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巾木・廻り縁の長さ
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額縁の取り付け高さと配置
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排水勾配と高低差
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木材の材積(m³・才)
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フェンスの本数
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部屋の熱損失の目安
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家具の搬入可否
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引越しのダンボール枚数
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収納・棚の容量
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板取り計算
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棚板のたわみと耐荷重
棚板のたわみと耐荷重

外壁面積計算機(塗装・張り替えの見積り用の塗り面積)

計算方法を選び、建物の寸法(実測法)または延床面積(簡易法)を入力してください。妻壁・開口部・単価は空欄でもかまいません(空欄ならその項目は計算しません)。

妻壁の幅(m)
妻壁の高さ(m)
面数
幅(m)
高さ(m)
個数
長さの単位はすべてメートル(m)です。cmで測った値は100で割ってから入力してください(例:軒高580cm → 5.8)。
計算結果・図
左の入力欄に建物の寸法(または延床面積)を入れて「計算する」を押すと、ここに結果が表示されます。

このページでできること

  • 建物の外周(または縦×横)と軒高を入れるだけで、外壁塗装・張り替えの見積りに使う「塗り面積」がその場でわかります(実測法)
  • 窓・ドアなどの開口部は「幅×高さ×個数」を最大6行まで入力でき、合計面積を自動で差し引きます(合計面積の直接入力も可)
  • 切妻屋根の妻壁(三角部分)を加える、延床面積(㎡・坪)×係数で手早く概算する(簡易法)、といった見積りの実務でよく使う計算にも対応しています
  • 単価(円/㎡)を入れると、塗り面積から概算費用も同時に計算します(単価は空欄でもかまいません)
  • 式のやさしい解説・Excel/Googleスプレッドシート/Python用のコピペ数式・計算ドリル(演習問題)もこのページにまとまっています
実測法は「外周×軒高」の展開図で外壁を長方形とみなす計算です。凹凸の多い外形や、屋根の形(妻壁・パラペットなど)によって実際の面積は増減します。簡易法は概算の目安で、係数は建物の形で変わります。正式な見積りでは図面や実測に基づく数量を確認してください。部屋の内側の壁・天井の面積は「部屋の壁面積・天井面積・床面積の一括計算」ページで求められます。

この計算は何の役に立つ?

外壁塗装の見積書の数量を自分で確かめる

外壁塗装の見積書には「外壁塗装 ○○㎡ × 単価」の行があります。この㎡が塗り面積で、業者は図面や実測から「外周×軒高−開口部」で拾っています。
例えば外周36m・軒高6m・開口部15.75㎡なら塗り面積は \(216 - 15.75 = 200.25\) ㎡です。見積書の数量がこの計算と大きく違うとき(例えば延床面積と同じ数字になっている、開口部が引かれていない)は、根拠を質問するきっかけになります。塗装の㎡単価は塗料のグレードで大きく変わるため、数量の確認だけでも見積りの比較がしやすくなります。

サイディング・外壁材の張り替え(カバー工法)の材料量

外壁材の張り替えや、既存の壁の上に新しい外壁材を重ねるカバー工法では、塗り面積がそのまま「張る面積」です。サイディング1枚の面積(例:幅455mm×長さ3,030mm ≒ 1.38㎡)で割れば必要枚数の目安になり、切り欠き・端材の分を5〜10%ほど多めに見込むのが通例です。
面積から枚数・箱数・費用を出す計算は「タイル枚数計算機」の式と同じ構造です。

DIYで外壁を塗るときの塗料の缶数

小屋・ガレージ・物置のような小さな建物なら、DIYで外壁を塗る人も多くいます。塗料の缶には「1缶で塗れる面積(例:15㎡・2回塗り)」または塗布量(kg/㎡)が書かれているので、塗り面積がわかれば缶数が決まります。
例えば縦4m×横3m・軒高2.5mの物置(外周14m・総面積35㎡)で、ドア0.9m×2m・窓0.6m×0.6m×2か所を引くと塗り面積は \(35 - 1.8 - 0.72 = 32.48\) ㎡です。缶数は塗り面積÷1缶で塗れる面積を切り上げて求め、塗回数はメーカーの仕様書に従います。

