年齢・性別・身長・体重と活動レベル・目標を入力してください。1日の維持カロリー(TDEE)と目標別のカロリーを内部計算し、「日本人の食事摂取基準」の目標量にもとづく脂質の目標量(総カロリーの20〜30%)と飽和脂肪酸の上限(7%。参考としてWHOの10%未満も)の1日のグラム数を、横棒グラフとマトリクス表で表示します。
このページでできること
- 年齢・性別・身長・体重と活動レベルを入れるだけで、1日の維持カロリー(TDEE)と、目標(減量・維持・増量)別の1日に摂る脂質のグラム数の目安がその場でわかります
- 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」の目標量にもとづき、脂質の目標量(総カロリーの20〜30%)と飽和脂肪酸の上限(7%)をグラム数で表示します。参考として、WHO(世界保健機関)が勧告する飽和脂肪酸の上限(10%未満)も並べて表示します
- 結果は「目標5段階(維持・週0.5kg減・週1kg減・週0.5kg増・週1kg増)× 4つの値」のマトリクス表と、選んだ目標の横棒グラフで表示します
- カロリーからグラム数への換算は、日本の食品表示と同じアトウォーター係数(脂質1g=9kcal)を使います
- 式のやさしい解説・Excel/Googleスプレッドシート/Python用のコピペ数式・計算ドリル(演習問題)もこのページにまとまっています
この計算は何の役に立つ?
健康診断でLDL(悪玉)コレステロールが高めと言われたとき、食事でまず見直す対象になるのが飽和脂肪酸です。「日本人の食事摂取基準」では総カロリーの7%以下が目標量とされ、WHO(世界保健機関)も国際的な上限として10%未満を勧告しています。
例えば1日2,000kcalの人なら、7%は約16g・WHOの10%でも約22gです。バターやクリームをたっぷり使った洋菓子1個で飽和脂肪酸を10g以上摂ることもあるので、自分の上限をグラム数で知っておくと、「今日はもう十分摂った」という判断が感覚ではなく数字でできます(コレステロール値の改善は薬や体質も関わるため、治療中の方は医師の指示が優先です)。
減量中はカロリーの高い脂質を真っ先に減らしたくなりますが、脂質はホルモンや細胞膜の材料であり、脂溶性ビタミン(A・D・E・K)の吸収にも必要です。極端に減らすと肌荒れ・ホルモンバランスの乱れ・便秘などにつながることがあるため、「日本人の食事摂取基準」も目標量に総カロリーの20%という下限を設けています。
週0.5kg減の目標カロリーが1,700kcalの人なら、下限20%は約38gです。「減らすにしてもここまで」という床がグラム数でわかっていると、行きすぎたダイエットに数字でブレーキをかけられます。
市販食品の栄養成分表示には脂質のグラム数が必ず書かれています(飽和脂肪酸は任意の推奨表示)。自分の1日の目標量を知っていれば、その食品が1日の何割にあたるかをその場で判断できます。
例えば1日の目安が38〜57gの人にとって、脂質25gの菓子パン1個は、それだけで下限の6割半・上限の4割ほどにあたります。「この1個は今日の脂質の何割か」という見方ができるようになると、商品棚の前での選択が変わります。
食用油は大さじ1杯(約12g)がほぼそのまま脂質12gです。1日の目標量が38〜57gの人なら、油だけで換算すると大さじ約3〜5杯弱に相当します。実際には肉・魚・乳製品・卵などの食材にも脂質が含まれるため、調理に使える油はその一部と考えるのが現実的です。
揚げ物は衣が油を吸うため1食で脂質20〜30gになることも珍しくありません。自分の1日の枠を知っておくと、「揚げ物の日は他の食事を控えめに」といった1日単位のやりくりが計画的にできます。
筋肉を増やす増量期には消費より多いカロリーを摂る必要があり、エネルギー密度の高い脂質(1gで約9kcal)は少ない食事量でカロリーを稼げる強い味方です。一方で、増やした分を揚げ物や菓子で埋めると飽和脂肪酸の上限をすぐに超えてしまいます。
「週0.5kg増(+500kcal/日)」の行を見ると、増量時の脂質の目標量と飽和脂肪酸の上限が数字でわかるので、ナッツ・魚・オリーブ油のような不飽和脂肪酸中心でカロリーを積み増す、という質を保った増量の計画が立てられます。
式と図
用語・記号の解説
記号
| \(E\) | イー | 1日の目標カロリー(kcal/日)。維持カロリー(TDEE)に目標調整値を足した値で、この一部を脂質から摂ります。英語の energy(エネルギー)の頭文字です。 |
| \(B\) | ビー | 基礎代謝量(BMR)。何もしなくても1日に消費するカロリーの推定値(kcal/日)です。英語の Basal metabolic rate にちなんで、このページでは頭文字のBを使います。 |
| \(k\) | ケー | 活動係数。基礎代謝量の何倍のカロリーを1日に消費するかを表す倍率で、このページでは1.2〜1.9の6段階を使います。 |
