリン価格が170円/L、燃費が15km/Lのガソリン車の、1kmあたりの燃料費は
ガソリン車の1kmあたりの燃料費 \(c_g\)(円/km) \(=\) ガソリン価格(170円/L) \(\div\) 燃費(15 km/L)
\(170 \div 15 = 11.333\cdots \fallingdotseq 11.33\)
考え方のポイント
「1Lで15km走れる」なら、1km走るのに使うガソリンは \(\dfrac{1}{15}\) Lです。それに1Lの価格を掛けるので、結局「価格 ÷ 燃費」が1kmの値段になります。単位で追いかけると「円/L ÷ km/L = 円/km」で、Lが消えて円/kmだけが残ることからも確かめられます。 燃費はカタログ値と実際の値(実燃費)が違うことが多く、街乗り・エアコン・短距離の繰り返しで下がります。満タン法で測った実燃費や車のメーターの平均燃費を入れると、結果が実態に近づきます。
EVの1kmあたりの電気代(円/km)
数学表記 (一般的な数式)
\(c_e\) \(=\) \(u\) \(\div\) \(\left(1 - \dfrac{L}{100}\right)\) \(\div\) \(\eta\)
日本語表記 (記号を日本語に置き換えた式)
④ EVの1kmあたりの電気代 \(c_e\)(円/km) \(=\) ① 電気料金単価 \(u\)(円/kWh) \(\div\) ② (1 − 充電ロス率 \(L\)(%)÷ 100) \(\div\) ③ 電費 \(\eta\)(km/kWh)
式を日本語で読むと
① 電気料金単価 \(u\)(円/kWh) を
② 「1 − 充電ロス率 \(L\)(%)÷ 100」=電池まで届く割合 で割って「電池に入った1kWhあたりの実質単価」にし
③ 電費 \(\eta\)(km/kWh) で割ると
④ EVの1kmあたりの電気代 \(c_e\)(円/km) になる
簡単な例
電気料金単価が27円/kWh、充電ロス率が10%、電費が6km/kWhのEVの、1kmあたりの電気代は
EVの1kmあたりの電気代 \(c_e\)(円/km) \(=\) 単価(27円/kWh) \(\div\) (1 − 10% ÷ 100) \(\div\) 電費(6 km/kWh)
\(27 \div \left(1 - \dfrac{10}{100}\right) \div 6 = 27 \div 0.9 \div 6 = 30 \div 6 = 5\)
考え方のポイント
形は式1と同じ「単価 ÷ 効率」ですが、EVには「充電ロス」があります。コンセントから買った電気のうち、車載充電器で交流を直流に変えるときの損失や充電中の冷却・制御で失われる分(自宅の普通充電で10%前後が目安)は電池に届かないので、電池の1kWhには「単価 ÷ (1 − ロス率 ÷ 100)」の値段がかかっています(例:27円/kWh・ロス10%なら 27 ÷ 0.9 = 30円/kWh)。「10%増し」の 27 × 1.1 = 29.7円ではないことに注意してください。買った電気の90%だけが届くので、届いた分を基準に逆算すると「÷ 0.9」になります。 その実質単価を電費(1kWhで走れるkm)で割れば、1kmの値段になります。急速充電器のkWh課金で、電力量が充電器の出力側で数えられているなら、ロス率は小さめ(数%程度)で計算します。
年間の燃料費(ガソリン車・EV)
数学表記 (一般的な数式)
\(G\) \(=\) \(c_g\) \(\times\) \(d\) \(\times\) \(12\)
\(E\) \(=\) \(c_e\) \(\times\) \(d\) \(\times\) \(12\)
日本語表記 (記号を日本語に置き換えた式)
④ ガソリン車の年間燃料費 \(G\)(円) \(=\) ① ガソリン車の1kmあたりの燃料費 \(c_g\)(円/km) \(\times\) ② 月間走行距離 \(d\)(km) \(\times\) ③ 1年の月数 12
⑥ EVの年間電気代 \(E\)(円) \(=\) ⑤ EVの1kmあたりの電気代 \(c_e\)(円/km) \(\times\) 月間走行距離 \(d\)(km) \(\times\) 1年の月数 12
式を日本語で読むと
① ガソリン車の1kmあたりの燃料費 \(c_g\)(円/km) に
② 月間走行距離 \(d\)(km) を掛けて月間の燃料費にし
③ 1年の月数 12 を掛けると
④ ガソリン車の年間燃料費 \(G\)(円) になる
⑤ EVの1kmあたりの電気代 \(c_e\)(円/km) についても同じように月間走行距離と12を掛けると
⑥ EVの年間電気代 \(E\)(円) になる
簡単な例
1kmあたりの費用がガソリン車11.33円(式1の例)・EV5円(式2の例)で、月に800km走るときの年間の燃料費は
ガソリン車の年間燃料費 \(G\)(円) \(=\) 1kmあたり(11.33円/km) \(\times\) 月間走行距離(800 km) \(\times\) 12
EVの年間電気代 \(E\)(円) \(=\) 1kmあたり(5円/km) \(\times\) 月間走行距離(800 km) \(\times\) 12
\(G = 11.33 \times 800 \times 12 = 108768 \quad \left( \dfrac{170}{15} \times 800 \times 12 = 108800 \right)\)
