抵抗器のバンド数(色帯の本数)を選び、各帯の色を選んで「計算する」を押してください。選択肢はどれも「色名(値)」の形で表示しています。
このページでできること
- 抵抗器の色帯(カラーコード)の色を選ぶだけで、抵抗値(Ω)を読み取れます。3・4・5・6バンドのすべてに対応しています
- 許容誤差(±%とF・Jなどのコード記号)と、誤差を反映した実際の抵抗値の範囲(最小〜最大)もまとめてわかります
- 6バンドの抵抗器では、温度係数(ppm/K)も読み取れます
- 選んだ色をそのまま反映した抵抗器の図をその場で描画します(PNG・SVGで保存できます)
- 式のやさしい解説・色と数字の対応表・Excel/Googleスプレッドシート/Python用のコピペ数式・計算ドリル(演習問題)もこのページにまとまっています
この計算は何の役に立つ?
LEDを電源につなぐときは、電流を制限する抵抗が必要です。例えば5Vの電源で、順方向電圧2VのLEDに10 mA流すなら、必要な抵抗は \((5-2) \div 0.01 = 300\) Ωです。
部品箱の中から300 Ω(橙・黒・茶)を探し出したり、買ってきた抵抗が目的の値か確かめたりするときに、カラーコードの読み取りが毎回必要になります。電子工作で最も出番の多い基本スキルです。
修理や部品交換では、基板に付いている抵抗と同じ値の交換部品を用意する必要があります。抵抗器本体には数字が印刷されていないことが多いため、色帯から値を読み取ります。
例えば茶・黒・橙・金なら10 kΩ ±5%です。読み取った値と、テスターで測った実測値が許容誤差の範囲(この例では9,500 Ω〜10,500 Ω)に収まっているかで、その抵抗が壊れていないかの見当も付けられます。
なお、コンセントにつなぐ機器の内部は、電源を抜いた後も電気をため込む部品(コンデンサ)が残っていて感電の危険があります。分解をともなう修理は電気の知識のある人向けの作業で、自信がなければ専門の修理業者に任せてください。
中学の技術や理科(オームの法則の実験)、工業高校・高専の電子回路実習では、指定された抵抗を自分で選んで回路を組みます。
実験がうまくいかない原因の定番は「抵抗の取り違え」です。配る側も使う側も、色帯を読んで値を確かめる習慣があると、実験のやり直しを減らせます。
電子機器の製造では、実装する抵抗が部品表(BOM)通りの値・許容誤差かを確認します。例えば精密な計測回路には±1%(茶)以下の精密抵抗が指定されることがあり、±5%(金)の一般品と取り違えると性能が出ません。
許容誤差のコード記号(F=±1%、J=±5%など)は部品の型番にも使われるため、色帯と記号の対応がわかると部品表と現物の突き合わせがスムーズになります。
式と図
用語・記号の解説
記号
| \(R\) | アール | 色から読み取った抵抗値(抵抗器の表示値)。単位はΩ(オーム)です。 |
| \(d_1, d_2, d_3\) | ディーいち・ディーに・ディーさん | 1本目・2本目・3本目の色が表す数字(0〜9)。3本目 \(d_3\) は5・6バンドの抵抗器だけが持ちます。 |
| \(m\) | エム | 乗数。数字の帯で作った数に掛ける倍率で、×0.01(銀)から×1,000,000,000(白)まであります。 |
| \(t\) | ティー | 許容誤差(%)。例えば金の帯なら \(t = 5\)(±5%)です。 |
| \(R_{min}\)・\(R_{max}\) | アールミン・アールマックス | 誤差を反映した、実物の抵抗値の最小値と最大値。実物はこの範囲のどこかの値になります。 |
| \(\Omega\) | オーム | 抵抗の単位。1,000 Ω = 1 kΩ(キロオーム)、1,000,000 Ω = 1 MΩ(メガオーム)です。 |
| ppm/K | ピーピーエム・パー・ケルビン | 温度係数の単位。温度が1 K(1 ℃分の変化)変わったときに、抵抗値が100万分のいくつ変わるかを表します。例えば50 ppm/Kの1 kΩ抵抗が10 ℃温まると、変化は最大で 1,000 × 50÷1,000,000 × 10 = 0.5 Ωです。 |
用語
| 抵抗 | ていこう | 電流の流れにくさのこと。同じ電圧をかけても、抵抗が大きいほど流れる電流は小さくなります。電圧 \(V\)(V)・電流 \(I\)(A)との関係はオームの法則 \(R = \dfrac{V}{I}\) で表され、単位はΩ(オーム)です。部品としての「抵抗器」を短く「抵抗」と呼ぶこともあります。 |
| 抵抗値 | ていこうち | 抵抗の大きさを数値で表したもの(例:4.7 kΩ)。このページでカラーコードから読み取るのはこの値で、抵抗器に表示された値という意味で「表示値」「公称値」とも呼びます。実物の抵抗値は許容誤差の分だけ表示値からずれるため、\(R_{min}\) 〜 \(R_{max}\) の範囲のどこかに収まります。 |