図面が無い家の概算(簡易法)

中古住宅の購入検討や、親の家のリフォーム相談のように、手元に図面が無く実測もできない段階では、延床面積だけはわかることがよくあります。延床面積35坪(約115.7㎡)の2階建てなら、係数1.2で塗り面積はおおよそ \(115.7 \times 1.2 \fallingdotseq 138.8\) ㎡、係数1.4なら約162㎡です。
この幅を頭に入れておくと、業者に相談する前に「だいたいこのくらいの規模の工事」という感覚を持てます。正式な見積りは実測法の数量で確認してください。

建築・積算の仕事での数量拾い

建築の積算(工事に必要な材料・手間の数量を図面から数える仕事)では、外壁の仕上げ面積を「外周×階高の合計−開口部」で拾うのが基本の手順です。この計算機の実測法はその考え方をそのまま式にしたものです。
実務では階ごと・面ごとに分けて拾い、パラペット(屋上の立ち上がり壁)や妻壁を足し、開口部の控除ルール(小さい開口部は引かない等)を発注者と取り決めます。

式と図

建物の外周
図
数学表記 (一般的な数式)
\(L\) \(=\) \(2\) \(\times\) \((\) \(a\) \(+\) \(b\) \()\)
日本語表記 (記号を日本語に置き換えた式)
③ 建物の外周 \(L\) \(=\) \(2\) \(\times\) \((\) ① 建物の縦 \(a\) \(+\) ② 建物の横 \(b\) \()\)
式を日本語で読むと
① 建物の縦 \(a\) と
② 建物の横 \(b\) を足して2倍すると(長方形の周りの長さ)
③ 建物の外周 \(L\) になる
簡単な例
外形が縦10m×横8mの長方形の家の外周は
外周 \(L\) \(=\) \(2\) \(\times\) \((\) 縦(10m) \(+\) 横(8m) \()\)
\(2 \times (10 + 8) = 2 \times 18 = 36\,\mathrm{m}\)
考え方のポイント
外周は「建物の周りを1周した長さ」です。外壁を1枚の紙のように切り開いて広げると(展開図)、横の長さが外周・縦の長さが軒高の長方形になります。この長方形の面積が、次の式で求める外壁の総面積です。 外形が長方形でない建物(L字型・凹凸のある家)では、この式は使わず、各辺の長さを1周分足し合わせた値を「外周の長さを直接入力」に入れてください。凹んだ部分の壁も塗る対象なので、外周は長方形の家より長くなります。
外壁の総面積(開口部を引く前)
図
数学表記 (一般的な数式)
\(A_{0}\) \(=\) \(L\) \(\times\) \(h\)
日本語表記 (記号を日本語に置き換えた式)
③ 外壁の総面積 \(A_{0}\) \(=\) ① 建物の外周 \(L\) \(\times\) ② 軒高 \(h\)
式を日本語で読むと
① 建物の外周 \(L\) に
② 軒高 \(h\) を掛けると(展開図の長方形の面積)
③ 外壁の総面積 \(A_{0}\) になる
簡単な例
外周36m・軒高6mの家の外壁の総面積は
総面積 \(A_{0}\) \(=\) 外周(36m) \(\times\) 軒高(6m)
\(36 \times 6 = 216\,\mathrm{m^2}\)
考え方のポイント
軒高は「基礎の上端から軒(屋根の下端)までの高さ」です。建築の図面に書かれた軒高は地面(地盤面)から測った値なので、そのまま使うと基礎の分だけ面積が増えます。基礎のコンクリート部分は塗装・張り替えの対象外なので、図面の軒高から基礎の高さを引くか、基礎の上端から実測した値を使います。 切妻屋根の家では、妻側(屋根の傾きが見える側)に軒より上へ出た三角形の壁=妻壁があります。妻壁は展開図の長方形に含まれないため、必要なら三角形の面積 \(\dfrac{\text{幅} \times \text{高さ}}{2}\) を面数分(両側なら2面)足します。計算機の「妻壁」欄に幅と高さを入れると、この分 \(G\) を自動で加えます。