\(E = 5 \times 800 \times 12 = 48000\)
考え方のポイント
1kmあたりの費用が決まれば、あとは走る距離に比例するだけです。月間走行距離を掛けると月間の燃料費、さらに12を掛けると年間の燃料費になります(計算機は月間と年間の両方を表示します)。 例のガソリン車の1行目は、1kmあたりを小数第2位に丸めた11.33円で計算した値(108,768円)で、括弧の中は丸める前の値(\(170 \div 15 = 11.333\cdots\) 円)で計算した値(108,800円)です。途中で丸めると答えが少しずれるので、計算機は丸める前の値で計算しています。 月間走行距離は「往復の通勤距離 × 出勤日数 + 休日の分」のように見積もると現実的な値になります。同じ車でも走る距離が2倍になれば燃料費も2倍、その差額も2倍になるので、走行距離は比較の結果を大きく左右する入力です。
年間の差額(ガソリン車 − EV)
数学表記 (一般的な数式)
\(\Delta\) \(=\) \(G\) \(-\) \(E\)
日本語表記 (記号を日本語に置き換えた式)
③ 年間の差額 \(\Delta\)(円) \(=\) ① ガソリン車の年間燃料費 \(G\)(円) \(-\) ② EVの年間電気代 \(E\)(円)
式を日本語で読むと
① ガソリン車の年間燃料費 \(G\)(円) から
② EVの年間電気代 \(E\)(円) を引くと
③ 年間の差額 \(\Delta\)(円) になる(プラスならEVの燃料費の方が低く、マイナスならガソリン車の方が低い)
簡単な例
ガソリン車の年間燃料費が108,800円・EVの年間電気代が48,000円(式3の例)のときの年間の差額は
年間の差額 \(\Delta\)(円) \(=\) ガソリン車(108,800円) \(-\) EV(48,000円)
\(108800 - 48000 = 60800\)
考え方のポイント
差額は「ガソリン車 − EV」で計算するので、プラスならその年数分だけEVの燃料費が低く、マイナスならガソリン車の方が低いことを表します。どちらが低くなるかは入力する条件しだいで、ガソリン価格が下がる・電気料金単価が上がる・冬に電費が落ちる・急速充電が中心で単価が高い、といった条件ではEVの燃料費が高くなることもあります。 差額を1kmあたりで見ると「\(c_g - c_e\)」で、これに年間の走行距離(\(d \times 12\))を掛けたものが年間の差額です。つまり走る距離が多い人ほど差額が大きく、少ない人ほど差額は小さくなります。
車両価格の差額の単純回収年数(年)
数学表記 (一般的な数式)
\(T\) \(=\) \(\Delta P\) \(\div\) \(\Delta\)
日本語表記 (記号を日本語に置き換えた式)
③ 単純回収年数 \(T\)(年) \(=\) ① 車両価格の差額 \(\Delta P\)(円) \(\div\) ② 年間の差額 \(\Delta\)(円)
式を日本語で読むと
① 車両価格の差額 \(\Delta P\)(円)=EVの価格 − ガソリン車の価格 を
② 年間の差額 \(\Delta\)(円)=1年あたりに燃料費で縮まる差 で割ると
③ 単純回収年数 \(T\)(年) になる(価格の高い方の車が、燃料費の差で価格差を取り戻すまでの年数)
簡単な例
EVの方が車両価格が100万円高く、年間の差額が60,800円(式4の例。EVの燃料費の方が低い)のときの単純回収年数は
単純回収年数 \(T\)(年) \(=\) 価格の差額(1,000,000円) \(\div\) 年間の差額(60,800円)
\(1000000 \div 60800 = 16.447\cdots \fallingdotseq 16.4\)
考え方のポイント
「単純回収年数」は、価格差を1年あたりの節約額で割るだけの単純な目安です。この式が意味を持つのは「価格が高い方の車が、燃料費では安い」ときだけです。EVの方が高くて(\(\Delta P > 0\))EVの燃料費の方が低い(\(\Delta > 0\))なら、EVが価格差を取り戻す年数になります。逆にガソリン車の方が高くて(\(\Delta P < 0\))ガソリン車の燃料費の方が低い(\(\Delta < 0\))なら、マイナスどうしの割り算でプラスになり、ガソリン車が価格差を取り戻す年数になります。 価格も燃料費も同じ車の方が低いときは、差が開く一方なので回収の計算は不要です(計算機はその旨を表示します)。価格が高い方の車が燃料費でも同じか高いときは、差は縮まらないので「回収できない」となります。 回収年数が自分がその車に乗る予定の年数や電池の保証期間より長ければ、燃料費の差だけでは価格差を取り戻せないことになります。ただしこの計算には税金・保険・整備・電池の劣化・下取り価格・補助金・充電設備の工事費が入っていないので、実際の判断ではそれらも合わせて考える必要があります。
ガソリン車は「ガソリン価格 ÷ 燃費」、EVは「電気料金単価 ÷ (1 − 充電ロス率 ÷ 100) ÷ 電費」で1kmあたりの費用を求め、それぞれに月間走行距離と12を掛ければ年間の燃料費が出ます。その差(ガソリン車 − EV)が年間の差額で、車両価格の差額をこれで割ったものが単純回収年数です。どちらが得かではなく「入力した条件で燃料費がいくら違うか」を示す計算です。