| \(a\) | エー(小文字) | 目標調整値(kcal/日)。維持なら0、減量ならマイナス(−500/−1000)、増量ならプラス(+500/+1000)の値です。英語の adjustment(調整)の頭文字です。 |
| \(r\) | アール | 脂質から摂る割合。1日の目標カロリーのうち、脂質(または飽和脂肪酸)から摂る割合です(例:20%なら0.20)。英語の ratio(比率)の頭文字です。 |
| \(G\) | ジー | 求めたい脂質の1日のグラム数(g/日)。英語の gram の頭文字です。 |
| \(W\) | ダブリュー | 体重(kg)。基礎代謝量の推定式で使います。英語の weight の頭文字です。 |
| \(H\) | エイチ | 身長(cm)。基礎代謝量の推定式で使います。英語の height の頭文字です。 |
| \(A\) | エー(大文字) | 年齢(歳)。基礎代謝量の推定式で使います。英語の age の頭文字です。 |
| \(F\) | エフ | 体脂肪率を小数で表した値(例:20% → 0.20)。キャッチ・マカードル式で使います。英語の fat(脂肪)の頭文字です。 |
用語
| 脂質 | ししつ | 三大栄養素の一つで、1gあたり約9kcalと、たんぱく質・炭水化物(約4kcal/g)の2倍以上のエネルギーを持つ効率のよいエネルギー源。細胞膜やホルモンの材料、脂溶性ビタミン(A・D・E・K)の吸収にも欠かせません。食用油・バター・肉の脂身・ナッツ・魚などに多く含まれます。 |
| 飽和脂肪酸 | ほうわしぼうさん | バター・ラード・肉の脂身・パーム油など、常温で固まりやすい脂に多い脂肪酸。摂りすぎるとLDL(悪玉)コレステロールを増やし、心臓や血管の病気のリスクを高めるとされ、「日本人の食事摂取基準」では総カロリーの7%以下(18歳以上)が目標量、WHOは10%未満を勧告しています。 |
| 不飽和脂肪酸 | ふほうわしぼうさん | オリーブ油などに多い一価不飽和脂肪酸と、魚の油(オメガ3系のDHA・EPAなど)や植物油に多い多価不飽和脂肪酸の総称。常温で液体の油に多く、飽和脂肪酸の代わりに摂ることでLDL(悪玉)コレステロールを下げる方向に働くとされています。同じ脂質でも「質」が違う、というときの良い側の代表です。 |
| トランス脂肪酸 | トランスしぼうさん | 液体の油を加工(水素添加)する過程などでできる脂肪酸で、一部のマーガリン・ショートニングや、それらを使った菓子・揚げ物に含まれることがあります。LDL(悪玉)コレステロールを増やし、HDL(善玉)を減らす二重の悪影響があるとされ、WHOも摂取を総カロリーの1%未満に抑えるよう勧めています。健康上の利点がない「できるだけ減らしたい脂質」です。 |
| コレステロール | コレステロール | 血液中の脂質の一種。運ぶ役割の違いでLDL(悪玉)とHDL(善玉)に分けて語られます。飽和脂肪酸・トランス脂肪酸の摂りすぎはLDLを増やす方向に働きます。 |
| LDL (悪玉コレステロール) |
エルディーエル | コレステロールのうち、増えすぎると血管の壁にたまり動脈硬化を進めるため「悪玉」と呼ばれるもの。飽和脂肪酸・トランス脂肪酸の摂りすぎはLDLを増やす方向に働きます。 |
| HDL (善玉コレステロール) |
エイチディーエル | コレステロールのうち、余分なコレステロールを回収するため「善玉」と呼ばれるもの。 |
| TDEE (1日の総消費エネルギー量) |
ティーディーイーイー | Total Daily Energy Expenditure の略。基礎代謝に運動や日常の活動の分を加えた、1日に消費するカロリーの合計(kcal/日)。「基礎代謝量 × 活動係数」で見積もります。維持カロリーとも呼ばれ、詳しくは関連ページの「TDEE計算機」をご覧ください。 |
| 基礎代謝量 (BMR) |
きそたいしゃりょう | 体温の維持・呼吸・心臓の動きなど、生きているだけで消費するエネルギー(kcal/日)。このページでは推定式(ミフリン・セントジョー式またはキャッチ・マカードル式)で計算します。 |
| 活動係数 | かつどうけいすう | 運動や日常の活動でどれだけカロリーを余分に使うかを表す倍率。基礎代謝量に掛けてTDEEを見積もります。このページでは1.2〜1.9の6段階の目安を使います。 |
| 除脂肪体重 | じょしぼうたいじゅう | 体重から体脂肪の重さを引いた、筋肉・骨・臓器などの重さ。体重 ×(1 − 体脂肪率)で求めます。キャッチ・マカードル式はこの値から基礎代謝量を推定します。 |
| アトウォーター係数 | アトウォーターけいすう | 栄養素1gあたりのエネルギーの換算係数。脂質は9 kcal/g・たんぱく質と炭水化物は4 kcal/gで、日本の食品表示の栄養成分計算にも使われています。この計算機の換算も同じ9 kcal/gです。 |
