約分したい分数を見たままの形(上の欄=分子、下の欄=分母)で入力してください。\(2\dfrac{21}{98}\)(2と98分の21)のような帯分数は、分数の左にある整数の欄も使います。普通の分数を約分するときは、整数の欄は空欄のままでOKです。
このページでできること
- 分子と分母を入れるだけで、分数を約分して既約分数(それ以上約分できない形)に直せます
- \(2\dfrac{21}{98}\)(2と98分の21)のような帯分数(整数部分つき)もそのまま約分でき、答えは仮分数(分子が分母以上の分数)と帯分数の両方で表示します
- マイナスの分数や、\(\dfrac{1.5}{2}\) のような小数まじりの分数にも対応。小数で表した値と、途中の計算ステップも表示します
- 式のやさしい解説・Excel/Googleスプレッドシート/Python用のコピペ数式・計算ドリル(演習問題)もこのページにまとまっています
この計算は何の役に立つ?
算数・数学のテストでは、分数の答えは既約分数で書くのが原則で、約分し忘れは減点されがちです。
「答えが出たら、分子と分母に共通の約数が残っていないか最後に確かめる」——この習慣は、小学校の分数から大学受験まで一貫して使う基本動作です。最大公約数で割れば1回で終わるので、確かめも速くなります。
フルHDの画面解像度は1920×1080ピクセルですが、比率としては \(\dfrac{1920}{1080}\) を最大公約数の120で約分した \(\dfrac{16}{9}\)(16:9)で呼ばれています。
比率を既約分数に直すと「同じ形かどうか」がひと目で比べられるため、映像・デザイン・印刷の現場で日常的に使われている考え方です。
前のギアの歯数が48枚、後ろが18枚の自転車では、ギア比は \(\dfrac{48}{18}\) を約分した \(\dfrac{8}{3}\) です。「ペダル1回転で後輪が \(\dfrac{8}{3}\) 回転(約2.67回転)する」ことがすぐ読み取れます。
歯車を使う機械の設計では、約分した比が仕様を伝える基本の言葉になっています。
「めんつゆ200mLに水400mL」のような分量(3倍濃縮タイプの標準的な薄め方)は、\(\dfrac{200}{400}\) を約分した \(\dfrac{1}{2}\)(めんつゆ1:水2)で覚えると、2人分でも10人分でも同じ味を再現できます。
プロのレシピが「◯:◯」の比で書かれるのは、約分で一番簡単な比に直してあるからです。
サイコロを2個ふって合計が3になる確率は、そのまま数えると \(\dfrac{2}{36}\) ですが、約分して \(\dfrac{1}{18}\) と書けば「18回に1回くらい」と直感的に読めます。
確率の計算結果は約分前の形で出てくることが多く、宝くじの当選確率から保険の設計まで、確率を人に伝える場面では約分が欠かせません。
式
用語・記号の解説
記号
| \(n\) | エヌ(小文字) | 約分する前の分数の分子(上の数)。(例:\(\dfrac{21}{98}\) の 21) |
| \(d\) | ディー(小文字) | 約分する前の分数の分母(下の数)。(例:\(\dfrac{21}{98}\) の 98) |
| \(g\) | ジー | 分子と分母の最大公約数。約分ではこの数で分子と分母を割ります。(例:21と98なら7) |
| \(N\) | エヌ(大文字) | 計算した後の新しい分子。このページでは「約分後の分子」や「帯分数を仮分数に直したときの分子」を表します。 |
| \(D\) | ディー(大文字) | 約分した後の新しい分母。(例:\(\dfrac{21}{98}\) を約分した \(\dfrac{3}{14}\) の 14) |
| \(w\) | ダブリュー | 帯分数の整数部分。(例:\(2\dfrac{3}{14}\)(2と14分の3)の 2。英語の whole number の頭文字) |
| \(q\) | キュー | 分子を分母で割ったときの商。帯分数に直すときの整数部分になります。(英語の quotient の頭文字) |
| \(r\) | アール | 分子を分母で割ったときの余り。帯分数に直すときの分数部分の分子になります。(英語の remainder の頭文字) |
| \(\gcd(n, d)\) | ジーシーディー | 「\(n\) と \(d\) の最大公約数」を表す記号。英語の greatest common divisor(最大公約数)の略です。 |
用語
| 約分 | やくぶん | 分数の分子と分母を、共通の約数(公約数)で割って、分数を簡単な形にすること。値そのものは変わりません。 |
| 既約分数 | きやくぶんすう | それ以上約分できない分数。分子と分母の最大公約数が1になっています。テストで「答えは約分して」と言われたら、この形にします。 |