用語・記号の解説

記号

\(p\) ピー ガソリン価格(円/L)。ガソリン1Lあたりの価格で、英語の price(価格)の頭文字です。
\(f\) エフ ガソリン車の燃費(km/L)。ガソリン1Lで走れる距離で、英語の fuel economy(燃費)の頭文字です。
\(c_g\) シー・ジー ガソリン車の1kmあたりの燃料費(円/km)。\(c\) は cost(費用)、右下の \(g\) は gasoline(ガソリン)の頭文字です。
\(u\) ユー 電気料金単価。電気1kWhあたりの料金(円/kWh)で、英語の unit price(単価)の頭文字です。
\(L\) エル 充電ロス率(%)。買った電気のうち電池に届かない割合で、英語の loss(損失)の頭文字です。
\(\eta\) イータ EVの電費(km/kWh)。電気1kWhで走れる距離です。効率を表すときによく使われるギリシャ文字で、「電気をどれだけ効率よく距離に変えられるか」を表します。
\(c_e\) シー・イー EVの1kmあたりの電気代(円/km)。右下の \(e\) は electric(電気)の頭文字です。
\(d\) ディー 月間走行距離(km)。英語の distance(距離)の頭文字です。
\(G\) ジー ガソリン車の年間燃料費(円)。gasoline(ガソリン)の頭文字です。
\(E\) イー EVの年間電気代(円)。electric(電気)の頭文字です。
\(\Delta\) デルタ 年間の差額(円)=ガソリン車の年間燃料費 − EVの年間電気代。ギリシャ文字のデルタは「差」や「変化量」を表すときによく使われます(英語の difference(差)の頭文字 D にあたる文字です)。
\(\Delta P\) デルタ・ピー 車両価格の差額(円)=EVの価格 − ガソリン車の価格。\(P\) は price(価格)の頭文字で、その差なので \(\Delta\) を付けています。
\(T\) ティー 単純回収年数(年)。英語の time(時間)の頭文字です。