| 日本人の食事摂取基準 | にほんじんのしょくじせっしゅきじゅん | 厚生労働省が定める、日本人のエネルギーと栄養素の摂取量の基準。おおむね5年ごとに改定され、このページは2025年版(2025年度から2029年度まで適用)にもとづいています。脂質の目標量は総カロリーの20〜30%、飽和脂肪酸は7%以下(いずれも18歳以上)です。 |
| WHO (世界保健機関) |
ダブリューエイチオー(せかいほけんきかん) | World Health Organization。国際的な保健分野の機関で、脂質については「飽和脂肪酸は総カロリーの10%未満・トランス脂肪酸は1%未満」を勧告しています。このページの「参考:10%」はこの勧告にもとづく値で、「日本人の食事摂取基準」の7%より緩めの国際的なラインです。 |
前提として理解しておくといいこと
このページの計算を「意味がわかって」使えるようになるために、前提として理解しておくといいことをまとめました。
| 割合・百分率(小学5年) |
|
| 小数の掛け算・割り算(小学5年) |
|
| 正の数・負の数(中学1年) |
|
| 四捨五入と概数(小学4年) |
|
Excelで計算する方法
| 性別(男 または 女) | 男 |
| 体重(kg) | 60 |
| 身長(cm) | 180 |
| 年齢(歳) | 25 |
| 活動係数 | 1.375 |
| 目標調整値(kcal/日。維持は0・減量はマイナス) | -500 |
| 基礎代謝量(BMR)(kcal/日) | =10*B2+6.25*B3-5*B4+IF(B1="男",5,-161) |
| TDEE(維持カロリー)(kcal/日) | =ROUND(B7*B5,0) |
| 1日の目標カロリー(kcal/日) | =B8+B6 |
| 1日の目標カロリー(kcal/日) | 1707 |
| 脂質の目標量の下限(20%)(g/日) | =ROUND(B1*0.2/9,0) |
| 脂質の目標量の上限(30%)(g/日) | =ROUND(B1*0.3/9,0) |
| 飽和脂肪酸の上限(7%)(g/日) | =ROUND(B1*0.07/9,0) |
| 参考:WHOの飽和脂肪酸の上限(10%)(g/日) | =ROUND(B1*0.1/9,0) |
1つ目の表のIF関数は、B1が「男」なら5を足し、それ以外(女)なら161を引くという、性別による定数の切り替えです。例の数値のままなら、基礎代謝量1605・TDEE2207・目標カロリー1707になります。
2つ目の表は、目標カロリー1707kcalの例で、脂質の目標量38〜57g・飽和脂肪酸の上限13g・参考のWHOの上限19g(いずれもg/日)になります。B列を自分の数値に書き換えるだけで使えます。
なお、このページの計算機はグラム数を四捨五入前のTDEEから計算するため、TDEEを四捨五入してから計算するこの表とは、境界付近の値でごくまれに結果が1gだけずれることがあります。
Googleスプレッドシートで計算する方法
| 性別(男 または 女) | 男 |
| 体重(kg) | 60 |
| 身長(cm) | 180 |
| 年齢(歳) | 25 |
| 活動係数 | 1.375 |
| 目標調整値(kcal/日。維持は0・減量はマイナス) | -500 |
| 基礎代謝量(BMR)(kcal/日) | =10*B2+6.25*B3-5*B4+IF(B1="男",5,-161) |
| TDEE(維持カロリー)(kcal/日) | =ROUND(B7*B5,0) |
| 1日の目標カロリー(kcal/日) | =B8+B6 |
| 1日の目標カロリー(kcal/日) | 1707 |
| 脂質の目標量の下限(20%)(g/日) | =ROUND(B1*0.2/9,0) |
| 脂質の目標量の上限(30%)(g/日) | =ROUND(B1*0.3/9,0) |
| 飽和脂肪酸の上限(7%)(g/日) | =ROUND(B1*0.07/9,0) |
| 参考:WHOの飽和脂肪酸の上限(10%)(g/日) | =ROUND(B1*0.1/9,0) |
Pythonで計算する方法
sex = "男性" # "男性" または "女性"
age = 25 # 年齢(歳)
height_cm = 180 # 身長(cm)
weight_kg = 60 # 体重(kg)
activity_factor = 1.375 # 活動係数(1.2〜1.9。選び方は関連ページ「TDEE計算機」を参照)
goal_adjust = -500 # 目標調整値(kcal/日。維持は0、減量はマイナス、増量はプラス)
# 基礎代謝量(ミフリン・セントジョー式)→ TDEE → 1日の目標カロリー
bmr = 10 * weight_kg + 6.25 * height_cm - 5 * age
bmr = bmr + 5 if sex == "男性" else bmr - 161