開口部(窓・ドア)の合計面積
数学表記 (一般的な数式)
\(O\) \(=\) \(\sum\) \((\) \(w_{i}\) \(\times\) \(h_{i}\) \(\times\) \(n_{i}\) \()\)
日本語表記 (記号を日本語に置き換えた式)
④ 開口部の合計面積 \(O\) \(=\) \(\sum\) \((\) ① 開口部の幅 \(w_{i}\) \(\times\) ② 開口部の高さ \(h_{i}\) \(\times\) ③ 同じ寸法の個数 \(n_{i}\) \()\)
式を日本語で読むと
① 開口部の幅 \(w_{i}\) と
② 開口部の高さ \(h_{i}\) を掛けて1か所の面積を求め
③ 同じ寸法の個数 \(n_{i}\) を掛けて、寸法の種類ごとに足し合わせる(記号 \(\sum\) は「全部足す」の意味)と
④ 開口部の合計面積 \(O\) になる
簡単な例
腰窓1.7m×1.2mが6か所、玄関ドア0.9m×2.1mが1か所、小窓0.6m×0.9mが3か所ある家の開口部の合計は
\(1.7 \times 1.2 \times 6 = 12.24\)
\(0.9 \times 2.1 \times 1 = 1.89\)
\(0.6 \times 0.9 \times 3 = 1.62\)
\(12.24 + 1.89 + 1.62 = 15.75\,\mathrm{m^2}\)
考え方のポイント
窓・ドア・シャッター・換気口など「壁ではない部分」は塗装・張り替えの対象外なので、総面積から引きます。同じ寸法の窓は1つの行にまとめ、個数を掛けると入力が楽になります。 小さな換気口や配管の穴まで細かく引く必要はありません。見積りの実務では、面積の大きい窓・ドアだけを引くことが多く、細かい開口部は塗り残しの手間(周りを養生して塗る作業)と相殺されると考えて引かない場合もあります。どこまで引くかは見積りの取り決めに従ってください。
塗り面積(実測法)
図
数学表記 (一般的な数式)
\(S\) \(=\) \(A_{0}\) \(+\) \(G\) \(-\) \(O\)
日本語表記 (記号を日本語に置き換えた式)
④ 塗り面積 \(S\) \(=\) ① 外壁の総面積 \(A_{0}\) \(+\) ② 妻壁の面積 \(G\) \(-\) ③ 開口部の合計面積 \(O\)
式を日本語で読むと
① 外壁の総面積 \(A_{0}\) に
② 妻壁の面積 \(G\) を足し(妻壁が無ければ0)
③ 開口部の合計面積 \(O\) を引くと
④ 塗り面積 \(S\) になる
簡単な例
総面積216㎡・妻壁なし・開口部の合計15.75㎡の家の塗り面積は
塗り面積 \(S\) \(=\) 総面積(216㎡) \(+\) 妻壁(0㎡) \(-\) 開口部(15.75㎡)
\(216 + 0 - 15.75 = 200.25\,\mathrm{m^2}\)
考え方のポイント
塗り面積は「実際に手を動かして塗る(張る)面積」です。塗料の必要量・缶数や、㎡単価の見積りはこの面積を基準にします。 展開図で考えると、外周×軒高の長方形(総面積)に妻壁の三角形を足し、窓・ドアの長方形をくり抜いた残りが塗り面積です。開口部の合計が総面積以上になったら、どこかの寸法の単位(mmとm)を取り違えている可能性が高いので入力を見直してください。 なお、この計算は外壁を平らな面とみなしたものです。凹凸の深いサイディングや、軒天(軒の裏側)・破風・雨どいなどの付帯部は別に数量を拾うのが通例です。