用語

燃費 ねんぴ 燃料1Lで走れる距離(km/L)。数字が大きいほど燃料を効率よく使えています。カタログ値(決められた試験条件で測った値)と、実際の走り方での値(実燃費)は違うことが多く、満タン法(満タンにしてから次の満タンまでの距離 ÷ 給油量)で自分の車の実燃費を測れます。
電費 でんぴ 電気1kWhで走れる距離(km/kWh)。ガソリン車の燃費(km/L)にあたる指標で、数字が大きいほど電気を効率よく使えています。車種のほか、速度・暖房・気温で変わり、冬は下がりやすい傾向があります。
キロワット時
(kWh)
キロワットじ キロワットアワー 電力量(電気の量)の単位。1kWの電力を1時間使い続けたときの電気の量が1kWhです。EVの電池容量も、電気料金の計算も、この単位で数えます。
充電ロス じゅうでんロス コンセントから買った電気のうち、電池に入る前に熱などになって失われる分。交流を直流に変える車載充電器の変換損失や、充電中に動く冷却・制御装置の消費が主な原因で、自宅の普通充電では10%前後が目安です。
電気料金単価 でんきりょうきんたんか 電気1kWhあたりの料金(円/kWh)。契約している電力会社・料金プラン・使用量・時間帯で変わります。検針票の請求額を使用量(kWh)で割ると、自分の家のおおよその単価がわかります。
ランニングコスト ランニングコスト 車を持ち続けるために毎年かかる費用。燃料費のほか、税金・保険・車検・整備・タイヤ・駐車場代などを含みます。このページで比べるのはそのうちの燃料費(ガソリン代と電気代)だけです。
単純回収年数 たんじゅんかいしゅうねんすう 高い方を選んだときの価格差を、1年あたりの節約額で割った年数。「単純」というのは、節約額が毎年同じで、お金の時間的な価値(利子など)も考えない、という意味です。目安として使う計算で、実際の保有年数や電池の劣化などは別に考える必要があります。
比例 ひれい 一方が2倍・3倍になると、もう一方も2倍・3倍になる関係。燃料費は走行距離に比例するので、グラフに描くと原点を通る直線になり、その傾きが1kmあたり(または1年あたり)の費用にあたります。

前提として理解しておくといいこと

このページの計算を「意味がわかって」使えるようになるために、前提として理解しておくといいことをまとめました。
つまずいたら、この表の内容に戻って復習するのが近道です。

単位量あたりの大きさ(小学5〜6年)
  • 「1Lで何km」「1kWhで何km」「1kmあたり何円」のように、単位量あたりで比べる考え方がわかること
  • 価格(円/L)÷ 燃費(km/L)= 1kmあたりの円 のように、単位を追いかけて式を組み立てられること
割合・百分率(小学5年)
  • 「10%は0.1倍」のように、百分率(%)を小数に直せること
  • 「10%減った量をもとに戻すには ÷ 0.9(× 1.1 ではない)」という、割合の逆算の考え方がわかること
比例(小学6年・中学1年)
  • 走行距離が2倍になれば燃料費も差額も2倍になる、という比例の関係がわかること
  • 比例のグラフが原点を通る直線になり、傾きが「1年あたりの費用」にあたること
正の数・負の数(中学1年)
  • 「ガソリン車 − EV」がマイナスになるのは「EVの方が高い」という意味だと読み取れること
  • マイナス ÷ マイナス = プラス になること(ガソリン車側の回収年数の計算で使います)
1次関数と交点(中学2年)
  • 「最初の金額 + 1年あたりの金額 × 年数」が1次関数(切片+傾き×年数)の形になっていること
  • 2本の直線の交点が「累積の費用が同じになる年」=回収の年を表すとわかること
電力・電力量(中学2年 理科)
  • 電力(W・kW)が「電気が使われる勢い」、電力量(Wh・kWh)が「使った電気の合計量」だと区別できること
  • 電気料金が電力量(kWh)× 単価で決まることがわかること

