挙上重量(kg)と、その重量を連続で挙げられた回数を入力してください。1RM(1回だけ挙げられる最大重量)を3つの式でまとめて推定し、回数別の重量の目安表・%1RM逆引き表とグラフを表示します。
このページでできること
- ベンチプレスやスクワットなどで「この重量を連続◯回挙げられた」という記録から、1回だけなら挙げられる最大重量(1RM)を推定します
- 挙上重量(kg)と反復回数(1〜10回)を入れるだけで、Epley式(標準)・Brzycki式・Lombardi式の3つの式の推定1RMをまとめて表示します
- 推定1RMをもとに、回数別の重量の目安表と、%1RM(1RMに対する割合)から重量・回数を引ける逆引き表を表示します。トレーニングの重量設定にそのまま使えます
- 回数と重量の関係のグラフで、入力した記録と推定1RMの位置がひと目でわかります
- 式のやさしい解説・Excel/Googleスプレッドシート/Python用のコピペ数式・計算ドリル(演習問題)もこのページにまとまっています
この計算は何の役に立つ?
筋力トレーニングでは、目的に合わせて「1RMの何%の重量を何回」という形でメニューを組むのが基本的な考え方です。一般的な目安として、筋力向上には80〜100%1RM×1〜3回、筋肥大には70〜80%1RM×7〜12回、筋持久力には70%1RM前後×10〜15回程度が使われます。
1RMを推定できると、この%1RMがそのまま具体的なkg数になります。例えば推定1RMが116.7kgなら、筋肥大狙いの75%1RMは約87.5kg——というように、その日のメニューの重量設定に直結します。
1RMを実際に測るには限界重量に挑戦する必要がありますが、高重量の試技は挙がらなくなって潰れるリスクや、関節・腱への大きな負担を伴います。推定式を使えば、普段の「100kg×5回」のような安全な回数の記録から、限界に挑戦せずに1RMの目安を知ることができます。
特にトレーニング経験が浅い人は、フォームが固まる前の実測1RM挑戦は避けるのが一般的な指導です。推定式はその安全な代わりとして広く使われています。
パワーリフティングやウエイトリフティングでは、試合で挙げる1回の最大重量が記録になります。普段の練習では毎回限界に挑戦できないため、練習の「重量×回数」から推定1RMを算出して調子の推移を追い、試合で狙う重量(試技の申告重量)の見立てに役立てる、という使い方がされています。
同じ式をチーム内で共通のものさしにすれば、種目や体格が違う選手同士の強さの伸びも比べやすくなります。
リハビリテーションや高齢者の運動指導でも、筋力トレーニングの負荷は「1RMの何%」を基準に決める方法が使われることがあります。ただし、体力に不安のある人に限界重量を持たせるのは危険なので、軽い重量を何回反復できたかから1RMを推定するやり方が向いているとされています。
このように推定式は、アスリートだけでなく「安全第一で運動したい人」のための道具でもあります。実際のリハビリや持病のある方の運動は、必ず医師や理学療法士などの専門家の指導のもとで行ってください。
式とグラフ
用語・記号の解説
記号
| \(M\) | エム | 求めたい推定1RM(kg)。英語の Maximum(最大)の頭文字です。 |
| \(W\) | ダブリュー | 挙上重量(kg)。実際に連続で挙げられた重量で、英語の weight の頭文字です。 |
| \(r\) | アール | 反復回数(回)。その重量を連続で挙げられた回数で、英語の repetition(反復)の頭文字です。 |
| \(r^{0.1}\) | アールの0.1乗 | 反復回数の0.1乗。指数(右上の小さい数)が小数の累乗で、手計算には向かないため電卓のべき乗キーやExcelの「^」で計算します。Lombardi式で使います。 |
| \(w\) | ダブリュー(小文字) | 推定1RMから逆算した「その回数で挙げられる重量の目安」(kg)。大文字の \(W\)(入力した挙上重量)と区別するために小文字で書いています。 |
| \(R\) | アール(大文字) | %1RM(1RMに対する割合・%)。重量が推定1RMの何%にあたるかを表します。 |
用語
| 1RM | ワンアールエム/いちアールエム | 正しいフォームで1回だけ挙げられる最大重量のこと。英語の 1 Repetition Maximum の略で、日本語では「最大挙上重量」と呼ばれます。筋力の代表的なものさしで、トレーニングの重量設定の基準になります。 |
| RM | アールエム | 「その回数がちょうど限界になる重量」を表す単位のような使い方をする言葉(Repetition Maximum)。例えば「5RM」は連続5回でちょうど限界になる重量のことです。1RMはその「1回版」です。 |
| レップ | レップ | 反復回数のこと(英語の repetition の略)。トレーニングでは「10レップ×3セット」のように、連続で動作をくり返す回数をレップと呼びます。このページの反復回数 \(r\) と同じ意味です。 |