| カラーコード | からーこーど | 抵抗器などの部品の値を色の帯で表す国際的な決まり。数字との対応は 黒=0・茶=1・赤=2・橙=3・黄=4・緑=5・青=6・紫=7・灰=8・白=9 です。同じ色が、置かれた位置によって「数字」「乗数」「許容誤差」のどれかの意味になります。 |
| 抵抗器 | ていこうき | 電流を流れにくくする電子部品。回路に流れる電流の大きさの調整や、電圧の分配に使われます。小さくて値を印刷しにくいため、値を色帯で表します。 |
| 乗数 | じょうすう | 数字の帯で作った数に掛ける倍率の帯。黒=×1・茶=×10・赤=×100…と、数字の対応と同じ順で10倍ずつ増えます(白=×10億)。金=×0.1・銀=×0.01は1 Ω未満〜数Ωの小さい抵抗に使われます。 |
| 許容誤差 | きょようごさ | 実物の抵抗値が表示値からどれだけずれてよいかの保証の幅(±%)。茶=±1%・赤=±2%・緑=±0.5%・青=±0.25%・紫=±0.1%・灰=±0.01%・橙=±0.05%・黄=±0.02%・金=±5%・銀=±10%で、F(±1%)・J(±5%)・K(±10%)・M(±20%)のようなコード記号でも表されます。 |
| 温度係数 | おんどけいすう | 温度が変わったときの抵抗値の変わりやすさ(ppm/K)。6バンドの抵抗器の6本目の帯で、黒=250・茶=100・赤=50・橙=15・黄=25・緑=20・青=10・紫=5・灰=1 ppm/Kを表します。温度変化に敏感な計測回路などで気にする値です。 |
| E系列 | いーけいれつ | 市販の抵抗値のラインナップを定めた数列(IEC 60063)。例えばE12系列は1.0・1.2・1.5・1.8・2.2・2.7・3.3・3.9・4.7・5.6・6.8・8.2の12種類を10倍きざみで並べたもので、店で売られている抵抗値はこのどれかです。カラーコードを読んだ結果がE系列に無い値(例:1本目が黒で始まる等)なら、読む向きが逆の可能性があります。 |
| IEC 60062 | あいいーしー ろくまるまるろくに | 抵抗器・コンデンサの値の表示方法(カラーコードと文字記号)を定めた国際規格。日本ではJIS C 5062がこれに対応しています。このページの色の対応表もこの規格に基づきます。 |
前提として理解しておくといいこと
このページの計算を「意味がわかって」使えるようになるために、前提として理解しておくといいことをまとめました。
| 大きな数と位取り(小学4年) |
|
| 小数と百分率(小学5年) |
|
| 10の累乗と単位の接頭語(中学1年 数学・理科) |
|
| オームの法則(中学2年 理科) |
|
Excelで計算する方法
| 色 | 数字 | 乗数 | 許容誤差(±%) | 温度係数(ppm/K) |
| 黒 | 0 | 1 | 250 | |
| 茶 | 1 | 10 | 1 | 100 |
| 赤 | 2 | 100 | 2 | 50 |
| 橙 | 3 | 1000 | 0.05 | 15 |
| 黄 | 4 | 10000 | 0.02 | 25 |
| 緑 | 5 | 100000 | 0.5 | 20 |
| 青 | 6 | 1000000 | 0.25 | 10 |
| 紫 | 7 | 10000000 | 0.1 | 5 |
| 灰 | 8 | 100000000 | 0.01 | 1 |
| 白 | 9 | 1000000000 | ||
| 金 | 0.1 | 5 | ||
| 銀 | 0.01 | 10 |
| 1本目の数字(茶=1) | 1 |
| 2本目の数字(黒=0) | 0 |
| 乗数(赤=100) | 100 |
| 許容誤差%(金=5) | 5 |
| 抵抗値(Ω) | =(B1*10+B2)*B3 |
| 最小の抵抗値(Ω) | =B5*(1-B4/100) |
| 最大の抵抗値(Ω) | =B5*(1+B4/100) |
| 1本目の数字(赤=2) | 2 |
| 2本目の数字(紫=7) | 7 |
| 3本目の数字(黒=0) | 0 |
| 乗数(橙=1000) | 1000 |
| 許容誤差%(茶=1) | 1 |
| 抵抗値(Ω) | =(B1*100+B2*10+B3)*B4 |
| 最小の抵抗値(Ω) | =B6*(1-B5/100) |
| 最大の抵抗値(Ω) | =B6*(1+B5/100) |
2つ目の表は4バンド用です。B1〜B4に色から読んだ数字を入れると、B5に抵抗値、B6とB7に誤差を含めた範囲が自動計算されます。「*」は掛け算、「/」は割り算の記号です。
例の値(茶・黒・赤・金)なら、B5に1000(= 1 kΩ)、B6に950、B7に1050と表示されます。