Excelで計算する方法

Excelファイルをダウンロード
式ごとにシートが分かれたExcelファイルです。貼り付け場所を気にせず、開いてすぐ使えます。
下の表を丸ごとコピーして、ExcelのA1セルに貼り付けるとそのまま使えます。
「ガソリン車の1kmあたりの燃料費」を求める表
ガソリン価格(円/L) 170
燃費(km/L) 15
ガソリン車の1kmあたりの燃料費(円/km) =B1/B2
「EVの1kmあたりの電気代」を求める表
電気料金単価(円/kWh) 27
充電ロス率(%) 10
電費(km/kWh) 6
EVの1kmあたりの電気代(円/km) =B1/(1-B2/100)/B3
「年間の燃料費(ガソリン車・EV)」を求める表
ガソリン車の1kmあたりの燃料費(円/km) 11.33
EVの1kmあたりの電気代(円/km) 5
月間走行距離(km) 800
ガソリン車の月間燃料費(円) =B1*B3
EVの月間電気代(円) =B2*B3
ガソリン車の年間燃料費(円) =B4*12
EVの年間電気代(円) =B5*12
「年間の差額」を求める表
ガソリン車の年間燃料費(円) 108800
EVの年間電気代(円) 48000
年間の差額(円・ガソリン車 − EV) =B1-B2
「車両価格の差額の単純回収年数」を求める表
車両価格の差額(円・EV − ガソリン車) 1000000
年間の差額(円・ガソリン車 − EV) 60800
単純回収年数(年) =B1/B2
貼り付けると、B列の上の欄が入力欄になり、緑の式のセルが自動計算の結果になります。
1つ目の表はガソリン価格170円/L・燃費15km/Lの例で、B3に約11.33(円/km)と表示されます。2つ目の表は単価27円/kWh・ロス率10%・電費6km/kWhの例で、B4に5(円/km)になります。3つ目の表はその2つの値に月800kmを掛けて、月間がガソリン車9,064円・EV4,000円、年間がガソリン車108,768円・EV48,000円になります(ガソリン車は1kmあたりを11.33に丸めて入れているため、計算機の結果108,800円とはわずかにずれます)。
4つ目の表は年間の差額で、B3に60,800(円)。5つ目の表は価格差100万円をそれで割って、B3に約16.4(年)と表示されます。年間の差額がマイナス(ガソリン車の方が低い)で価格差がプラスのときは、この表の結果もマイナスになりますが、その場合は「価格差を燃料費で取り戻せない」という意味で、年数としては読みません。B列の数値を自分の条件に書き換えるだけで使えます。

Googleスプレッドシートで計算する方法

Excelファイルをダウンロード
上のExcelファイルをダウンロードし、Googleドライブにアップロードして開くと、そのままスプレッドシートとして使えます。
下の表を丸ごとコピーして、GoogleスプレッドシートのA1セルに貼り付けるとそのまま使えます。
「ガソリン車の1kmあたりの燃料費」を求める表
ガソリン価格(円/L) 170
燃費(km/L) 15
ガソリン車の1kmあたりの燃料費(円/km) =B1/B2
「EVの1kmあたりの電気代」を求める表
電気料金単価(円/kWh) 27
充電ロス率(%) 10
電費(km/kWh) 6
EVの1kmあたりの電気代(円/km) =B1/(1-B2/100)/B3
「年間の燃料費(ガソリン車・EV)」を求める表
ガソリン車の1kmあたりの燃料費(円/km) 11.33
EVの1kmあたりの電気代(円/km) 5
月間走行距離(km) 800
ガソリン車の月間燃料費(円) =B1*B3
EVの月間電気代(円) =B2*B3
ガソリン車の年間燃料費(円) =B4*12
EVの年間電気代(円) =B5*12
「年間の差額」を求める表
ガソリン車の年間燃料費(円) 108800
EVの年間電気代(円) 48000
年間の差額(円・ガソリン車 − EV) =B1-B2
「車両価格の差額の単純回収年数」を求める表
車両価格の差額(円・EV − ガソリン車) 1000000
年間の差額(円・ガソリン車 − EV) 60800
単純回収年数(年) =B1/B2
四則演算だけの式なので、Excelと同じ式がそのまま使えます。表を丸ごとコピーしてA1セルに貼り付け、B列を自分の数値に書き換えてください。