塗り面積の概算(簡易法)
数学表記 (一般的な数式)
日本語表記 (記号を日本語に置き換えた式)
\(S\) \(\fallingdotseq\) \(F\) \(\times\) \(k\)
③ 塗り面積の概算 \(S\) \(\fallingdotseq\) ① 延床面積 \(F\) \(\times\) ② 係数 \(k\)
式を日本語で読むと
① 延床面積 \(F\) に
② 係数 \(k\)(延床面積に対する外壁面積のおおよその比) を掛けると
③ 塗り面積の概算 \(S\) になる
簡単な例
延床面積120㎡の2階建て住宅を係数1.2で概算すると
塗り面積の概算 \(S\) \(\fallingdotseq\) 延床面積(120㎡) \(\times\) 係数(1.2)
\(120 \times 1.2 = 144\,\mathrm{m^2}\)
考え方のポイント
係数 \(k\) は「延床面積に対して外壁面積が何倍くらいになるか」という比です。なぜ延床面積から外壁面積が見積もれるのかは、正方形の家で考えるとわかります。1辺 \(a\) mの正方形で各階の高さ3mの2階建てなら、延床面積は \(2a^{2}\)、外壁の総面積は \(4a \times 6 = 24a\) なので、比は \(\dfrac{24a}{2a^{2}} = \dfrac{12}{a}\) です。1辺10mなら1.2、1辺8mなら1.5になります(これは開口部を引く前の値なので、塗り面積に対する係数は開口部の分だけ小さくなります)。 つまり係数は建物の大きさ・形・階の高さ・開口部の多さで変わり、小さい家・細長い家・凹凸の多い家ほど大きくなります。外壁塗装の概算では1.2〜1.7程度の幅の係数がよく使われており、この計算機の既定値は1.2にしていますが、あくまで概算の目安の一つです。係数を1.2と1.5のように変えて上下の幅を見ておくと、実際の見積りと比べるときに慌てずにすみます。図面や実測から寸法がわかる場合は実測法を使ってください。
概算費用
数学表記 (一般的な数式)
日本語表記 (記号を日本語に置き換えた式)
\(T\) \(=\) \(u\) \(\times\) \(S\)
③ 概算費用 \(T\) \(=\) ① 単価 \(u\) \(\times\) ② 塗り面積 \(S\)
式を日本語で読むと
① 単価 \(u\)(塗り面積1㎡あたりの価格) に
② 塗り面積 \(S\) を掛けると
③ 概算費用 \(T\) になる
簡単な例
塗り面積200.25㎡を1㎡あたり3,000円で塗装するときの費用は
概算費用 \(T\) \(=\) 単価(3,000円) \(\times\) 塗り面積(200.25㎡)
\(3000 \times 200.25 = 600750\)
考え方のポイント
単価は「塗り面積1㎡あたり」で揃えるのがポイントです。見積書では、塗料のグレードごとの㎡単価に塗り面積を掛けた金額に、足場・高圧洗浄・養生・下地処理・付帯部(軒天・破風・雨どい)などの項目が別に加わるのが一般的です。この式で出るのは外壁本体の分だけなので、総額の目安ではなく「外壁の数量×単価」の検算として使ってください。
外壁の塗り面積は「外周×軒高(+妻壁)− 開口部」で求めるのが基本(実測法)で、図面が無いときは「延床面積×係数(目安1.2〜1.7)」で概算できます(簡易法)。塗料の必要量や㎡単価の見積りは、この塗り面積を基準にします。

