カプセル(円柱の両端に半球が付いた立体)の半径と、円柱部分の高さを入力してください。表面積(S = 4πr² + 2πrh)とその内訳、cm²・m²の単位換算も表示します。
このページでできること
- 半径と円柱部分の高さを入れるだけで、カプセル(円柱の両端に半球が付いた立体)の表面積(\(S = 4\pi r^2 + 2\pi r h\))がその場でわかります
- 内訳として、球の部分の表面積(\(4\pi r^2\))と円柱の側面の面積(\(2\pi r h\))も同時に表示します
- 面積の単位換算(cmで入力したときのm²、mで入力したときのcm²)も同時に表示します
- 計算結果は3D図形でも表示され、マウスやスワイプで回して形を確かめられます
- 式のやさしい解説・Excel/Googleスプレッドシート/Python用のコピペ数式・計算ドリル(演習問題)もこのページにまとまっています
この計算は何の役に立つ?
薬のカプセルには、味やにおいを隠したり、胃ではなく腸で溶けるように調節したりするためのコーティング(膜)をかけることがあります。必要なコーティング剤の量は、カプセルの表面積に比例します。
半径0.35cm・円柱部分の高さ1.2cm(全長約1.9cm、市販薬でよくあるサイズ)のカプセル1粒の表面積は \(4\pi \times 0.35^2 + 2\pi \times 0.35 \times 1.2 \fallingdotseq 4.2\,\mathrm{cm^2}\) です。10万粒つくるなら合計約42m²の膜を張る計算になり、材料の仕込み量の根拠になります。
LPガスなどの圧力タンクは、圧力に強い「円筒の両端が半球」というカプセル形がよく使われます。さび止めの塗り替えでは、塗料の必要量を表面積から見積もります。
半径1m・円筒部分の長さ4mのタンクなら、表面積は \(4\pi \times 1^2 + 2\pi \times 1 \times 4 = 12\pi \fallingdotseq 37.7\,\mathrm{m^2}\) です。1缶で30m²塗れる塗料なら2缶必要、という発注の計算がこの式でできます(実際は配管や脚部のぶんを少し上乗せします)。
ソーセージは中身のひき肉をケーシングと呼ばれる皮で包んだ、ほぼカプセル形の食品です。皮の必要量は1本あたりの表面積で決まります。
半径1cm・円柱部分の長さ13cmのソーセージ1本の表面積は \(4\pi \times 1^2 + 2\pi \times 1 \times 13 = 30\pi \fallingdotseq 94.2\,\mathrm{cm^2}\) です。1000本つくるなら約9.4m²分のケーシングが必要という見積りになります(実際は結び目などのぶんを少し余分に取ります)。
エコキュートや電気温水器の貯湯タンクにも、両端が丸い円筒形(カプセルに近い形)が使われます。お湯の熱はタンクの表面から逃げるので、放熱量も巻き付ける保温材の量も表面積で決まります。
半径0.3m・円筒部分の高さ1.2mのタンクなら、表面積は \(4\pi \times 0.3^2 + 2\pi \times 0.3 \times 1.2 \fallingdotseq 3.4\,\mathrm{m^2}\) です。同じ容量なら表面積が小さい形ほど熱が逃げにくい、という省エネ設計の基本もこの式から考えられます。
式と図
用語・記号の解説
記号
| \(S\) | エス | 面積を表すのによく使われる記号。英語の surface(表面)や square(四角・平方)を連想して覚えると便利です。このページではカプセル全体の表面積を表します。 |
| \(S_1\) | エス・ワン エス・イチ | このページで「球の部分の表面積」(\(4\pi r^2\))を表す記号。右下の小さい1は「1番目の部品」という意味の添え字です。 |
| \(S_2\) | エス・ツー エス・ニ | このページで「円柱の側面の面積」(\(2\pi r h\))を表す記号。右下の小さい2は「2番目の部品」という意味の添え字です。 |
| \(r\) | アール | カプセルの半径(太さの半分)。円柱部分と両端の半球で共通です。英語の radius(半径)の頭文字で、直径の半分の長さになります。 |
| \(h\) | エイチ | 円柱部分の高さ(両端の半球をのぞいた、まん中のまっすぐな部分の長さ)。英語の height(高さ)の頭文字です。カプセル全体の長さは \(h + 2r\) になります。 |
| \(\pi\) | パイ | 円周率を表すギリシャ文字。円周 ÷ 直径の値で、\(3.14159\ldots\) と無限に続きます。小学校で使う「3.14」はこの近似値です。 |
| \(r^2\) | アールの2乗 | 同じ数 \(r\) を2回掛け合わせた値(\(r \times r\))。右上の小さい2は「2回掛ける」という意味の指数です。 |