Pythonで計算する方法

monthly_km = 800             # 月間走行距離(km)
gas_km_per_liter = 15        # ガソリン車の燃費(km/L)
gas_yen_per_liter = 170      # ガソリン価格(円/L)
ev_km_per_kwh = 6            # EVの電費(km/kWh)
elec_yen_per_kwh = 27        # 電気料金単価(円/kWh)
loss_percent = 10            # 充電ロス率(%)
price_diff_yen = 1000000     # 車両価格の差額(円。EV − ガソリン車)

# 1kmあたりの費用(円/km):ガソリン車は 価格 ÷ 燃費、EVは 単価 ÷ (1 − ロス率 ÷ 100) ÷ 電費
gas_cost_per_km = gas_yen_per_liter / gas_km_per_liter
ev_cost_per_km = elec_yen_per_kwh / (1 - loss_percent / 100) / ev_km_per_kwh
# 年間の燃料費(円)= 1kmあたり × 月間走行距離 × 12
gas_yearly = gas_cost_per_km * monthly_km * 12
ev_yearly = ev_cost_per_km * monthly_km * 12
# 年間の差額(円。プラスならEVの燃料費の方が低い)
yearly_diff = gas_yearly - ev_yearly

print(f"ガソリン車の1kmあたりの燃料費: {gas_cost_per_km:.2f} 円/km")
print(f"EVの1kmあたりの電気代: {ev_cost_per_km:.2f} 円/km")
print(f"年間の燃料費: ガソリン車 {gas_yearly:.2f} 円 / EV {ev_yearly:.2f} 円")
print(f"年間の差額(ガソリン車 − EV): {yearly_diff:.2f} 円")
# 単純回収年数:価格が高い方の車が燃料費でも低いときだけ意味を持つ
if (price_diff_yen > 0 and yearly_diff > 0) or (price_diff_yen < 0 and yearly_diff < 0):
    print(f"単純回収年数: {price_diff_yen / yearly_diff:.1f} 年")
else:
    print("単純回収年数: この条件では回収の計算は当てはまりません")
標準ライブラリだけで動きます。先頭の7つの値(走行距離・燃費・ガソリン価格・電費・電気料金単価・ロス率・価格差)を自分の条件に書き換えて実行してください。最後の if 文は「価格が高い方の車が燃料費でも安い」ときだけ回収年数を表示する条件です。

数式記述言語(LaTeX等)での書き方(コピペ可)