tdee = bmr * activity_factor # 四捨五入前のTDEE(グラム数の計算にはこちらを使う)
calories = tdee + goal_adjust # 四捨五入前の目標カロリー
print(f"維持カロリー(TDEE): {round(tdee)} kcal/日")
print(f"1日の目標カロリー: {round(calories)} kcal/日")
# 脂質・飽和脂肪酸のグラム数(熱量換算係数はアトウォーター係数の9 kcal/g。
# 割合は「日本人の食事摂取基準(2025年版)」の目標量(脂質20〜30%・飽和脂肪酸7%以下)と参考のWHO10%。
# 四捨五入前のカロリーから計算して最後だけ整数へ丸める)
fat_low = round(calories * 20 / 100 / 9)
fat_high = round(calories * 30 / 100 / 9)
sat_limit = round(calories * 7 / 100 / 9)
sat_limit_who = round(calories * 10 / 100 / 9)
print(f"脂質の目標量(20〜30%): {fat_low}〜{fat_high} g/日")
print(f"飽和脂肪酸の上限(7%): {sat_limit} g/日 以下")
print(f"参考:WHOの飽和脂肪酸の上限(10%): {sat_limit_who} g/日 未満")
数式記述言語(LaTeX等)での書き方(コピペ可)
E = B × k + a
E = B \times k + a
<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML" display="block">
<mrow>
<mi>E</mi><mo>=</mo>
<mi>B</mi><mo>×</mo><mi>k</mi>
<mo>+</mo><mi>a</mi>
</mrow>
</math>
E = B xx k + a
b*k + a
E := B*k + a;
E = B*k + a;
E = B × k + a
G = E × r ÷ 9
G = \dfrac{E \times r}{9}
<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML" display="block">
<mrow>
<mi>G</mi><mo>=</mo>
<mfrac>
<mrow><mi>E</mi><mo>×</mo><mi>r</mi></mrow>
<mn>9</mn>
</mfrac>
</mrow>
</math>
G = (E xx r) / 9
e*r/9
G := E*r/9;
G = E*r/9;
G = E × r / 9
ChatGPT に聞いて計算してもらう方法
あなたは脂質摂取量計算のアシスタントです。次の計算を、必ずPythonコードを実際に実行して行い、実行結果の数値だけを根拠に回答してください(暗算や推測で答えないでください)。 25歳・男性・身長180cm・体重60kgで、軽い運動をしている人(活動係数1.375)が、週0.5kgの減量(1日−500kcal)を目指します。 1. ミフリン・セントジョー式(男性:基礎代謝量 = 10 × 体重kg + 6.25 × 身長cm − 5 × 年齢 + 5)で基礎代謝量を求め、活動係数1.375を掛けて整数に四捨五入し(TDEE)、−500kcalを足して1日の目標カロリーを求めてください。 2. 目標カロリーの20%と30%(日本の「日本人の食事摂取基準」の脂質の目標量)、7%(同基準の飽和脂肪酸の上限)、10%(参考:WHOが勧告する飽和脂肪酸の上限)にあたるカロリーを、それぞれ熱量換算係数9 kcal/g(アトウォーター係数)で割って整数に四捨五入し、1日のグラム数を求めてください。 3. WHOの10%未満は国際的な緩めのラインで、「日本人の食事摂取基準」の7%以下のほうが厳しめであることも一言添えてください。 計算に使った式と、実行結果の数値を表にまとめて示してください。なお、これは健康な成人向けの目安であり、医学的な助言ではない旨も添えてください。
計算ドリル(演習問題)
このページの式を、自分の手で計算できるようになるための演習問題です。数値は計算しやすいように調整しています(換算係数はこのページの計算機と同じ「脂質1gあたり9kcal」です)。
答えと解説は解答ページにあります。
使い方
-
1数値を入力計算したい数値を入力欄に入力します
-
2計算「計算する」ボタンを押します
-
3結果を確認計算結果がその場に表示されます。計算の考え方や式の解説も同じページで確認できます
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