用語・記号の解説

記号

\(a\) エー 建物の縦(奥行)の長さ(m)。外形が長方形の建物で外周を求めるときに使います。
\(b\) ビー 建物の横(間口)の長さ(m)。縦と横はどちらがどちらでも結果は同じです。
\(L\) エル 建物の外周(m)。\(L\) は length(長さ)の頭文字です。長方形なら \(L = 2(a + b)\)、それ以外の形は各辺を1周分足した値です。
\(h\) エイチ 軒高(m)。基礎の上端から軒(屋根の下端)までの高さ。\(h\) は height(高さ)の頭文字です。
\(A_{0}\) エーゼロ 外壁の総面積(開口部を引く前・㎡)。\(A\) は area(面積)の頭文字で、添え字の0は「引く前の元の面積」を表します。\(A_{0} = L \times h\) で求めます。
\(G\) ジー 妻壁(切妻屋根の三角部分)の面積(㎡)。\(G\) は gable(妻壁)の頭文字です。幅 \(\times\) 高さ \(\div 2\) を面数分足した値で、妻壁が無ければ0です。
\(w_{i}\)・\(h_{i}\)・\(n_{i}\) ダブリューアイ・エイチアイ・エヌアイ \(i\) 番目の種類の開口部の幅(m)・高さ(m)・個数。添え字 \(i\) は「何番目の行か」を表し、同じ寸法の窓は1行にまとめます。
\(O\) オー 開口部(窓・ドア)の合計面積(㎡)。\(O\) は opening(開口部)の頭文字です。\(O = \sum w_{i} h_{i} n_{i}\) で求めます。
\(\sum\) シグマ 「全部足し合わせる」を表す記号。ギリシャ文字のシグマで、合計(Sum)の頭文字 S に対応します。\(\sum_{i} w_{i} h_{i} n_{i}\) は「1行目、2行目、…の面積を全部足す」という意味です。
\(S\) エス 塗り面積(外壁面積・㎡)。\(S\) は surface(表面)の頭文字です。実測法では \(S = A_{0} + G - O\)、簡易法では \(S \fallingdotseq F \times k\) で求めます。
\(F\) エフ 延床面積(㎡)。\(F\) は floor(床)の頭文字です。坪で入力した場合は1坪= \(\dfrac{400}{121}\) ㎡(約3.3058㎡)で㎡に直してから使います。
\(k\) ケー 簡易法の係数。延床面積に対する外壁面積のおおよその比で、建物の大きさ・形・開口部の多さで変わります(概算では1.2〜1.7程度がよく使われます)。
\(u\) ユー 単価(円/㎡)。塗り面積1㎡あたりの価格です。\(u\) は unit price(単価)の頭文字です。
\(T\) ティー 概算費用(円)。\(T\) は total(合計)の頭文字です。\(T = u \times S\) で求めます。
\(\fallingdotseq\) ニアリーイコール 「おおよそ等しい」を表す記号。簡易法の式は概算なので、等号(=)ではなくこの記号で書いています。

用語

外周 がいしゅう 建物の周りを1周した長さ。外壁を切り開いて広げた展開図の横の長さにあたります。L字型など凹凸のある家では、凹んだ部分の壁も含めて各辺を足し合わせます。
軒高 のきだか 基礎の上端から軒(屋根の下端)までの高さ。外壁を塗る範囲の高さにあたります。建築の図面に書かれた軒高は地面(地盤面)から測った値なので、基礎の高さ(0.4m前後が多い)を引いて使います。2階建ての住宅ではおおよそ5〜6.5mになることが多いです。
開口部 かいこうぶ 壁に空いている窓・ドア・シャッター・換気口などの部分。塗装や張り替えの対象にならないため、外壁面積から差し引きます。見積書では「開口部控除」と書かれることもあります。
妻壁 つまかべ 切妻屋根の建物で、屋根の傾きが見える側(妻側)にできる三角形の壁。軒より上に出るため「外周×軒高」の長方形には含まれず、必要なら三角形の面積を別に足します。
切妻屋根 きりづまやね 本を伏せたように2方向へ傾いた、日本で最も一般的な屋根の形。屋根の傾きが見える2つの面に妻壁ができます。4方向に傾いた寄棟屋根には妻壁がありません。
塗り面積 ぬりめんせき 実際に塗装・張り替えをする面積。外壁の総面積から開口部を引いた値で、塗料の必要量(塗布量×塗り面積×塗回数)や㎡単価の見積りはこの面積を基準にします。
延床面積 のべゆかめんせき 各階の床面積を全部足した面積。登記簿・図面・不動産の資料に㎡または坪で書かれています。簡易法では、この面積に係数を掛けて外壁面積を概算します。
実測法 じっそくほう 建物の寸法を測って(または図面から拾って)、外周×軒高から開口部を引く形で面積を積み上げる方法。見積りの基本で、簡易法より正確です。
簡易法 かんいほう 延床面積に係数(1.2〜1.7程度)を掛けて外壁面積を概算する方法。図面や実測値が手元にないときの目安として使います。
展開図 てんかいず 立体の表面を切り開いて平らに広げた図。建物の外壁を展開すると、横が外周・縦が軒高の長方形になります。
坪 つぼ 日本で土地や建物の広さに使われる単位。1坪= \(\dfrac{400}{121}\) ㎡(約3.3058㎡)で、畳2枚分がおおよその目安です。
付帯部 ふたいぶ 外壁本体以外に塗装する部分。軒天(軒の裏側)・破風(屋根の端の板)・雨どい・雨戸などがあり、見積りでは外壁とは別に数量を拾うのが通例です。
サイディング さいでぃんぐ 板状に成形された外壁材。窯業系(セメント質)・金属系などがあり、板を張り合わせて外壁を仕上げます。張り替えの見積りでは、塗り面積と同じ「外壁の面積」から必要枚数を求めます。
積算 せきさん 図面や実測から、工事に必要な材料や手間の数量を数え上げて金額を見積もる仕事。外壁の面積を「外周×軒高−開口部」で拾う計算は、積算の基本的な手順の一つです。