ガソリン車の1kmあたりの燃料費(円/km)
c_g = p ÷ f
c_g = \frac{p}{f}
<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML" display="block">
  <mrow>
    <msub><mi>c</mi><mi>g</mi></msub>
    <mo>=</mo>
    <mfrac><mi>p</mi><mi>f</mi></mfrac>
  </mrow>
</math>
c_g = p / f
gasCostPerKm = gasPrice/fuelEconomy
c_g := p/f;
c_g = p/f;
c_g = p/f
EVの1kmあたりの電気代(円/km)
c_e = u ÷ (1 − L ÷ 100) ÷ η
c_e = \frac{u}{\left(1 - \frac{L}{100}\right)\eta}
<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML" display="block">
  <mrow>
    <msub><mi>c</mi><mi>e</mi></msub>
    <mo>=</mo>
    <mfrac>
      <mi>u</mi>
      <mrow>
        <mo>(</mo><mn>1</mn><mo>&#x2212;</mo><mfrac><mi>L</mi><mn>100</mn></mfrac><mo>)</mo>
        <mi>&#x3B7;</mi>
      </mrow>
    </mfrac>
  </mrow>
</math>
c_e = u / ((1 - L/100) * eta)
evCostPerKm = elecPrice/((1 - loss/100)*efficiency)
c_e := u/((1 - L/100)*eta);
c_e = u/((1 - L/100)*eta);
c_e = u/((1−L/100)η)
年間の燃料費(ガソリン車・EV)
G = c_g × d × 12,  E = c_e × d × 12
G = c_g \times d \times 12, \quad E = c_e \times d \times 12
<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML" display="block">
  <mrow>
    <mi>G</mi><mo>=</mo>
    <msub><mi>c</mi><mi>g</mi></msub><mo>&#xD7;</mo><mi>d</mi><mo>&#xD7;</mo><mn>12</mn>
    <mo>,</mo><mspace width="1em"/>
    <mi>E</mi><mo>=</mo>
    <msub><mi>c</mi><mi>e</mi></msub><mo>&#xD7;</mo><mi>d</mi><mo>&#xD7;</mo><mn>12</mn>
  </mrow>
</math>
G = c_g * d * 12, E = c_e * d * 12
gasYearly = gasCostPerKm*monthlyDistance*12; evYearly = evCostPerKm*monthlyDistance*12
G := c_g*d*12; E := c_e*d*12;
G = c_g*d*12; E = c_e*d*12;
G = c_g×d×12, E = c_e×d×12
年間の差額(ガソリン車 − EV)
Δ = G − E
\Delta = G - E
<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML" display="block">
  <mrow>
    <mi>&#x394;</mi>
    <mo>=</mo>
    <mi>G</mi>
    <mo>&#x2212;</mo>
    <mi>E</mi>
  </mrow>
</math>
Delta = G - E
yearlyDiff = gasYearly - evYearly
Delta := G - E;
Delta = G - E;
Δ = G−E
車両価格の差額の単純回収年数(年)
T = ΔP ÷ Δ
T = \frac{\Delta P}{\Delta}
<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML" display="block">
  <mrow>
    <mi>T</mi>
    <mo>=</mo>
    <mfrac>
      <mrow><mi>&#x394;</mi><mi>P</mi></mrow>
      <mi>&#x394;</mi>
    </mfrac>
  </mrow>
</math>
T = (Delta P) / Delta
paybackYears = priceDiff/yearlyDiff
T := DeltaP/Delta;
T = DeltaP/Delta;
T = ΔP/Δ

ChatGPT に聞いて計算してもらう方法

あなたは自動車の燃料費比較の計算アシスタントです。次の計算を、必ずPythonコードを実際に実行して行い、実行結果の数値だけを根拠に回答してください(暗算や推測で答えないでください)。

月に800km走ります。ガソリン車は燃費15km/L・ガソリン価格170円/L、EVは電費6km/kWh・電気料金単価27円/kWh・充電ロス率10%です。EVの方が車両価格が1,000,000円高いとします。
ガソリン車の1kmあたりの燃料費は「ガソリン価格 ÷ 燃費」、EVの1kmあたりの電気代は「単価 ÷ (1 − ロス率 ÷ 100) ÷ 電費」、年間の燃料費は「1kmあたり × 月間走行距離 × 12」で求めてください。
次の値をそれぞれ求めてください。
1. ガソリン車とEVの1kmあたりの費用(円/km)
2. ガソリン車とEVの月間・年間の燃料費(円)
3. 年間の差額(ガソリン車 − EV。円)
4. 車両価格の差額を年間の差額で割った単純回収年数(年)。年間の差額がマイナスのときは「燃料費の差では回収できない」と答えてください

計算に使った式と、実行結果の数値を示してください。税金・保険・整備費・補助金は含めないでください。

計算ドリル(演習問題)

このページの式を、自分の手で計算できるようになるための演習問題です。
答えと解説は解答ページにあります。


使い方
  1. 1
    数値を入力
    計算したい数値を入力欄に入力します
  2. 2
    計算
    「計算する」ボタンを押します
  3. 3
    結果を確認
    計算結果がその場に表示されます。計算の考え方や式の解説も同じページで確認できます
  DataChefの特徴
簡単・無料
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専門知識不要、直感的で簡単な操作
会員登録不要
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無料で商用利用可能
商用利用許諾の連絡も不要です