| 公約数 | こうやくすう | 2つ以上の数に共通する約数。(例:12と18の公約数は 1, 2, 3, 6) |
| 最大公約数 | さいだいこうやくすう | 公約数のうち一番大きいもの。英語では GCD(greatest common divisor)または GCF(greatest common factor)と呼びます。 |
| 仮分数 | かぶんすう | \(\dfrac{31}{14}\) のように、分子が分母と同じか大きい分数。値が1以上になります。 |
| 帯分数 | たいぶんすう | \(2\dfrac{3}{14}\)(2と14分の3)のように、整数部分と分数部分を並べて書いた分数。仮分数と同じ値を、大きさがつかみやすい形で表したものです。 |
| 真分数 | しんぶんすう | \(\dfrac{3}{14}\) のように、分子が分母より小さい分数。値が1より小さくなります。帯分数の分数部分は必ず真分数にします。 |
| 素因数分解 | そいんすうぶんかい | 数を素数の掛け算の形に分けること(例:\(12 = 2 \times 2 \times 3\))。共通の素因数を掛け合わせると最大公約数が求められます。 |
| ユークリッドの互除法 | ユークリッドのごじょほう | 大きい方の数を小さい方の数で割り、「割った数」と「余り」のペアで同じことをくり返して最大公約数を求める方法。大きな数でも速く計算できます(高校 数学Aで学びます)。 |
前提として理解しておくといいこと
このページの計算を「意味がわかって」使えるようになるために、前提として理解しておくといいことをまとめました。
| 分数の意味(小学2〜4年) |
|
| 約数・公約数・最大公約数(小学5年) |
|
| 分数の性質と約分・仮分数・帯分数(小学4〜5年) |
|
| 割り算と余り(小学3〜4年) |
|
Excelで計算する方法
| 元の分子 n | 21 |
| 元の分母 d | 98 |
| 最大公約数 g | =GCD(B1,B2) |
| 約分後の分子 N | =B1/B3 |
| 約分後の分母 D | =B2/B3 |
| 1つ目の数(分子) | 12 |
| 2つ目の数(分母) | 18 |
| 最大公約数 g | =GCD(B1,B2) |
| 整数部分 w | 2 |
| 分子 n | 21 |
| 分母 d | 98 |
| 仮分数の分子 N | =B1*B3+B2 |
| 仮分数の分子 N | 31 |
| 分母 D | 14 |
| 整数部分(商) q | =QUOTIENT(B1,B2) |
| 余り(分数部分の分子) r | =MOD(B1,B2) |
GCDは最大公約数を求める関数、QUOTIENTは商(整数部分)、MODは余りを求める関数です。
例えば1つ目の表なら、B3に最大公約数の7、B4に約分後の分子の3、B5に約分後の分母の14が表示されます(\(\dfrac{21}{98}\) → \(\dfrac{3}{14}\))。
マイナスの分数を帯分数に直すときは、符号を外した数で計算して、最後に符号を付けてください。
Googleスプレッドシートで計算する方法
| 元の分子 n | 21 |
| 元の分母 d | 98 |
| 最大公約数 g | =GCD(B1,B2) |
| 約分後の分子 N | =B1/B3 |
| 約分後の分母 D | =B2/B3 |
| 1つ目の数(分子) | 12 |
| 2つ目の数(分母) | 18 |
| 最大公約数 g | =GCD(B1,B2) |
| 整数部分 w | 2 |
| 分子 n | 21 |
| 分母 d | 98 |
| 仮分数の分子 N | =B1*B3+B2 |
| 仮分数の分子 N | 31 |
| 分母 D | 14 |
| 整数部分(商) q | =QUOTIENT(B1,B2) |
| 余り(分数部分の分子) r | =MOD(B1,B2) |
表を丸ごとコピーしてA1セルに貼り付け、B列の数値を自分の分数に書き換えてください。
Pythonで計算する方法
from fractions import Fraction
from math import gcd
whole = 2 # 帯分数の整数部分(普通の分数なら 0)
numerator = 21 # 分子
denominator = 98 # 分母
improper_numerator = whole * denominator + numerator # 帯分数を仮分数に直した分子
g = gcd(improper_numerator, denominator) # 分子と分母の最大公約数
simplified = Fraction(improper_numerator, denominator) # 約分した既約分数(Fractionが自動で約分する)