| %1RM | パーセントワンアールエム | 使う重量が1RMの何%にあたるかを表す、トレーニング強度のものさし。例えば1RMが100kgの人の80kgは「80%1RM」です。目的(筋力・筋肥大・筋持久力)に合わせて%1RMと回数を決めるのが、筋力トレーニングの基本的な組み立て方です。 |
| Epley式 | エプリーしき | 1RMの推定式として一番広く使われている式で、この計算機の標準です。「回数が1回増えるごとに、推定1RMは挙上重量の30分の1ずつ増える」という一次式です。 |
| Brzycki式 | ブジスキーしき | 回数を分母に入れて推定する1RMの推定式。回数が少ないうちはEpley式より控えめな推定になり、ちょうど10回でEpley式と同じ値になります。 |
| Lombardi式 | ロンバルディしき | 回数の0.1乗を掛けて推定する1RMの推定式。回数が多くなっても推定の伸びがゆるやかで、極端な値になりにくいのが特徴です。 |
| スポッター | スポッター | バーベルが挙がらなくなったときに支えてくれる補助者のこと。ベンチプレスなど体の上に重量が落ちうる種目で高重量に挑戦するときは、スポッターを付けるのが安全の基本です。 |
前提として理解しておくといいこと
このページの計算を「意味がわかって」使えるようになるために、前提として理解しておくといいことをまとめました。
| 割合・百分率(小学5年) |
|
| 分数と割り算(小学5〜6年) |
|
| 文字式への代入(中学1年) |
|
| 累乗・指数(中学1年〜) |
|
Excelで計算する方法
| 挙上重量 W(kg) | 100 |
| 反復回数 r(回) | 5 |
| 推定1RM(kg) | =IF(B2=1,B1,B1*(1+B2/30)) |
| 挙上重量 W(kg) | 100 |
| 反復回数 r(回) | 5 |
| 推定1RM(kg) | =B1*36/(37-B2) |
| 挙上重量 W(kg) | 100 |
| 反復回数 r(回) | 5 |
| 推定1RM(kg) | =B1*B2^0.1 |
| 推定1RM M(kg) | 116.7 |
| 知りたい回数 r(回) | 10 |
| その回数で挙げられる重量の目安(kg) | =IF(B2=1,B1,B1/(1+B2/30)) |
| %1RM(%) | =ROUND(B3/B1*100,0) |
「^」はべき乗(何回掛ける)の記号、「ROUND(値,0)」は整数への四捨五入です。1つ目と4つ目の表の「IF(B2=1,B1,○)」は、反復回数が1回のときは式を使わず入力重量(実測の1RM)をそのまま出す、というこの計算機と同じ決まりを再現するためのものです。
例えば1つ目の表(100kg×5回)なら約116.7、2つ目の表は112.5、3つ目の表は約117.5と表示されます。4つ目の表は重量約87.5kg・%1RMは75になります。重量と回数を自分の記録に書き換えるだけで使えます。
Googleスプレッドシートで計算する方法
| 挙上重量 W(kg) | 100 |
| 反復回数 r(回) | 5 |
| 推定1RM(kg) | =IF(B2=1,B1,B1*(1+B2/30)) |
| 挙上重量 W(kg) | 100 |
| 反復回数 r(回) | 5 |
| 推定1RM(kg) | =B1*36/(37-B2) |
| 挙上重量 W(kg) | 100 |
| 反復回数 r(回) | 5 |
| 推定1RM(kg) | =B1*B2^0.1 |
| 推定1RM M(kg) | 116.7 |
| 知りたい回数 r(回) | 10 |
| その回数で挙げられる重量の目安(kg) | =IF(B2=1,B1,B1/(1+B2/30)) |
| %1RM(%) | =ROUND(B3/B1*100,0) |
Pythonで計算する方法
weight_kg = 100 # 挙上重量(kg)
reps = 5 # 反復回数(1〜10回)
if reps == 1:
# 1回だけ挙げた重量は、それ自体が実測の1RM(式に依らず入力重量そのまま)
epley = brzycki = lombardi = weight_kg
else:
epley = weight_kg * (1 + reps / 30) # Epley式(標準)
brzycki = weight_kg * 36 / (37 - reps) # Brzycki式
lombardi = weight_kg * reps ** 0.1 # Lombardi式
print(f"Epley式: {epley:.1f} kg")
print(f"Brzycki式: {brzycki:.1f} kg")
print(f"Lombardi式: {lombardi:.1f} kg")
# %1RMごとの重量の目安(Epley式の推定1RMを使用)
for pct in range(100, 45, -5):
print(f"{pct}%1RM: {epley * pct / 100:.1f} kg")
数式記述言語(LaTeX等)での書き方(コピペ可)
M = W × (1 + r ÷ 30)
M = W \left(1 + \dfrac{r}{30}\right)