3つ目の表は5バンド用で、数字が3桁になる分だけ式が変わります。例の値(赤・紫・黒・橙・茶)なら、B6に270000(= 270 kΩ)と表示されます。
Googleスプレッドシートで計算する方法
| 色 | 数字 | 乗数 | 許容誤差(±%) | 温度係数(ppm/K) |
| 黒 | 0 | 1 | 250 | |
| 茶 | 1 | 10 | 1 | 100 |
| 赤 | 2 | 100 | 2 | 50 |
| 橙 | 3 | 1000 | 0.05 | 15 |
| 黄 | 4 | 10000 | 0.02 | 25 |
| 緑 | 5 | 100000 | 0.5 | 20 |
| 青 | 6 | 1000000 | 0.25 | 10 |
| 紫 | 7 | 10000000 | 0.1 | 5 |
| 灰 | 8 | 100000000 | 0.01 | 1 |
| 白 | 9 | 1000000000 | ||
| 金 | 0.1 | 5 | ||
| 銀 | 0.01 | 10 |
| 1本目の数字(茶=1) | 1 |
| 2本目の数字(黒=0) | 0 |
| 乗数(赤=100) | 100 |
| 許容誤差%(金=5) | 5 |
| 抵抗値(Ω) | =(B1*10+B2)*B3 |
| 最小の抵抗値(Ω) | =B5*(1-B4/100) |
| 最大の抵抗値(Ω) | =B5*(1+B4/100) |
| 1本目の数字(赤=2) | 2 |
| 2本目の数字(紫=7) | 7 |
| 3本目の数字(黒=0) | 0 |
| 乗数(橙=1000) | 1000 |
| 許容誤差%(茶=1) | 1 |
| 抵抗値(Ω) | =(B1*100+B2*10+B3)*B4 |
| 最小の抵抗値(Ω) | =B6*(1-B5/100) |
| 最大の抵抗値(Ω) | =B6*(1+B5/100) |
Pythonで計算する方法
# 色と値の対応表(IEC 60062)
digit_of_color = {'黒': 0, '茶': 1, '赤': 2, '橙': 3, '黄': 4,
'緑': 5, '青': 6, '紫': 7, '灰': 8, '白': 9}
multiplier_of_color = {'黒': 1, '茶': 10, '赤': 100, '橙': 1000, '黄': 10000,
'緑': 100000, '青': 1000000, '紫': 10000000,
'灰': 100000000, '白': 1000000000, '金': 0.1, '銀': 0.01}
tolerance_of_color = {'茶': 1, '赤': 2, '橙': 0.05, '黄': 0.02, '緑': 0.5,
'青': 0.25, '紫': 0.1, '灰': 0.01, '金': 5, '銀': 10}
band1 = '茶' # 1本目の色(数字の1桁目)
band2 = '黒' # 2本目の色(数字の2桁目)
multiplier = '赤' # 乗数の色
tolerance = '金' # 許容誤差の色
resistance = (digit_of_color[band1] * 10 + digit_of_color[band2]) * multiplier_of_color[multiplier]
tolerance_percent = tolerance_of_color[tolerance]
resistance_min = resistance * (1 - tolerance_percent / 100)
resistance_max = resistance * (1 + tolerance_percent / 100)
print(f"抵抗値: {resistance} Ω")
print(f"許容誤差: ±{tolerance_percent}%")
print(f"実際の抵抗値の範囲: {resistance_min} Ω 〜 {resistance_max} Ω")
数式記述言語(LaTeX等)での書き方(コピペ可)
R = (10 × d₁ + d₂) × m
R = (10 d_{1} + d_{2}) \times m
<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML" display="block">
<mrow>
<mi>R</mi>
<mo>=</mo>
<mo>(</mo>
<mn>10</mn>
<mo>×</mo>
<msub><mi>d</mi><mn>1</mn></msub>
<mo>+</mo>
<msub><mi>d</mi><mn>2</mn></msub>
<mo>)</mo>
<mo>×</mo>
<mi>m</mi>
</mrow>
</math>