q, r = divmod(abs(simplified.numerator), simplified.denominator) # 帯分数の整数部分と余り
print(f"仮分数に直すと: {improper_numerator}/{denominator}")
print(f"最大公約数: {g}")
print(f"約分した既約分数: {simplified}")
print(f"帯分数で表すと: {q} と {r}/{simplified.denominator}")
print(f"小数で表すと: {float(simplified)}")
数式記述言語(LaTeX等)での書き方(コピペ可)
n/d = (n ÷ g)/(d ÷ g)
\dfrac{n}{d} = \dfrac{n \div g}{d \div g}
<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML" display="block">
<mrow>
<mfrac><mi>n</mi><mi>d</mi></mfrac>
<mo>=</mo>
<mfrac>
<mrow><mi>n</mi><mo>÷</mo><mi>g</mi></mrow>
<mrow><mi>d</mi><mo>÷</mo><mi>g</mi></mrow>
</mfrac>
</mrow>
</math>
n/d = (n -: g)/(d -: g)
(n/g)/(d/g)
(n/g)/(d/g);
N = n/g; D = d/g;
n/d = (n/g)/(d/g)
g = gcd(n, d)
g = \gcd(n,\ d)
<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML" display="block">
<mrow>
<mi>g</mi>
<mo>=</mo>
<mi>gcd</mi>
<mo stretchy="false">(</mo>
<mi>n</mi>
<mo>,</mo>
<mi>d</mi>
<mo stretchy="false">)</mo>
</mrow>
</math>
g = gcd(n, d)
GCD[n, d]
g := gcd(n, d);
g = gcd(n, d);
g = gcd(n, d)
N = w × d + n
N = w \times d + n
<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML" display="block">
<mrow>
<mi>N</mi>
<mo>=</mo>
<mi>w</mi>
<mo>×</mo>
<mi>d</mi>
<mo>+</mo>
<mi>n</mi>
</mrow>
</math>
N = w xx d + n
w*d + n
N := w*d + n;
N = w*d + n;
N = w × d + n
N = q × D + r
N = q \times D + r
<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML" display="block">
<mrow>
<mi>N</mi>
<mo>=</mo>
<mi>q</mi>
<mo>×</mo>
<mi>D</mi>
<mo>+</mo>
<mi>r</mi>
</mrow>
</math>
N = q xx D + r
q*d + r (* D(微分演算子)はMathematicaの予約語のため小文字にしている *)
N := q*d + r; # D(微分演算子)はMapleの予約語のため小文字にしている
N = q*D + r;
N = q × D + r
ChatGPT に聞いて計算してもらう方法
あなたは分数計算のアシスタントです。次の計算を、必ずPythonコードを実際に実行して行い、実行結果の数値だけを根拠に回答してください(暗算や推測で答えないでください)。 帯分数「2 と 21/98」を約分して、一番簡単な形に直してください。 次の値をそれぞれ求めてください。 1. 仮分数に直した分数 2. 分子と分母の最大公約数 3. 約分した既約分数(仮分数と帯分数の両方の形で) 4. 小数で表した値 計算に使った式と、実行結果の数値を示してください。
計算ドリル(演習問題)
このページの式を、自分の手で計算できるようになるための演習問題です。
答えと解説は解答ページにあります。
使い方
-
1数値を入力計算したい数値を入力欄に入力します
-
2計算「計算する」ボタンを押します
-
3結果を確認計算結果がその場に表示されます。計算の考え方や式の解説も同じページで確認できます
DataChefの特徴
専門知識不要、直感的で簡単な操作
個人情報を登録することなく使用できます
「ダウンロード」押下でファイルを自動削除
クレジット表記不要
商用利用許諾の連絡も不要です