| \(\mathrm{cm^2}\) | 平方センチメートル | 面積の単位。1辺1cmの正方形の面積が1cm²です。読み方は「へいほうセンチメートル」です。 |
| \(\mathrm{m^2}\) | 平方メートル | 面積の単位。1辺1mの正方形の面積が1m²です。\(1\,\mathrm{m^2} = 10000\,\mathrm{cm^2}\) の関係があります。 |
用語
| カプセル | かぷせる | 円柱の上下(または左右)の面に、同じ半径の半球をぴったり付けた立体。薬のカプセル・ガス貯蔵タンクなど、身の回りや工業製品によく出てくる形です。 |
| 半球 | はんきゅう | 球を中心を通る平面でちょうど半分に切った立体。カプセルの両端はこの半球で、2つ合わせると1個の球になります。 |
| 表面積 | ひょうめんせき | 立体の表面全体の面積。立体を紙で包むときの「紙の面積」にあたります。カプセルでは、球の部分と円柱の側面の合計です。 |
| 側面積 | そくめんせき | 柱の形をした立体の、横の周りの面の面積(側面の面積)。円柱では、側面を切り開くと長方形になり、円周 × 高さ(\(2\pi r h\))で求められます。 |
| 展開図 | てんかいず | 立体を切り開いて1枚の平面に広げた図。円柱の側面の展開図は「横=円周、縦=高さ」の長方形になり、側面積の式のもとになっています。 |
| 円周 | えんしゅう | 円の周りの長さ。直径 × 円周率(\(2\pi r\))で求められます。円柱の側面の面積では「長方形の横の長さ」の役割をします。 |
| 円周率 | えんしゅうりつ | 円周が直径の何倍かを表す数。どんな大きさの円でも同じ値になり、記号 \(\pi\) で表します(約3.14)。 |
| 単位換算 | たんいかんさん | 同じ量を別の単位で表し直すこと。面積の場合、長さの換算率(1m = 100cm)の2乗が面積の換算率(1m² = 10000cm²)になるのがポイントです。 |
前提として理解しておくといいこと
このページの計算を「意味がわかって」使えるようになるために、前提として理解しておくといいことをまとめました。
| 円の面積と円周(小学5〜6年) |
|
| 面積の単位(小学4〜6年) |
|
| 円柱の展開図と側面積(中学1年) |
|
| 球の表面積(中学1年) |
|
| 円周率と文字式(中学1年) |
|
| 小数の計算(小学5年) |
|
Excelで計算する方法
| 半径 r | 3 |
| 円柱部分の高さ h | 10 |
| カプセルの表面積 | =4*PI()*B1^2+2*PI()*B1*B2 |
| 半径 r | 3 |
| 球の部分の表面積(4πr²) | =4*PI()*B1^2 |
| 半径 r | 3 |
| 円柱部分の高さ h | 10 |
| 円柱の側面の面積(2πrh) | =2*PI()*B1*B2 |
| cm²で表した面積 | 301.6 |
| m²で表した面積 | =B1/10000 |
数式の中の「PI()」は円周率π(3.14159…)を返すExcelの関数で、「B1」「B2」は「そのセルに入っている数値を使う」という意味、「*」は掛け算、「/」は割り算、「^」はべき乗(何回掛ける)の記号です。
例えば1つ目の表なら、B3に約301.593と表示されます(cmで入力したのでcm²)。2つ目の表はB2に約113.097、3つ目の表はB3に約188.496、4つ目の表はB2に0.03016が出ます。入力欄の数値を自分のカプセルの寸法に書き換えるだけで使えます。
Googleスプレッドシートで計算する方法
| 半径 r | 3 |
| 円柱部分の高さ h | 10 |
| カプセルの表面積 | =4*PI()*B1^2+2*PI()*B1*B2 |
| 半径 r | 3 |
| 球の部分の表面積(4πr²) | =4*PI()*B1^2 |
| 半径 r | 3 |
| 円柱部分の高さ h | 10 |
| 円柱の側面の面積(2πrh) | =2*PI()*B1*B2 |
| cm²で表した面積 | 301.6 |
| m²で表した面積 | =B1/10000 |
Pythonで計算する方法
import math
radius = 3 # 半径(この例ではcm)
height = 10 # 円柱部分の高さ(半径と同じ単位で。全長ではない点に注意)
sphere_area = 4 * math.pi * radius ** 2 # 球の部分の表面積(両端の半球2つ=球1個分。この例ではcm2)
lateral_area = 2 * math.pi * radius * height # 円柱の側面の面積(この例ではcm2)
surface_area = sphere_area + lateral_area # カプセルの表面積(この例ではcm2)
print(f"球の部分の表面積: {sphere_area} cm2")
print(f"円柱の側面の面積: {lateral_area} cm2")