前提として理解しておくといいこと

このページの計算を「意味がわかって」使えるようになるために、前提として理解しておくといいことをまとめました。

長方形の周りの長さと面積(小学4年)
  • 長方形の周りの長さが「(縦+横)×2」で求められること
  • 長方形の面積が「縦×横」で求められること
三角形の面積(小学5年)
  • 三角形の面積が「底辺×高さ÷2」で求められること(妻壁の面積に使います)
直方体の展開図(小学4〜5年)
  • 箱の側面を切り開いて広げると、横の長さが「底面の周りの長さ」の長方形になることがイメージできること
長さ・面積の単位の換算(小学2〜6年)
  • 1m = 100cm = 1000mm の関係がわかり、図面のmm表記をmに直せること
  • 1坪 ≒ 3.3㎡ のように、面積の単位を換算できること
小数の掛け算と割合(小学5年)
  • \(1.7 \times 1.2\) のような小数の掛け算ができること
  • 「1.2倍」が「×1.2」で計算できること

Excelで計算する方法

Excelファイルをダウンロード
式ごとにシートが分かれたExcelファイルです。貼り付け場所を気にせず、開いてすぐ使えます。
下の表を丸ごとコピーして、ExcelのA1セルに貼り付けるとそのまま使えます。
「建物の外周」を求める表
建物の縦(m) 10
建物の横(m) 8
建物の外周(m) =2*(B1+B2)
「外壁の総面積」を求める表
建物の外周(m) 36
軒高(m) 6
外壁の総面積(㎡) =B1*B2
「開口部の合計面積」を求める表
開口部1の幅×高さ×個数(㎡) =1.7*1.2*6
開口部2の幅×高さ×個数(㎡) =0.9*2.1*1
開口部3の幅×高さ×個数(㎡) =0.6*0.9*3
開口部の合計面積(㎡) =SUM(B1:B3)
「塗り面積(実測法)」を求める表
外壁の総面積(㎡) 216
妻壁の面積(㎡) 0
開口部の合計面積(㎡) 15.75
塗り面積(㎡) =B1+B2-B3
「塗り面積の概算(簡易法)」を求める表
延床面積(㎡) 120
係数 1.2
塗り面積の概算(㎡) =B1*B2
「概算費用」を求める表
単価(円/㎡) 3000
塗り面積(㎡) 200.25
概算費用(円) =B1*B2
貼り付けると、B列の上の行が入力欄になり、最後の行が自動計算の結果になります。
1つ目の表のB3は36、2つ目の表のB3は216、3つ目の表は各行が12.24・1.89・1.62でB4が15.75、4つ目の表のB4は200.25、5つ目の表のB3は144、6つ目の表のB3は600750になります。
3つ目の表は、開口部の行を増やしたいときは行を足して「SUM(B1:B3)」の範囲を広げてください。B列を自分の数値に書き換えるだけで使えます。