R = (10 d_1 + d_2) xx m
(10 d1 + d2) m
R := (10*d1 + d2)*m;
R = (10*d1 + d2)*m;
R = (10 d_1 + d_2) × m
R = (100 × d₁ + 10 × d₂ + d₃) × m
R = (100 d_{1} + 10 d_{2} + d_{3}) \times m
<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML" display="block">
<mrow>
<mi>R</mi>
<mo>=</mo>
<mo>(</mo>
<mn>100</mn>
<mo>×</mo>
<msub><mi>d</mi><mn>1</mn></msub>
<mo>+</mo>
<mn>10</mn>
<mo>×</mo>
<msub><mi>d</mi><mn>2</mn></msub>
<mo>+</mo>
<msub><mi>d</mi><mn>3</mn></msub>
<mo>)</mo>
<mo>×</mo>
<mi>m</mi>
</mrow>
</math>
R = (100 d_1 + 10 d_2 + d_3) xx m
(100 d1 + 10 d2 + d3) m
R := (100*d1 + 10*d2 + d3)*m;
R = (100*d1 + 10*d2 + d3)*m;
R = (100 d_1 + 10 d_2 + d_3) × m
Rmin = R × (1 − t/100)、 Rmax = R × (1 + t/100)
R_{\min} = R \left( 1 - \frac{t}{100} \right), \quad R_{\max} = R \left( 1 + \frac{t}{100} \right)
<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML" display="block">
<mrow>
<msub><mi>R</mi><mi>min</mi></msub>
<mo>=</mo>
<mi>R</mi>
<mo>×</mo>
<mrow>
<mo>(</mo>
<mn>1</mn>
<mo>−</mo>
<mfrac><mi>t</mi><mn>100</mn></mfrac>
<mo>)</mo>
</mrow>
<mo>,</mo>
<msub><mi>R</mi><mi>max</mi></msub>
<mo>=</mo>
<mi>R</mi>
<mo>×</mo>
<mrow>
<mo>(</mo>
<mn>1</mn>
<mo>+</mo>
<mfrac><mi>t</mi><mn>100</mn></mfrac>
<mo>)</mo>
</mrow>
</mrow>
</math>
R_(min) = R xx (1 - t/100), R_(max) = R xx (1 + t/100)
{R (1 - t/100), R (1 + t/100)}
Rmin := R*(1 - t/100); Rmax := R*(1 + t/100);
Rmin = R*(1 - t/100); Rmax = R*(1 + t/100);
R_min = R(1 - t/100), R_max = R(1 + t/100)
ChatGPT に聞いて計算してもらう方法
あなたは電子部品の計算アシスタントです。次の計算を、必ずPythonコードを実際に実行して行い、実行結果の数値だけを根拠に回答してください(暗算や推測で答えないでください)。 抵抗器のカラーコードを読み取ります。色と数字の対応は IEC 60062 の標準(黒0・茶1・赤2・橙3・黄4・緑5・青6・紫7・灰8・白9、乗数は同じ順で×1〜×10億、金=×0.1・銀=×0.01、許容誤差は金=±5%・銀=±10%・茶=±1%)を使ってください。 4バンドの抵抗器で、帯の色が端から順に 茶・黒・赤・金 です。 次の値をそれぞれ求めてください。 1. 抵抗値(Ωと、読みやすいkΩ表記) 2. 許容誤差(±%) 3. 誤差を反映した実際の抵抗値の範囲(最小〜最大) 計算に使った式と、実行結果の数値を示してください。
計算ドリル(演習問題)
色帯から抵抗値を読み取る練習問題です。色と数字の対応は問題文の中に書いてあるので、対応表を暗記していなくても解けます。
答えと解説は解答ページにあります。
使い方
-
1数値を入力計算したい数値を入力欄に入力します
-
2計算「計算する」ボタンを押します
-
3結果を確認計算結果がその場に表示されます。計算の考え方や式の解説も同じページで確認できます
DataChefの特徴
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