print(f"カプセルの表面積: {surface_area} cm2")
数式記述言語(LaTeX等)での書き方(コピペ可)
S = 4πr² + 2πrh
S = 4 \pi r^{2} + 2 \pi r h
<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML" display="block">
<mrow>
<mi>S</mi>
<mo>=</mo>
<mn>4</mn>
<mo>⁢</mo>
<mi>π</mi>
<mo>⁢</mo>
<msup><mi>r</mi><mn>2</mn></msup>
<mo>+</mo>
<mn>2</mn>
<mo>⁢</mo>
<mi>π</mi>
<mo>⁢</mo>
<mi>r</mi>
<mo>⁢</mo>
<mi>h</mi>
</mrow>
</math>
S = 4 pi r^2 + 2 pi r h
4*Pi*r^2 + 2*Pi*r*h
S := 4*Pi*r^2 + 2*Pi*r*h;
S = 4*pi*r^2 + 2*pi*r*h;
S = 4πr^2 + 2πrh
S₁ = 4πr²
S_1 = 4 \pi r^{2}
<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML" display="block">
<mrow>
<msub><mi>S</mi><mn>1</mn></msub>
<mo>=</mo>
<mn>4</mn>
<mo>⁢</mo>
<mi>π</mi>
<mo>⁢</mo>
<msup><mi>r</mi><mn>2</mn></msup>
</mrow>
</math>
S_1 = 4 pi r^2
4*Pi*r^2
S1 := 4*Pi*r^2;
s1 = 4*pi*r^2;
S_1 = 4πr^2
S₂ = 2πrh
S_2 = 2 \pi r h
<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML" display="block">
<mrow>
<msub><mi>S</mi><mn>2</mn></msub>
<mo>=</mo>
<mn>2</mn>
<mo>⁢</mo>
<mi>π</mi>
<mo>⁢</mo>
<mi>r</mi>
<mo>⁢</mo>
<mi>h</mi>
</mrow>
</math>
S_2 = 2 pi r h
2*Pi*r*h
S2 := 2*Pi*r*h;
s2 = 2*pi*r*h;
S_2 = 2πrh
S[m²] = S[cm²] ÷ 10000
S_{\mathrm{m^2}} = S_{\mathrm{cm^2}} \div 10000
<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML" display="block">
<mrow>
<msub><mi>S</mi><mrow><msup><mi mathvariant="normal">m</mi><mn>2</mn></msup></mrow></msub>
<mo>=</mo>
<msub><mi>S</mi><mrow><msup><mi mathvariant="normal">cm</mi><mn>2</mn></msup></mrow></msub>
<mo>÷</mo>
<mn>10000</mn>
</mrow>
</math>
S_(m^2) = S_(cm^2) -: 10000
sCm2/10000
sM2 := sCm2/10000;
s_m2 = s_cm2/10000;
S(m²) = S(cm²)/10000
ChatGPT に聞いて計算してもらう方法
あなたは算数・数学の計算アシスタントです。次の計算を、必ずPythonコードを実際に実行して行い、実行結果の数値だけを根拠に回答してください(暗算や推測で答えないでください)。 半径3cm、円柱部分の高さ10cmのカプセル(円柱の両端に半球が付いた立体)があります。 次の値をそれぞれ求めてください。 1. 球の部分の表面積(4πr²)は何cm²か 2. 円柱の側面の面積(2πrh)は何cm²か 3. カプセル全体の表面積は何cm²か 計算に使った式と、実行結果の数値を示してください。
計算ドリル(演習問題)
このページの式を、自分の手で計算できるようになるための演習問題です。
答えと解説は解答ページにあります。
使い方
-
1数値を入力計算したい数値を入力欄に入力します
-
2計算「計算する」ボタンを押します
-
3結果を確認計算結果がその場に表示されます。計算の考え方や式の解説も同じページで確認できます
DataChefの特徴
専門知識不要、直感的で簡単な操作
個人情報を登録することなく使用できます
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クレジット表記不要
商用利用許諾の連絡も不要です