Googleスプレッドシートで計算する方法

Excelファイルをダウンロード
上のExcelファイルをダウンロードし、Googleドライブにアップロードして開くと、そのままスプレッドシートとして使えます。
下の表を丸ごとコピーして、GoogleスプレッドシートのA1セルに貼り付けるとそのまま使えます。
「建物の外周」を求める表
建物の縦(m) 10
建物の横(m) 8
建物の外周(m) =2*(B1+B2)
「外壁の総面積」を求める表
建物の外周(m) 36
軒高(m) 6
外壁の総面積(㎡) =B1*B2
「開口部の合計面積」を求める表
開口部1の幅×高さ×個数(㎡) =1.7*1.2*6
開口部2の幅×高さ×個数(㎡) =0.9*2.1*1
開口部3の幅×高さ×個数(㎡) =0.6*0.9*3
開口部の合計面積(㎡) =SUM(B1:B3)
「塗り面積(実測法)」を求める表
外壁の総面積(㎡) 216
妻壁の面積(㎡) 0
開口部の合計面積(㎡) 15.75
塗り面積(㎡) =B1+B2-B3
「塗り面積の概算(簡易法)」を求める表
延床面積(㎡) 120
係数 1.2
塗り面積の概算(㎡) =B1*B2
「概算費用」を求める表
単価(円/㎡) 3000
塗り面積(㎡) 200.25
概算費用(円) =B1*B2
Excelと同じ式(SUMも同じ関数名)がそのまま使えます。表を丸ごとコピーしてA1セルに貼り付け、B列を自分の数値に書き換えてください。

Pythonで計算する方法

building_length_m = 10       # 建物の縦(奥行・m)
building_width_m = 8         # 建物の横(間口・m)
eave_height_m = 6            # 軒高(基礎の上端から軒までの高さ・m)
gable_area_m2 = 0            # 妻壁の面積(㎡)。切妻屋根なら 幅 * 高さ / 2 * 面数
openings = [                 # 開口部(幅 m, 高さ m, 個数)。同じ寸法は1行にまとめる
    (1.7, 1.2, 6),           # 腰窓
    (0.9, 2.1, 1),           # 玄関ドア
    (0.6, 0.9, 3),           # 小窓
]
unit_price_yen = 3000        # 単価(円/㎡)

perimeter_m = 2 * (building_length_m + building_width_m)            # 建物の外周
gross_area_m2 = perimeter_m * eave_height_m                          # 外壁の総面積(開口部を引く前)
opening_area_m2 = sum(w * h * n for (w, h, n) in openings)           # 開口部の合計面積
paint_area_m2 = gross_area_m2 + gable_area_m2 - opening_area_m2      # 塗り面積(実測法)
cost_yen = unit_price_yen * paint_area_m2                            # 概算費用

# 簡易法(延床面積 × 係数)の例
floor_area_m2 = 120
coefficient = 1.2
paint_area_simple_m2 = floor_area_m2 * coefficient

print(f"建物の外周: {perimeter_m} m")
print(f"外壁の総面積: {gross_area_m2} ㎡")
print(f"開口部の合計面積: {opening_area_m2:.2f} ㎡")
print(f"塗り面積(実測法): {paint_area_m2:.2f} ㎡")
print(f"概算費用: {round(cost_yen)} 円")
print(f"塗り面積の概算(簡易法): {paint_area_simple_m2:.2f} ㎡")
標準ライブラリだけで動きます。openings のタプルを自分の家の窓・ドアに書き換え、寸法と単価を変えて実行してください。sum() が式の ∑(全部足す)にあたります。

数式記述言語(LaTeX等)での書き方(コピペ可)