<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML" display="block">
<mrow>
<mi>M</mi>
<mo>=</mo>
<mi>W</mi>
<mrow>
<mo>(</mo>
<mn>1</mn>
<mo>+</mo>
<mfrac><mi>r</mi><mn>30</mn></mfrac>
<mo>)</mo>
</mrow>
</mrow>
</math>
M = W(1 + r/30)
W*(1 + r/30)
M := W*(1 + r/30);
M = W*(1 + r/30);
M = W(1 + r/30)
M = W × 36 ÷ (37 − r)
M = W \times \dfrac{36}{37 - r}
<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML" display="block">
<mrow>
<mi>M</mi>
<mo>=</mo>
<mi>W</mi>
<mo>×</mo>
<mfrac>
<mn>36</mn>
<mrow><mn>37</mn><mo>−</mo><mi>r</mi></mrow>
</mfrac>
</mrow>
</math>
M = W xx 36/(37 - r)
36*W/(37 - r)
M := 36*W/(37 - r);
M = 36*W/(37 - r);
M = 36W/(37 − r)
M = W \times r^{0.1}
<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML" display="block">
<mrow>
<mi>M</mi>
<mo>=</mo>
<mi>W</mi>
<mo>×</mo>
<msup><mi>r</mi><mn>0.1</mn></msup>
</mrow>
</math>
M = W xx r^(0.1)
W*r^0.1
M := W*r^0.1;
M = W*r^0.1;
M = W r^0.1
w = M ÷ (1 + r ÷ 30), R = w ÷ M × 100
w = \dfrac{M}{1 + \dfrac{r}{30}}, \quad R = \dfrac{w}{M} \times 100
<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML" display="block">
<mrow>
<mi>w</mi>
<mo>=</mo>
<mfrac>
<mi>M</mi>
<mrow><mn>1</mn><mo>+</mo><mfrac><mi>r</mi><mn>30</mn></mfrac></mrow>
</mfrac>
<mo>,</mo>
<mi>R</mi>
<mo>=</mo>
<mfrac><mi>w</mi><mi>M</mi></mfrac>
<mo>×</mo>
<mn>100</mn>
</mrow>
</math>
w = M/(1 + r/30), R = w/M xx 100
{M/(1 + r/30), 100*w/M}
w := M/(1 + r/30); R := 100*w/M;
w = M/(1 + r/30); R = 100*w/M;
w = M/(1 + r/30), R = w/M × 100
ChatGPT に聞いて計算してもらう方法
あなたは筋力トレーニングの計算アシスタントです。次の計算を、必ずPythonコードを実際に実行して行い、実行結果の数値だけを根拠に回答してください(暗算や推測で答えないでください)。 ベンチプレスで100kgを連続5回挙げられました。1RM(1回だけ挙げられる最大重量)を次の3つの式でそれぞれ推定してください(重量はkgのまま使います)。 1. Epley式: 挙上重量 × (1 + 回数 ÷ 30) 2. Brzycki式: 挙上重量 × 36 ÷ (37 − 回数) 3. Lombardi式: 挙上重量 × 回数の0.1乗 ただし、回数が1回のときは式を使わず「1RM = 挙上重量そのもの」としてください。 さらにEpley式の推定1RMをもとに、100%から50%まで5%刻みの%1RMごとの重量(kg・小数第1位まで)も一覧にしてください。 計算に使った式と、実行結果の数値を示してください。なお、これは経験式による目安であり、実際に挙げられる重量を保証するものではない旨も添えてください。
計算ドリル(演習問題)
このページの式のうち、手で計算できる数値の問題を集めました。
答えと解説は解答ページにあります。
使い方
-
1数値を入力計算したい数値を入力欄に入力します
-
2計算「計算する」ボタンを押します
-
3結果を確認計算結果がその場に表示されます。計算の考え方や式の解説も同じページで確認できます
DataChefの特徴
専門知識不要、直感的で簡単な操作
個人情報を登録することなく使用できます
「ダウンロード」押下でファイルを自動削除
クレジット表記不要
商用利用許諾の連絡も不要です