建物の外周
L = 2 × (a + b)
L = 2(a + b)
<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML" display="block">
  <mrow>
    <mi>L</mi>
    <mo>=</mo>
    <mn>2</mn>
    <mo>&#x2062;</mo>
    <mrow><mo>(</mo><mi>a</mi><mo>+</mo><mi>b</mi><mo>)</mo></mrow>
  </mrow>
</math>
L = 2(a + b)
2*(a + b)
L := 2*(a + b);
L = 2*(a + b);
L = 2(a + b)
外壁の総面積(開口部を引く前)
A₀ = L × h
A_{0} = L \times h
<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML" display="block">
  <mrow>
    <msub><mi>A</mi><mn>0</mn></msub>
    <mo>=</mo>
    <mi>L</mi>
    <mo>&#xD7;</mo>
    <mi>h</mi>
  </mrow>
</math>
A_0 = L xx h
l*h
A0 := L*h;
A0 = L*h;
A_0 = L × h
開口部(窓・ドア)の合計面積
O = Σ (wᵢ × hᵢ × nᵢ)
O = \sum_{i} w_{i} h_{i} n_{i}
<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML" display="block">
  <mrow>
    <mi>O</mi>
    <mo>=</mo>
    <munder><mo>&#x2211;</mo><mi>i</mi></munder>
    <msub><mi>w</mi><mi>i</mi></msub>
    <mo>&#x2062;</mo>
    <msub><mi>h</mi><mi>i</mi></msub>
    <mo>&#x2062;</mo>
    <msub><mi>n</mi><mi>i</mi></msub>
  </mrow>
</math>
O = sum_i w_i h_i n_i
Total[w*h*n]
Op := add(w[i]*h[i]*n[i], i = 1 .. k);
O = sum(w.*h.*n);
O = ∑_i w_i h_i n_i
塗り面積(実測法)
S = A₀ + G − O
S = A_{0} + G - O
<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML" display="block">
  <mrow>
    <mi>S</mi>
    <mo>=</mo>
    <msub><mi>A</mi><mn>0</mn></msub>
    <mo>+</mo>
    <mi>G</mi>
    <mo>&#x2212;</mo>
    <mi>O</mi>
  </mrow>
</math>
S = A_0 + G - O
a0 + g - o
S := A0 + G - Op;
S = A0 + G - O;
S = A_0 + G − O
塗り面積の概算(簡易法)
S ≒ F × k
S \fallingdotseq F \times k
<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML" display="block">
  <mrow>
    <mi>S</mi>
    <mo>&#x2252;</mo>
    <mi>F</mi>
    <mo>&#xD7;</mo>
    <mi>k</mi>
  </mrow>
</math>
S ~~ F xx k
f*k
S := F*k;
S = F*k;
S ≒ F × k
概算費用
T = u × S
T = u \times S
<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML" display="block">
  <mrow>
    <mi>T</mi>
    <mo>=</mo>
    <mi>u</mi>
    <mo>&#xD7;</mo>
    <mi>S</mi>
  </mrow>
</math>
T = u * S
u*s
T := u*S;
T = u*S;
T = u × S

ChatGPT に聞いて計算してもらう方法

あなたは外壁塗装の数量計算アシスタントです。次の計算を、必ずPythonコードを実際に実行して行い、実行結果の数値だけを根拠に回答してください(暗算や推測で答えないでください)。

外形が縦10m×横8mの長方形で、軒高(基礎の上端から軒まで)が6mの2階建て住宅があります。妻壁はありません。
開口部は、腰窓1.7m×1.2mが6か所、玄関ドア0.9m×2.1mが1か所、小窓0.6m×0.9mが3か所です。
次の値をそれぞれ求めてください。
1. 建物の外周(m)
2. 外壁の総面積(外周×軒高・㎡)
3. 開口部の合計面積(㎡)
4. 塗り面積(総面積−開口部・㎡)
5. 塗り面積1㎡あたり3,000円のときの概算費用(円)
6. 参考として、延床面積120㎡×係数1.2の簡易法で概算した塗り面積(㎡)と、4の結果との差

計算に使った式と、実行結果の数値を示してください。

計算ドリル(演習問題)

このページの式を、自分の手で計算できるようになるための演習問題です。
答えと解説は解答ページにあります。


使い方
  1. 1
    数値を入力
    計算したい数値を入力欄に入力します
  2. 2
    計算
    「計算する」ボタンを押します
  3. 3
    結果を確認
    計算結果がその場に表示されます。計算の考え方や式の解説も同じページで確認できます
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